2011/10/25

Post #346 嗅覚

毎日、白金台5丁目のウィークリーマンションから1キロほど歩いて恵比寿駅に行く。
そこで山手線にのり、原宿まで向かう。男の現場は原宿だ。周囲には小娘と、誤飲なキャッチセールスを展開する黒人ばかりだが、そここそが俺の当面のステージだ。
こいつをクリアしなければ、次には進めない。面倒なことばかりの仕事だが、一筋縄ではいかない現場ほど、やりがいがあるというものだ。そう、達成感もあるだろう。だからといって報酬が高いわけでもないがね。
毎日毎朝、5分ほど電車に乗っていくんだ。恵比寿の次が渋谷、渋谷の次が原宿だからな。あっという間だ。居眠りするヒマもありゃしないんだ。もちろん読書なんて出来ないぜ。そうそう、痴漢に間違われないように気を付けないとな。とはいえ、ほんの5分ほどだ。本当は歩いたってたかが知れている。俺の友人には、紀伊半島を歩いて一周し、大阪まで言った奴がいる。驚くぜ。
で、毎日ぼんやり外を眺めていた。渋谷駅のあたりにビックカメラが見える。一度行かねばと俺の嗅覚が告げていた。そんな時には何かがあるのさ。俺の嗅覚は鋭いんだ。特に物欲が絡むとね。本当に欲しいモノ、俺に使って欲しがっているモノが俺を待っている店には、自然と引き寄せられ、もうこれは俺を待っていたんだという、珍獣を発見する。
そして、永年の修行の甲斐あって、欲しいものは即座にGETすること出来るようになった。お金の手持ちがなければ、即座にカードをきる、金額が高ければ、迷わずリボ払いだ。ふふふ、この境地に達するまでに、どれほどの逸品を逃したことか。しかし、迷って逃すようなものは、所詮は必要のないものだったということだ。本当に必要なものがわかっていれば、人生はシンプルだ。金の心配だけしてりゃいんだからな。
Amsterdam
てなわけで、俺は自分の嗅覚を信じて、つい先日仕事が比較的早く終わった時に、行ってみたんだ。そう、金力は絶対必要条件だが、あまりに疲労していると、気力体力が削がれるし、珍獣を発見したときの瞬発力が鈍るんだ。ちゃんとカードを持っていたかどうか、胸のポケットに手をやって確認するための瞬発力だ。
そう、そうして気力体力充分の俺が、ビックカメラ渋谷東口店で見出したもの。それは、発表しよう。既に生産中止になったFUJIの六切りモノクロ印画紙、100枚入りケース二箱だ。
しかも、商品入れ替えの為の見切り品ちゅうことでお安くなっている。
俺はこの二箱を鷲掴みにして、レジへ一直線だ。そうして、俺はカードを差し出していたのさ。そして元気よく『一括払いで!』
俺にとって印画紙は、次元大介のマグナム44、五右衛門の斬鉄剣、峰不二子のお色気のように欠かせないものだ。
毎朝感じていたあの、いかなければ、行けばわかるさという感覚は、この印画紙が俺に向かって訴えかけてきたものなんだろう。
よし、今度この仕事を片付けて家に帰ったら、ジャンジャンプリントさせてもらうぜ。楽しみだ。これでこそ、男の仕事にも張りと潤いが出てくるってもんだ。
それじゃ毎度まいどでなんだけれどいつもの奴を言ってみよう!親愛なる読者諸君、失礼するぜ。

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