2012/03/14

Post #487 14/Mar/2012

HongKong
NIMBYという言葉をご存じだろうか。
『Not In My Back Yard』の略だ。
ゴミ処理場は必要だ。下水処理場だって必要だ。けど、おれっちの裏庭にはゴメンだ、臭いからな。
産廃処分場だってなけりゃならないのは分かるよ、原子力発電所だって必要だ、なんてったって、日本は資源に乏しいからね。けれど、俺の裏庭にはゴメンだぜ、ってことだ。
俺たちの国は、国を挙げてのNIMBYだ。ずっと前から俺は原子力発電所が本当に安全ならば、東京や大阪のどまんなかに作ればいいのにと思っていた。もちろん皮肉を込めての見解だが。けれど、実際にそれは危なっかしいシロモノだったってのは周知の事実で、口では安全で結構なものだといいながら、実際には福島だの福井だのと、大都市からずっと離れたところに追いやってきた。
おれっちの裏庭にはゴメンだっていう、典型だ。
俺の裏庭にはゴメンだっていう本音と建前のはっきりした人々。
俺の人生経験に照らし合わせてみても、日本人には、こんな手合いがたくさんいる。石を投げるまでもなく、石にあたってるくらいたくさんいる。近年とみに増加傾向だ。何でもかんでも、パソコンの画面のうえで、出来てしまっているように錯覚して、生活からアクチュアリティが減少してしまったからなのだろうか。きつくてシンドい仕事は、派遣労働者やアルバイトスタッフという名の日雇い労働者、あるいは研修生という名目で近隣諸国から駆り集めてきた、ほとんど奴隷のような人々に押し付け、自分たちは快適な暮らしを求め続ける。
見てみろよ、深夜のコンビニの従業員は、どこでも中国人だ。深夜のコンビニは便利で結構だが、それを仕事にしたい日本人はもういないんだろう。なんてったって、夜は本能的に眠いからな。
で、こんどは震災のがれきの処理は必要だと、皆が思いながらも、皆おれっちの裏にはにはゴメンだと言っている。
俺は、ため息をつきながら、遠い旅の空を想う。マングローブの森を、見渡す限りの砂漠を、果てしないツンドラを、俺は心に思い描く。
このおれの内心の跳躍は、説明するとめんどくさいので割愛する。眠いからね。そして、自分の裏庭など持たない漂泊の生活に、心底憧れる。帰ってこないことが最善だよ、それが放浪の哲学って金子光晴も詠っていたっけな。
少なくとも、NIMBYな奴らがいっぱいの、自己本位な本音と薄っぺらな建前の間で、すっかり息苦しくなっているような国から、(何処とは言わないけどね)トンズラさせて頂きたくなるぜ。
こんなこと言うと、また現実逃避だとかなんとか言われるんだろうが、まぁ、俺の内心のことに関して、一切の批判は受け付ける気もない。俺の勝手だろう。それとも、そんな内心の自由も持てないような国なのかい?それじゃまるで、戦争中の日本やドイツか、今の北朝鮮みたいなもんだな。それがまた嫌だってんだよ。
失礼する。こんなこと言ってる暇があったら、とっとと眠りたいのさ。明日も、いやすでに今日か、今日も朝早いんだ。さらば。

2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    北海道の一読者です。

    コメント欄が復活していてうれしいです。
    一時はブログなくなるのかと危惧していました。


    最近の文章を読むと前よりも更に心に響きます。
    元気をもらうとか、勇気をもらうとか、そんな安っぺらい言葉でなく、心の中が熱くなるというか、ぐぐぐぅっと心が鷲掴みにされるのです。読んでいる自分の世界までもがブログとシンクロして広がる感じです。
    私にもツンドラが見えました。

    これからも写真と文章を楽しみにしています。
    (できれば本にしてほしいくらいです。パソコンは目が疲れるので…。)

    やりたいようにやりましょうよ。

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  2. どーも、スパークスです。
    こっそりコメントできるようにしてたんですが、お気づきになられるとは、ころさんの慧眼にダツボーです。確認してから公開するようにしてるんですが、ここ最近の超苛酷な、(最後の2日は、ほぼ48時間勤務というキビシー)勤務のあと、駐車場の車のなかで爆睡してて、反映できずすみません。
    いやはや、ここんとこ忙しいを通り越して、ブログの更新もままなりません。僕の商売は忙しいを通り越えて、殺されるんじゃなかろーかと、思えてくるよーなイジョーな業界です。しかし、今日一区切りでヤレヤレってとこです。
    今の自分は全身に糞が詰まっているように思えるほど、ぐでんぐでんに疲れきっていますが、ぼちぼちと再開していこうかと思います。
    今後もよろしくお付き合い下さいって、そう、俺んちだと思って、寛いでっておくれよ!
    ではころさん、ありがとー!失礼するぜ

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