2010/11/12

Post #1 世界のフラグメントを集めて…


Paris
はたから見てる限りは、お気楽に見える俺なんだが、こう見えても、日々の営みにうんざりする事だらけなんだ。日本はなかなかに息苦しい。不景気で、閉塞感でいっぱいだ。まるで社会自体が便秘に苦しんでいるように感じられる今日この頃だ。
世の中の皆さんもどうせ、うんざりする事だらけの毎日を送っているに違いない。皆さんどうやってそんなブルースと折り合いをつけているのか?大いに興味があるねぇ。
俺は、そんな時はいつも旅に出たくなるのさ。スナフキンみたいにね。
ギターの代りにカメラを持って旅に出るのさ。
そうして、まだ見たことがない場所に行って、厳しい陽射しの中や冷たい雪交じりの風の中を歩き回って、すれ違いざまに、世界のフラグメントにレンズを向けて、そっとシャッターをきる。そうやって一枚一枚と世界のカケラを、拾い集めてくることで、心の息継ぎをしてくる訳。
そう、今生活しているここだけが世界じゃないって感じるんだ。
それはなかなかに清々しいもんだぜ。
さて、俺はこの夏いろいろあって、すっかり心が萎えちまって、今まで自分の中にみなぎっていた根拠不明な自信が、すっかりなくなっちまった。最悪だ。厄年ってのは本当だと確信してしまった。健全な精神は健全な肉体に宿るというが、不健全な精神は肉体をも蝕むんだ。俺は8キロも痩せてしまっった。ダイエットの本でも書いた方がいいくらいだ。
だから、気分を変えようと、ブログを初めてみることにしたんだ。
本当は次の旅に出たかったんだが、資金力に大いに問題有りだ。さあ、調子に乗ってガンガン行くぜと思ったら、仕事で2週間出張だ。冗談じゃない。しかも宿にはネットがない。まるで20世紀だ。梨じゃねぇんだぜ、今どき。旅に出たいと思っていたのに、仕事で出張とは、うむ、参ったぜ。

だから、携帯でブログを書いているのさ。記念すべき一発目がこの有り様か。フフふ…乙なもんだぜ。

Paris
俺は若い頃、作家になりたかった。それも、世界の全体像を描くようなスケールのでかい、作家になりたかったんだ。人間の心の闇を見据えて、ドラマを通じて、普遍的な人間性を描くような作家になりたかったんだ。
しかし、所詮無理だね。人生経験も足りないし、もちろん才能もなかった!そして何より根気がなかった。場景描写がかったるくって、やってられなくなった。写真を始めたのはその頃だった。
最高だった。
原稿用紙を何枚使っても描き出せない情景が、たったの125分の一秒で、底引き網漁のように掴みだせる。人間性なんて描かなくていい、表面しか写らないから。人も風景も何もかもが、断片になって画面に納まってしまう。
快感だぜ。すごいドライブ感だった。
けれども、一枚一枚は断片にしか過ぎない写真が、ある程度の量に達した頃、俺は気がついた。
この断片つまりフラグメントを無限に集積していくなら、世界の全体像を点描のように描く事ができるんでないの?と。
もしそうであるなら、僕たち一人一人そのものが、この世界そのものの断片だということにならないかね?
つまり、僕たちそのものが世界そのもの(の一部)って事にならないかね?

俺達は部分なのか?
俺達は全体なのか?

君は俺の一部だし
そして、本当のところ、
俺は君の一部だ

そんな歌が、心の中に響いてくるのさ。The Who のFragmentsという曲にそう歌われているが、まさにそんな感じだ。


そうさ、いつの間にか表面しか写っていないはずの人々が写真の中からオーラのように物語を語るような気がしてきたのさ。つまり、その人達が、俺自身の一部になっていたんだ!今度は君自身のなかに俺を容れてくれないかい?これから、包み隠さず、いろいろと話していくからさぁ…。
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