2011/04/19

Post #158 Transparency Films

うーむ、困ったことだ。
先日さんざん、モノクロにこだわっているなんて言っていたくせに、今回の旅行で撮ったリバーサルが昨日ラボから上がってきたんだが、そいつを見ると、リバーサルの発色や階調の美しさに、くらくらしてしまう。今回はKODAKのEBXつまりエリート・クローム・エクストラカラーを使っていたんだけれど、正直、たまらん。
余りのたまらなさに、今朝の早朝仕事から帰ってきたときに、眠っている連れ合いをたたき起こして、どうだ、キレーだろって見せびらかしてしまったくらいだ。迷惑な話だぜ。
ゾクゾクするとは、このことだ。デジタルから写真をはじめた若い衆には、一度是非、俺に騙されたと思って使ってみてほしい。
リバーサルは、露出のラチュードが狭くって撮影時にきちんと露出を考えて撮らないと、まったく使いもんにならないが、それでも一度つい買ってみる価値はあろうかと思うぜ。また、フィルムも高いし、現像代も馬鹿になりゃしないんだが、それでこそ、道楽。日々の仕事にまじめに取り組もうっていう張りが出るッちゅうもんだ。
まぁ、能書きはイイとして、実際見てみぃ。
Bruxelles,Belgique
くぅ~、素晴らしい!どうだい、君も喜んでくれるかい?
撮影は、例によってCONTAX T3、レンズは銘玉SONNAR T*35㎜ F2.8、露出はお任せテキトーだが、この美しさ。黒の締り、発色の美しさ。俺もデジカメは使っているが(おもに男の仕事でね)、ラボから上がってきたときにスリーブをライトボックスで見て、思わず感激~!みたいな感覚はないね。もう一発行ってみようか?今度は夜景だ。
Printemps,Paris

う~む、この闇に浮かぶ赤や紫の発色。たまらん。思わずエビぞってしまう。
これだから銀塩カメラはやめられん。普段はモノクロばかり使って、あまり使わないんだが…。
実際、今回の旅行でも3本しか使わなかったし、うち一本は、去年の夏に行ったトルコの写真と、同居しているというくらいの使わなさなんだが…。

侮れんなリバーサル。やはり俺の原点だけあるってカンジだ。

モノクロうどんの頑固親父も、なんだかまた、リバーサルに浮気してみたくなるってもんだ。
カッコよさや美しさの前には、主義も主張も思想も何もかも骨抜きになるのは、異性に対する感覚とまったく同じもんだぜ、ふふふ…。
とはいえ、キレーなおねいさんにちょっかい出すと、そのあとの厄介さはきっとモノクロかリバーサルかなんて選択の比じゃなかろう。それに、外見がキレーだからって、中身がカラッポという例も多いし、酷いときには脳みその代わりにクソが詰まっているような奴もいるからな、そこんところはしっかりと自重していかないとな。

なにはともあれ、写真をやってて、リバーサルを試したことのない君は、一度リバーサルを使ってみようぜ。なに、カメラを持っていない?中古カメラ屋に行けば、今ならいくらでも安く買えるぜ、フィルムカメラは。なんなら俺が貸してやってもいい。
あ、あと初歩の初歩の注意点。デジタルと違って、フィルムを使いきって、巻き上げてから、カメラの裏ぶたを開けるように。冗談みたいな話だが、若い衆には、そこまでフィルムカメラの事を知らない人もいるらしいぜ。俺は浦島太郎になったような気がするぜ。

読者諸君、また会おう。現実は常に理念を裏切るもんだ。俺のことを変節漢だとはいわんでくれないか。基本はあくまでモノクロうどんの頑固おやじなんだから。とはいえ、このキレーさはまいるな。
ではまた。今夜も俺は夜通し働いているだろう、君たちの事を想いながらね。

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