2012/06/12

Post #562 TRANSIT #2


Helsinki
この時、同行者つまり連れ合いは、EUの入管でパスポートが無いことに気が付き、大慌てだった。
もう一度、全ての乗客が降りた飛行機の中を、空港職員のおばさんに探してもらったりして大騒ぎだったんだが、俺はと言えば、どっかに必ずあるだろうってタカをくくってのんびりこんな写真を撮ったりしていたんだ。
ぼんやりと、万が一出てこなかったら、あいつ、強制送還だなぁ・・・、うむ、そうなるとこの先の旅行は俺一人か・・・、厄介なことになるなぁ・・・、などと考えながら写真を撮っていたんだ。
まぁ、シートとシートの間からポロリと出てきたから、何の問題もなかったんだけどね。

2 件のコメント:

  1. 佐藤です。sparksさんものすごく丁寧にブログの写真を見ていただいた上でのコメントをいただき本当にありがとうございます。そこまで考えてコメントをいただいたのかと思うと何か悪い気がして恐縮してしまいます。
    sparksさんのご指摘の通りぼくは物質の持つ質感へのこだわり、言い換えれば何か物に対するフェティッシュなものを持っているんだと思います。
    自分で言うのもなんですが、暗室やフォトショップでグラフィカルなイメージを捏造するのは得意な方だと思います。ただ写真はセンスでも感性でもなく肉体で撮るものだと思うので、撮った写真を暗室やフォトショップで操作するのは後ろめたいというか、こんなことしててもいけないよなあと思ったりもします。
    ヨーロッパ的な、奈良原一高みたいなカッチリした写真も好きですが、本当はウィージーや倉田精二の写真に強く惹かれてそういうものを撮りたいと思っているのですが・・・。
    でも、もう倉田精二が写したような日本の光景はほとんど消え去っていて、自分も含めて写真を撮るような人にとって魅力的な被写体を街に探すのが困難になってきていると思います。
    デジタルカメラなどの性能はどんどん良くなってきているのに撮るべきものがないというのは悲しい気がします。
    20代前半は狂ったように写真を撮っていましたが、最近はあまり撮れていません。sparksさんの情熱を見習いたいです。
    sparksさんは森山大道の狂区みたいな写真集が出せそうですね!
    それでは、真剣に写真を見てこちらのブログにコメントいただき本当にありがとうございました!失礼します。

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  2. いやぁ、喜んでいただいて恐縮でござる。
    写真のブログをいろいろ見ていると、この写真キレイ!とか、癒されますとか、ちょっとこの人たち、ボキャブラリーが少ないんじゃないのかと思うことがしばしばで、ちょっと自分としては、その辺とは一線を画したく思っております。まぁ、僕の写真にはそういうコメントはまったく来ませんが。どうしてですかねぇ?
    森山大道の『凶区』あれはええ写真集ですね。でも、一番好きなのはやっぱり『新宿』かなぁ。やたら黒っぽいモノクロにショッキングピンクのタイトル。思えば、このブログも黒字に紫の文字、その辺の影響・リスペクト・オマージュがあるような気がしますね。
    さて、倉田精二、僕は余りじっくり見てないんですが、写真時代の『幻視大東亜遊覧』あたりはサイコーです。
    というか、僕の思い描く写真の理想郷は、80年代の写真時代です。当時は不明にもエロ本だと確信しており、写真部の友人のところからちょろまかしてセンズリこいたりしていました。
    しかし、森山さんの光と影、仲治への旅、アラーキーの景色、おまんコラージュ、北島敬三のニューヨークダイアリー、赤瀬川源平の超芸術トマソン、バブル直前の日本に降臨した世界でもまれな、(PROVOKEに匹敵する)写真の潮流でした。
    エロくて、いかがわしくて、それでいて人間の本質を衝いているような写真の数々。
    いまは、流行らないよねぇ。
    僕も、日本の風景には不満たらたらなんです。で、金もないのに旅行に出たりしてるんですが、ふと、大阪や東京で撮った何気ないネガを見ていると、海外で撮ってきたものとは全く違うエロっぽさというか、カオスな猥雑さがあるように感じます。鍵は、人間にありだと思っています。モノを撮るときも、そこに込められた人間の営みのようなものに心を惹かれます。
    佐藤さんの今後の作品を楽しみにしています。
    僕は勝手に写真のジャクスン・ポロックのような人だなぁと感じています。ではまた、御機嫌よう。

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