2012/04/04

Post #496 春の嵐は、家の中にも吹き荒れる

日本全国を爆弾低気圧による嵐が駆け巡った。俺も午前中から客先に行っていたんだが、不穏な空気を感じて、さっさと家に帰ってきた。今日はうちの連れ合いも有給休暇をもらって家にいるからな。
凄い雨風だ。車の運転をしていても、思わず目を瞠り、危険を感じるほどだと言いたいが、実際の俺は昼にコンビニで買ったチャーシュービーフンが腹の中で膨れ、なおかつ、急激な気圧の低下で眠くて眠くて仕方なかった。まだ完全に俺の体は復調していないんだろう。のんびり運転して帰ってきたんだ。
家に帰ってくると、すりゃスゲー雨だ。ホースで窓ガラスにジャバジャバ水をぶっ掛けているような勢いだ。これは仕事なんてしていないで、家でのんびり楽しむに限るな。大けがをしたり死んだりする人もいるのは承知しているが、俺は、こんな台風や嵐を家の中から楽しむのが好きだ。とはいえ、そのうちに飽きてきて、昼寝していたりするのが通例なんだが。
Bruxelles
で、夕方にはすっかり嵐はどこかに去ってしまったんだが、家庭内の嵐はそのあとで吹き荒れる。
うちの連れ合いは、俺が低気圧と腹の中のビーフンの余韻に浸ってまどろんでいる間、ずっと写真の整理をしていたみたいなんだが、夜になって、出来上がったアルバムに貼るタイトルを、テプラで作ってくれと言ってきた。面倒臭い。自分でやればいいものを・・・。
俺は、こう見えて神経質だから、テプラに文字を入力しながら、文字のサイズや字体を確認し、設定を変更したりしていたんだ。以前のものと整合性がとれていないのは嫌だからな、自分のものじゃなくても。しかし、女ってのは大抵そんなことは気にしない。男と女では気になるポイントが、全く違う。
俺は、年に3回くらいしか使わないテプラの入力に手間取っていた。あれはなんだか使いにくいもんなんだよ。分かって欲しいね。
うちの連れ合いは、そのうちに、遅いとか言って文句をいいだした。小バカにした雰囲気すら漂う。
俺は、かなりイラッときた。そんなことを抜かすんなら、自分でやってみろよと、すべての設定をクリアしてテプラを渡すと、なんでそんなことを自分がやらねばならないのかと、ブー垂れる始末。それでもやらせてみると、10分以上かかっているじゃないか。まぁ、それをストップウォッチで測る俺もかなりねちっこいが。
で、小ばかにしやがって謝れ、なんで自分が謝らなけりゃならないの、それこそ馬鹿じゃない?というまったく以て下らん応酬の末、俺は頭に来てテプラを不燃ゴミのゴミ箱に叩き捨てた。これさえなければ、今後二度と作ってくれと頼まれる事もないし、所詮は貰いもんだ、叩き棄てたところで、惜しくもないわ、内心少し惜しいけど。
で、俺はプリプリしながらも、気持ちを切り替えて仕事の電話をかけはじめたら、うちの連れ合いは、ゴミ箱のテプラを拾って、食器棚の扉に叩き付けている。『何やってんだ!やめろ』俺は怒鳴った。
俺は仕事の電話を切ると、いい加減にしろよ!と声を荒げて詰め寄ったが、当の本人は全く反省する風もなく、『いつもあんたがモノにあたるから、どんな気分がするかわからせようとしてやった』とかビミョウに位相のずれた事を言うばかり。
謝れっていっても、ゴメンとはいうが、何を謝ってるのか自分で分かってるかと聞くと、『あんたがゴメンって言えっていうから言った』と抜けしゃあしゃあと答える始末だ。連れ合いとは、もう18年くらいになるけど、実はこいつはとんでもなく強情だ。いつだってこうだ。挙句の果てに、すぐにもう出ていくとか、別れるとかいうんだぜ。こんなんじゃ、何を言っても仕方ない。疲れるだけだ。
以来、バカらしくって口もきいていない。昔のソヴィエトとアメリカの冷戦状態を思い出したくらいだ。バカバカしいと思っても、若い頃と違って、いろいろと抜き差しならないものもあるしな。若い頃なら、家を飛び出して友人の家に転がり込んだりもしただろうが、さすがに40越えてそんなことをすれば、転がり込まれた方も、大概メーワクきわまるってもんだろう。だから今夜も居間のホットカーペットの上で、毛布一枚で眠るのさ。なに、これも人生さ、ロックンロールさ。それにしても、とんでもない春の嵐だぜ。

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