2011/01/31

Post #74 Take Me Your Picture Please

君の写真を撮らせてくれないかい?
君がひょっとしたら、写真をとられるのがキライだとしても、お願いだ、君の写真を俺に撮らせてくれないかい?
いいだろ?俺は君の人生で一番輝いているこの瞬間を惜しんでいるのさ。
HomeTown
ホントは君の写真は晩秋の一日に撮りたかったんだけど、今は冬真っ盛りだ。仕方ない。俺は、秋の終わりの柔らかい、そしてどこか寂しげな光が大好きなのさ。
きっと、時折思い出したように吹く木枯らしが、君の柔らかな栗色の髪をさっとはためかせるだろう。君の瞳は、風のせいで潤んでいるかもしれないね。
君の羽織った薄いコートも時折吹く風をはらんで、君を今にも飛び立つ鳥のように見せてくれるかもしれない。
日に日に短くなって行く陽の光は、君の長い睫毛の影をつくるだろう。
けれど、今は冬真っ盛りだ。そして、君もいない。
一日カメラを持って、君と歩き、君が気が付かないうちに、君のかわいらしい仕草を、時折見せる寂しそうなまなざしを、俺はそっとフィルムにおさめる。
歩き疲れたら、カフェでコーヒーでも飲んで暖まるのさ。どうだい、素敵な一日じゃないか?
そんな一日が送れたなら、それは俺にとっては、人生の宝物さ。
お金では、買えないサイコーの一日だ。
きっと、この地球にサヨナラする時も、思い出して温かい気持ちになれることだろう。
けれど、今は冬真っ盛り。俺の周りには冷たい雪が舞っているのさ。
君はこの冷たい夜に何を思っているだろう?俺の事なんか、きっと忘れてしまったんだろうな…。
だから、春の始まりの頃、まだ桜は蕾のままで、君の頬のように柔らかな産毛につつまれた木蓮の花が咲く頃に、君の写真を撮らせてくれないかい?

きっとその頃には、雪もとけているさ。

きっと春一番が、君の髪を撫でて、君の蕾のような唇に一筋の髪を運ぶだろう。
君の写真を撮らせてくれないかい?君がよんでくれるのなら、俺は何時だって、何処へだって飛んでいくさ。君の人生で、最も輝いている一日を、独り占めするのさ。こんなゼータクなゴージャスな時間は、俺の人生に何度もこないだろう。だから、お願いだよ。君の写真を撮らせてくれないかい?
HomeTown The Place I Like
天才アラーキーの傑作『センチメンタルな旅』にも負けないくらいの写真を撮るのさ。命懸けでね。

君の心の雪も、きっといつかはとけてくれるさ。

失礼するぜ。俺は今日も熱く熱く君の事を思ってる。君にこの気持ちを伝える術がないとしても…。

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