2010/11/30

Post #14 たまには写真やカメラについて話そうかな #1


Hometown
俺はカメラを手に入れる前は、ベスパ乗りだった。長らくカスタムした50のベスパに乗ってたんだが、だんだんと物足りなくなって、デカイベスパが欲しくなったんだ。
人間の欲望には限りが無いもんだ。で、一念発起して1965年製のベスパスーパースポーツって180ccのデカイのをゲットしたんだ。イギリスレストアのイカしたマシーンだった.。メタリックグリーンとクロームメッキと白の3色でカラーリングされていた。一目見て気にいったさ。
だいたい俺は、女の子でも服でも靴でも、一目惚れするタイプなんだ。そうすると、手に入れるまで他の事が目に入らなくなる。困った性分なんだ。それでも、モノの場合はまだいいさ。これが女の子に関する場合、たいそう辛い思いをする事になるだろう。モノは金で手に入るけれど、金で手に入る女はたかが知れている。女の子の心をゲットするのは、金じゃどうにもならないし、どれだけ熱い思いを抱いていたって、伝わらなくちゃねぇ、胸が張り裂けそうってもんだ。
で、結局俺はそのベスパを100万くらい払って手に入れた。キャッシュでだ。今考えると、とんでもないぜ。どっからそんな金出てきたんだよ?って聞きたくなるだろう。
種明かしをすれば、死んだお袋の保険金とかが俺の為に貯金してあったんだ。俺は、その金に手を着けちまったんだな。バチ当たりな奴だ、俺は。今その金があったなら、どれ程助かるだろう。若気の至りだ、後悔先に立たずだ。先立つモノは金だぜ。?さぞかしお袋はあの世で腹を立てた事だろう。生きてる頃はそりゃおっかない女だった。死ぬ2週間前まで、俺の横面をスリッパでひっぱたいていたくらいだぜ。
そりゃ大事に乗っていたんだが、ある正月休み、後ろに彼女を乗せて走っていたとき、突然ギア抜けしちまった。そして、ギアが入った途端にベスパはウィリーし、そのまま交差点を突っ切ってガソリンスタンドに飛び込んで行った。その時間の長く感じられたこと。
俺はこりゃ死ぬって確信したよ。その一方で、板金屋に行かなきゃならないな、なんて呑気に思ってた事をはっきり覚えている。少しは後ろの彼女のことを心配すべきだったとは思うが、人間は身勝手なもんだぜ、まったく。
俺は死ななかった。しかし右足を骨折したよ。やれやれって立ち上がった途端に、 俺の身体は右腿の真ん中から、ぐらりと折れて倒れこんだんだ。スローモーションのように倒れてゆきながら、俺は『救急車呼んでくれー‼』って絶叫してたぜ。今考えてもドラマチックなシーンだ。カメラを持っていたら、きっと撮っていただろう。
彼女の方は頭を切った程度で済んだのは幸いだった。新しいヘルメットに換えたばかりだったんだが、そのヘルメットはパックリ割れていた。死んだり、くるくるパーとかにならなくてホント良かったぜ。
まぁ俺はバチが当たったのさ。彼女はそのとばっちりを食らったってところだ。
で、入院したり、大腿骨にチタンのシャフトを入れたり出したりする手術したりでたいへんだったぜ。おかげさんで、今でも尻と右足にはデカイ縫い傷が残ってるんだ。最近友人の喫茶店で読んだ雑誌には、モテる男は身体に傷があるってあったぜ。やったな、モテモテ要素が一つ増えたぜ!しかし、全くモテないけどね。もっとも、見た目ばっかりで中身がカラッポ、いつでも流行に流されてタコ踊りなんて女に好かれてもねぇ・・・、嬉しくないわけじゃないが・・・・、つまんないね、きっと。

この事故の後、俺は彼女からベスパに乗る事を禁止された。女にしてみりゃ当然だろう。
こうして、俺には新しいオモチャが、必要になったのさ。
しばらくの間、何もなく過ごしていた。きっとCDを買い集めたりしていたんだろうな。
そうこうしているうちに、中古のカメラを手に入れた。
プアマンズ・ハッセルことブロニカS2だった。

ヤバい、もうこんな時間だ。明日の男の仕事に差し支える。続きは明日だ!ちっともカメラも写真も出てこなかったじゃないか!仕方ない、カメラも写真も明日だ、明日。
そう、俺たちには明日があるさ。で、明日はどっちだ?

1 件のコメント:

  1. 今日やり残したことは
    明日もできない。
    何故なら明後日も来るからだ。
    そんな繰り返し。

    で、一か月後・・・
    何と!できている!
    うん、そこは偉いところだ。

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