2011/05/16

Post #185 On The Road #1

俺は高速をブッ飛ばして、男の仕事のフィールドを渡り歩いた。
今日は仕込みだ、偵察だ。尻拭き仕事とはいえ、あまりにずさんな有様に、俺は愕然としたぜ。こんな手抜きの仕事で金をもらっていやがったのか、奴ら。これじゃ詐欺だ、泥棒だ。お客の事を第一に考えないような奴らは、早晩市場から退場を余儀なくされるだろう。
おかげで、俺にしわ寄せが来ちまった。もう五月は一日だって休んでいられないぜ。
糞っ!俺にはプリントしなけりゃならないネガが山盛りだってのに!このままじゃ、ダイヤモンドの原石が、ついに磨かれることなく、石炭のように黒ずんで、やがては干からびてしまうだろう。そう、俺にとってはネガはダイヤモンドの原石で、それを磨き上げるのがプリントなんだ。こんな他人の仕事の尻拭きをしてるような暇は、どう考えてもないだろう?
Amsterdam ママとお買いものかい?
世の中には、仕事よりも大切な事があるのは、厳然とした事実だ。
俺にとっては、それはズバリ道楽だ。

人生という長い道のりを楽しむためには、道楽は手放せないぜ。俺はジジイになっても、ロックンロールを口ずさみながら、写真を好きにとっていくんだ。その毎日こそが俺のOn The Roadなんだぜ。
どうだい、内田裕也みたいな感じでイカすだろう。いつか、女がらみで事件をおこしそうなノリだな。しかし、幸い俺は若い女の子にはさっぱり人気がない。昨日も、結婚式の2次会に行ったら、まるで、マンガに出てくるヒットマンみたいで、野郎どもには大うけ、御嬢さんたちにはさっぱりすっかり敬遠されていたぜ。
みんなマジで、目もあわさない。
おっぱいパブやキャバクラの客引きのアンちゃんたちですら、俺の方は見ないくらいだ。
寂しすぎる。
仕方ない、いつものモジャモジャ頭に、グレンチェックのタイトなスーツ、シャツはピタピタの紫。靴はパイソン柄のピンクで尖ったデザインで、悠然と肩で風をきって夜の街をのし歩くんだからな。そりゃ、堅気の衆には見えないよね。しかし、俺は君たちだけは、本当の俺を知っているとわかっているから、世間にどう見られようと、その辺の小娘にドン引きされようと、気にしないぜ、屁でもないさ。
Amsterdam 木蓮の下で、いい女がタバコを吹かしてるぜ
しかし、ごまかした仕事しかできないような輩には、仕事以上に大切なものなど、手掛けることは許されないだろうし、そもそも、そんなものが自分の人生にあるんだという可能性すら、思い至ることはないだろう。ただ、本能の要求に従って、地を這う虫のように生きるのが関の山だ。水が低いと心に流れていくように、ダラダラと楽な方へ楽な方へと自分を追いやってしまうのだ。

まったくなんてこった!そいつらは、自分自身の中に、とてつもない可能性が、未だ発見されていないウランやダイヤモンドの鉱脈のように眠っていることを、ついに知ることなくその儚い人生を無駄遣いしてしまうのだろうか。
ふふふ…、おもえばそれは哀れなことだ。今、目の前のことに真剣に取り組まないような奴は、自分の人生をどぶに捨てているような奴だぜ。俺の読者には、そんなくだらない奴は一人だっていないことだろう。何といっても、俺のブログを読んでくれているんだからな。俺は君たちとの間に、そう、魂のつながりを感じるぜ。

あぁ、高速の周囲の山々には、野生の藤が鮮やかにして可憐な花を咲かせているぜ。俺は、心地よい春風に吹かれ、野山にひっそりと咲き誇る藤でも見ていたいのに…。なんだか悲しい旅なのさ。

読者諸君、今日は俺の愚痴に突き合わせてスマン!
しかし、男一匹生きていると、たまには愚痴の一つもこぼしたくなる夜があるんだぜ。いつも辛抱強く聞いてくれている連れ合いは、今はいない、俺は旅の空なんだ。しかも、晩飯はコンビニ弁当っていうくらいの侘しさだ。この狭い部屋には、青じそドレッシングの、つんと鼻をつくにおいが充満しているのさ。
それでは諸君、失礼する。明日も飛ばして行くぜ!人生はのんびりしている暇もないってカンジだ。これでドバドバ儲かりゃ文句ないんだけどな…。

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