2011/01/13

Post #56 Wishing On A Star

昨日から俺を疲労困憊させてきた仕事は山の上にあるゴルフ場での仕事だったんだ。回りにはコンビニもないような辺鄙なトコさ。
やたらハイテンションな無駄口を叩く事もぐっと抑えて、真剣に仕事に取り組んだおかげで何とか終わらせる事ができたぜ。いつもの事ながら、終わらない仕事はないもんだ。
仕事を終えた時には、既に陽は沈んでいたけどな。
気温−3℃。山上の冬の夜の空気はキーンと張りつめて、清潔なカンジだ。満員電車の空気とはえらくちがうもんだぜ。
俺は、夜空を見上げた。スゴイ星空だ。満天の星だ。なんてこった、オリオン座やカシオペア座の辺りに星雲すら見る事ができる。

この星空の下で、君は今頃何をしているだろうか。君もこの星空を眺めているだろうか?白い息をはきながら、君の愛らしい瞳にこの星ぼしを映しているだろうか?寒さの余りに、ピザまんなんか食べているかもしれないな。
もし、もうきっと逢うこともないだろう君が、俺と遥かに離れた君の街で、この同じ星空を眺めているのなら、俺にとって、何となくうれしく、またもの悲しいのさ。
俺の心のなかのCDプレーヤーが、Wishing On A Star を奏で出した。イギリスの人間国宝ともいうべき、モッドファーザー、ポール・ウェラーがカバーした、ロマンチックなソウルナンバーだ。

I'm wishing on a star
To follow where you are
I'm wishing on a dream
To follow where you be

(星に願いを懸けているんだ
君を追いかけていくようにって
夢に願いをかけているんだ
ずっと君を見守るようにって…)
Where you are
君と過ごした時間は、永遠に消え去ってしまったのかい?あの日の想いも全てはマボロシだったのかい?
いや、消え去ってなんかいないさ。あの星の光を見るがいい。あれは何年も何千年も、なかには何万年も前に放たれた光なんだぜ。
あの日の俺たちの姿も、光の速さでこの宇宙を駆け抜けているのさ。あいにく俺はもう心の目でしか見ることが出来ないけれど、いつかどこかの星に住む人の目に、あの日の俺と君の姿は届く事だろう。飛びさってしまっただけで、失われた訳じゃない。
こんなことなら、君の写真をもっと撮っておけば良かったよ。たとえ君が嫌がったとしてもね。

知ってるかい?俺が写真をプリントするときに、俺は必ず自分自身のこの手を使って、覆い焼きをするのさ。フィルムから印画紙に投影された君の姿が、周囲から浮き立つように、君の姿を手で覆って、周りだけ感光させて暗く焼き込むのさ。
この時、俺の手のひらには君の姿が、くっきり写っているのさ。それは俺の身体に、そして心に、目には見えないタトゥーのように刻みこまれるのさ。
それは美容外科でレーザー照射をしても消える事のない刺青のようなものさ。
どうして君の事を忘れる事が出来るだろう?
自分の写真の全てが、俺の手のひらに刻みこまれているんだ。けれど、君の写真は特別だよ。
もし、君がふとしたキッカケで、俺のこのブログを目にしてくれたならって、よく思うのさ。まるで宇宙に向けて、人類の存在を示す信号を送るようなものさ。

本当に、もっとたくさん、君の写真を撮っておけば良かったよ。

俺は夜空を埋める星に、君の幸せを祈ったんだ。
HomeTown
今夜は俺、少しどーかしてるぜ。すまないな、みんな。こんな俺を許してくれないか?

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