2011/07/31

Post #260 I Thank You

いきなりのっけから、サム&デイブの歌みたいだが、この寝言のようなブログもついに10,000PVを達成したんだ。どうもありがとう!
分かりにくい写真と、独断と偏見に満ち満ちた長ったらしい文章の二本立てだ。他所のブログのように、素敵な写真ですねなんてコメントもほとんどない。素敵な写真じゃないから、しょうがない。むしろ、ノイジーで違和感を与えるような写真だ。けれど、ようやくここまでたどり着いたんだ。大した数字じゃ無いさ、けれど数少ない読者の皆さんに支えられて、ここまでやってきた。どうもありがとう、辛抱強く付き合ってくれた読者の皆さんのおかげだ。今後もよろしくお付き合いくださることを、厚かましくもお願いさせてもらうぜ。いや、ホント、どうもありがとう。
Paris
プリントをしている時、暗室につかっている洗面所を出て、飲み物を飲みながら一息ついたりする。そんなとき、本棚から任意に写真集を取り出しては、ながめてみるんだ。
アウグスト・ザンダー、ウィリアム・クライン、ロバート、フランク、エド・ヴァン・デル・エルスケン、東松照明、森山大道、荒木経惟などなど・・・。
俺は、正規に写真を習ったことはないけれど、自分の写真が、出来ることならそれらの偉大な写真家の、偉大な仕事の系譜に繋がっていてほしいと、プリントの合間にいつも願っているんだ。おこがましい事だけれど、そう願わずにいられない。
モノクロ写真こそ、写真のαにしてΩだと俺は思っている。出来ることなら、これからも、ジジイになってもこのやり方を変えずに、ほっつき歩いて写真を撮ってはプリントしていきたいと思う。
そして、難しい事だけれど、モノクロ写真を楽しむ人が、出来ることなら若い人が、増えてくれるとうれしい。そして、お互いの写真について、語り合ったりできたら、きっと楽しい時間を過ごすことができるだろう。いつか、そんな日が来てほしい。しかし、難しいだろうな。あんまりにもモノクロ写真は手間と時間とコストがかかるからね。
Paris
スーツで決めて、ムーランルージュに向かう俺
俺の愛するロックバンド The Whoのギタリスト、ピート・タウンゼントは、生まれながらに鼻がデカかった。子供の頃からデカい鼻のおかげでさんざん周りから馬鹿にされてきた。そのコンプレックスを跳ね返すために、ひたすらピートはギターに打ち込み、バンドを成功させて世界的なロックバンドのギタリストになった。いい話だと、俺はいつも思う。
真夏のクソ熱い暗室で、汗をぬぐいながら、あるいは真冬の厳しい寒さに震えあがりながら、それでもプリントをはじめるとやめられないのは、どうしてだろう。
足を靴擦れだらけにして歩き回り、時にはトラブルになりながらも、写真を撮り続けるのは、どうしてだろう。
いつも、心のどこかで疑問に思っていた。そして、先日暗室の赤い灯の下、現像液に浸された印画紙に、徐々に像が浮かび上がってくるのを見ながら気が付いた。
俺の中には、きっと何か欠けたところがあって、それを埋めるために、必死にやっているに違いないんだろうって。言い換えれば、それは果たされる事のない復讐のようなものかもしれない。
何かに狂ったように打ち込む人間は、きっと心の中に、満たされない欠損を抱えているに違いない。
そんな欠損など、無いにこしたことはない。けれど、何らかの欠損を抱え込み、それを埋めようと足掻いてもがいて行くことで、本当の人生ってもんが始まる気がする。その挙句、ゴッホみたいに耳を切り取ったり、太宰治のように女と心中したりすることになるのかもしれないが。

なんだか、不吉な話になってしまったな。しかし、誰しも心の中に欠損を持たない人はいないだろう。俺はその欠損を埋める手立てとして、写真を選び取ったってことだろう。
人生は短いようで長い。だから人生には暇潰しが必要だ。その暇潰しによって、自らのなかにぽかりと開いた暗くて深い穴が埋まるのなら、結構なことだと思はないか?
そう、それはそれは切実な暇潰しなんだ。
OK、今夜は久々に仕事なんだ。こんなところで失礼するぜ。
読者諸君、いつもありがとう。そして、これからもよろしく。

2 件のコメント:

  1. おめでとうございます。
    私がsparksさんのブログを初めて知ったときは
    その存在感と奥に隠された繊細さにすぐにファンになってしまいましたから。
    プリントの何たるやも知らずにモノクロ写真をアップしている私ですが、
    いつかプリントワークショップを開いてください。
    参加します。

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  2. いえいえ、それがしなど下手の横好き、我流独断増上慢、恥ずかしげもなくやっておりますが、世間様から嗤われていないか内心ヒヤヒヤもんです。
    けど、そんな奴でも写真は充分に楽しめるんだってことが、感じていただけたなら、これに勝る幸福はありません。いつも応援してくださり、有難うございます。Kentilfordさんに支えられているようなものです。ではまた、御機嫌よう。

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