2011/03/07

Post #113 Why Wasteland ?

アレルギーで眼の回りが腫れたりして、鏡を見るのも億劫なんだが、今日は仕事の予定が入っていたからな、俺はイマイチパッとしない身体を引きずって男の仕事をやっつけてきた。いつまでもダラダラしてはいられない。仕事をしている間にも次々と引き合いの電話が掛かってくるんだ。いつの間にか、俺は売れっ子になっちまったよーだ。知らなかったぜ。忙しい割には、儲からないから全く気が付きゃしないのさ。
Osaka
俺はいつも、周囲の皆さんから自由人でいいですねとか言われるんだが、そんな時は必ず、いかにも自分は自由人ですが、財布の不自由な自由人ですと答えるようにしているんだが、うむ、昨今の俺は仕事の奴隷のようだ。充分な休養が必要なんだ。出来れば十二分の金もね。こんなんじゃ人生全く楽しめないぜ。金が欲しくて働いて、眠るだけだ、まったく、チクショーッ!
俺は、自分のブログがやたら文章が多いものだと思っていた。仕方ない。元文学青年だった不良中年だから、アラブの油田みたいに言葉が次から次にドバドバ湧いて出てくるのさ。で、これを写真だけにしてみたらどうだろうかと思って、思い切って2月は文章をミニマムにしてみた。といっても世間一般の写真ブログ並みの量にしてみたんだが、結果は酷いもんだった。12月1月は770PVくらいあったのに、2月は450PVだ。いくら2月が3日少ないといっても、これじゃねぇ…。
この後には真打『Sexual Desire』ってシリーズを準備していたのに…、残念だ。これはお預けだ。これが公開されたら、下心満々の奴らが、バンバン俺のブログを覗きに来ただろうに…。残念極まるぜ。まぁ、仕方ない。これが俺の人生だ。ロックンロールだ。

最近、親しい仲間から、あんたスラムに住んでるのかよと訊かれたり、他の友人からも、どうしてWasteland、つまり荒野なんだって訊かれたぜ。もちろん、俺のWasteland シリーズを見て、そんな疑問をぶつけてくれている訳だが、君はどーだろうか?
この質問に対して、端的には答えにくい。しかし、至極全うな感受性をお持ちなら、君もこの21世紀の糞っ垂れな日本の有り様が、殺伐とした荒野に見えてはこないだろーか?
俺は何年も前から、ここは荒野だって感じているんだがな。

考えても見てくれ、もうずーっと不景気が続いている。
リーマンショックまでは戦後最長の景気拡張期だったなんて寝言がまかり通っているが、そんなのは嘘だろう?大本営発表さ。それとも、その富は誰かが独占しているっていううのかい?そうかもしれない、かつては、ほんの15年ほど前までは、この国は一億総中流と言われたほど、豊かでお目出度い国だったんだからな。まったく懐かしいよ。
街には透明人間のように誰からも見えない浮浪者があちこちにうずくまっている。よく見ればその身にまとっているボロは、かつてスーツだったものだ。ガムテープでぐるりと補修された靴は、かつてビジネスシューズだったようだ。
いつの頃からか、浮浪者はホームレスと呼びかえられ、なんだかこぎれいなイメージになっているが、それは言葉だけのことだ。ホームレスなんて、なんだか垢抜けているが、浮浪者とか乞食って言ってみなよ、急に体臭が立ち昇ってくるだろう。
言葉の上っ面に騙されちゃいけないぜ。
マスコミや政治家は、言葉を言い換えて俺たちのイメージを貧しくすることが得意なんだ。下水処理場をクリーンセンターとか言ってみたりね。クリーンセンターなんて言うと、ツーンと鼻をつく悪臭が感じられないだろう?
彼らホームレスが乞食をしなくても、社会のバクテリアのように段ボールや空き缶を集めることで生活できることが、コンビニの廃棄弁当を食べて生存できることが、豊かな社会の証しだとか抜かす馬鹿野郎がいたら、俺が滅多打ちにしてやるぜ。そいつも今夜みたいな寒い夜に段ボールをかぶって眠ってみるがいい。

Paris
この現代社会では、俺たちはマグロのように働き続けなけりゃ、すぐにホームレスに転落してしまう。俺はもう何年も、畳一枚下は地獄ならぬ、フローリング一枚下は段ボールと自分に言い聞かせているんだ。もっとも、仲間にはあんたはバイタリティがあるから大丈夫だって言われるけどね。

