2012/04/21

Post #511 鳥の巣箱を作ってみたんだ

久々にゆったりできた一日だった。とはいえ、この後ちょいと仕事に出かけなけりゃならないんだが。
ここんとこ忙しくってろくすっぽ家の掃除もできなかったからな。あちこちに綿ホコリが溜まっていやがる。醤油をかけて食えそうな勢いだ。仕方ない。俺は掃除をした。掃除は結構好きだし得意だからな。
掃除をしていると、ベランダに枯草や松葉なんかがちょろちょろ落ちている。
どうやら、スズメだかなんかの小鳥が運んできたようだ。そういえば、以前にも郵便ポストの中にそんな材料がしこたま運び込まれ、鳥が巣を作っていたことがあったな。あのときは、郵便物が来ないと困るので、卵なんか生まれて落ち着かれる前に、不本意ながら撤去したっけ。他にも、ベランダで布団を干していると、布団と手すりの間のスペースに、せっせと枯草を運んでくるスズメもいた。
ふむ、面白い。鳥の巣箱なんか設けてみるのも、乙な休日の過ごし方だ。掃除が終わると、俺はホームセンターに行ってみたんだ。しかし、そんなけったいなもん、今時売ってないよな。昔は売ってたんだけど。今じゃ、ゲンゴロウが一匹980円で、アメリカザリガニが一匹1280円で売られているご時世だ。鳥の巣箱なんか流行らないぜ。どうなってるんだ、この国は。
そこで俺は、倉庫にある端材を有効活用して、自分で作ってみることにしたんだ。ベニヤ板もあれば、ビスも電動ドライバーもある。もちろん丸鋸だってある。俺はあっという間にテキトーにつくてみたんだ。これで日々の生活にまたひとつ楽しみが増えたッちゅうもんだ。
小さな蝶番があったんで、屋根が開閉できるようにしてみたんだ。こっそり、中を観察できるだろう。
楽しみだ。小鳥の声で目を覚ますなんて、素敵な生活じゃないか?
それはそうと、昨日の朝現場のそばの駐車場に車を停め、足早に現場に向かっていると、公園のフェンスの向こうに一匹の黒猫がいた。
俺は、猫を驚かさないようにそっとカバンから愛用のコンタックスを取り出し、ワンカット撮った。で、ペシペシと猫に声を掛けてみた。これはトルコ人が猫を呼ぶ時の言葉だ。日本なら、チッチッと舌を鳴らすだろうが、向こうではぺシペシってカンジなんだ。君もやってみるがいい。意外と猫は反応してくれるものさ。
Marrakech,Morocco  肉屋の前にいつもこの猫は座っていた
急いでいるはずなのに、猫とか見るとつい立ちどまってしまう。俺は、自由人っぽい猫が大好きだ。
すると背後から『猫はお好きですか?』と声を掛けられた。
『猫の嫌いなひとなんているんですか?』俺は思わず聞き返した。振り向くとひとりの女性が猫に餌をやりに来たところだった。
『猫を嫌いな方は、結構たくさんいらっしゃいます』それは驚きだ。
『その証拠に、生まれたばかりの子猫は人間を怖がりません』へー、そうなんだ。
彼女は、野良猫の世話をするNPOの人だった。俺が見ていたその猫も、彼女が避妊手術を受けさせたそうだ。世の中には、立派な人もいるものだ。俺は彼女に『お力になれずに申し訳ありませんが、頑張ってください』と言葉をかけ、再び現場に急いだ。黒猫のご飯を邪魔しちゃいけないってもんだ。
俺は、猫は車に轢かれさえしなければ、結構気儘でよさそうだと思っていたんだが、猫には猫でいろいろと難しいことがあるようだ。世の中、なかなかに難しいものだ。せめてみんな、猫をいじめるのはやめようじゃないか。猫が暮らしやすい街は、人間も暮らしやすい街だと思うんだけどな。
読者諸君、失礼する。そろそろ仕事に出かけないといけないのさ。

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