街には商品があふれかえってはいるが、どれだけ手に入れたら豊かになれるのか?俺たちはもう十分に持っているだろう?
子供たちですら夜遅くまで塾に通い、より良い大学に入る。大学に入ったら入ったで、専門的な勉強を始めたころから就職活動だ。一体何のための大学だい?意味が分からないぜ。おかしな世界だ。しかも、残念ながら、彼らに回す仕事はもう一杯だ。
まったく労働市場は、椅子の少ない椅子取りゲームのようなものだ。
若者は仕事もなく、ネットの世界で悪ぶって、無責任なことを匿名で言いたい放題だ。
若者に車が売れない、若者の車離れが深刻だなんて抜かしている、某世界最大級の自動車企業のえらいさんは、そもそも若者には仕事がないことに気がついてはいないのか?
君たちの大好きな日本経済新聞にはそんなニュースは載っていないのかい?
それともそれはもう空気のように当たり前になっているので、新聞もあえて書こうとしないのだろうか?孤独な老人は誰にもみとられることなく息を引き取り、ミイラになっていく。若者たちのわずかばかりの稼ぎで、増え続ける老人たちの介護や年金の面倒を見てやらなけりゃならないんだ。若者たちに希望がないのは当然で、出生率は下がり続けている。0.02㎜のコンドームの性能のせいではないだろう。若者たちには出会いもなけりゃ、金もないのさ。仕事もなく引きこもってる奴でいっぱいだからな。
一旦、社会の求める規定の路線を外れると、もうスタンダードな生活には戻れない。並大抵の努力では不可能だ。ヘビーなことだぜ、まったく。
タイガーマスク現象とか言っているが、それも殺伐とした社会で、明るいニュースがないからこそ、人々の胸を打つ。
この国には、希望がない。俺たちは惰性で生きているだけなのか?俺たちは皆、他人の人生を生きることにうんざりしている。年間に自殺する人間は、もう10年以上3万人を超えている。交通事故で死ぬ奴よりもはるかに多い。
Tokyo
国民の生活は日々悪くなっていく。なのに政治家どもは、くだらない足の引っ張り合いばかりだ。運転手のついたリムジンの窓からは、国民の姿はみえないのだろうか?そんなことしている間にも、国の借金は未曽有の領域を邁進している。一体誰がそれを払うってんだ?教えてやろう、俺たち国民だよ!
人々はうつろな目つきで、イライラしている。本当は何かにおびえているのかもしれない。
誰が敵なのか?巧妙に隠されてわからない。もしわかるなら、いかに日本人が大人しくたって、リビアみたいにデモ、デモ、デモ、そして内乱だろう。もっとも、今の俺たちはすっかり去勢されちまって、そんなことすらできやしないかもしれない。

これが、荒野じゃないって君は言えるのかい?

坂口安吾は、名著『堕落論』のなかで、日本人の再生は堕落しきるところからしか始まらないというようなことを、戦後の焼け跡の荒野の中で書き綴っていたが、俺もそう思う。

いっそ目に見えて、国が財政破綻し、今まで皆さんが一生懸命にため込んできた金が、紙くずになり下がり、皆さんの価値観が、一夜にして崩れ去るようにならないとわからないかもしれない。それは、もう荒野以外の何もんでもないだろう。
そうなったら、Gimmie Shelterだ。法も警察も俺たちを守ってはくれない。北斗の拳か西部劇のような世界だ。Rape, Muder, Yeah, It's Just Shot Awayだ!


だからこそ俺は、ネオンの繁華街に、きらめくオフィス街に、閑静な住宅地に、荒野を幻視するのさ。
そして、ここが荒野だと知ったうえで、自分の生活に全力投球だ。

Out Here In The Fields
I Fight For My Meals
I Got My Back Geared To My Living
I've No Need To Fight To Prove I'm Right
I Don't Need To Be Forgiven, Yeah

(平原に出て
俺は自分の食い扶持のために戦う
俺は自分の生活に全力投球
俺は自分の正しさを証しだてするために戦う必要なんかない
俺は許しを請う必要なんてないんだ、イエー!)

Pete Townshend "TEENAGE WASTELAND"

俺は何年もこのフレーズを口ずさんで、荒野のような社会を渡り歩いてきた。
そうさ、いつだって、段ボールの上に眠る覚悟はできているぜ。
どうだい、納得してもらえたかい?
今日はもう十分だろう。失礼するぜ。また明日か明後日、会おうぜ。

1 件のコメント:

  1. 体調が戻りつつあるようで安心しました。
    しかし!無茶でロックンロールな生き様はこれからも期待してるぜ!

    返信削除