2012/08/22

Post #608 あの角を曲がれば

Kuta,Bali,Indonesia

帰ってきた。昨日の朝早く。いろいろと忙しく駆けずり回って、やっと少し時間が出来た。出張先のホテルの部屋だ。席の温まる暇もないとはこのことだ。こんな風に時間はいたずらに流れ、何一つなすこともないままに、年老いていくって訳だ。OK、どうせ人間なんてそんな風にしか生きてはいけないモノさ。まぁ、それはいい。今言っても仕方がないことだからな。
飛行機を乗り継いで、バリ島、ジャワ島のジョグジャカルタ、そしてシンガポールにも足を延ばしてきた。
モノクロフィルムを31本、リバーサルを4本、締めて1300カットほど撮ってきた。まだ、現像は上がってきてはいない。例によって上りが楽しみだ。またもや自分の天才を確信することになるんだろう、なんてね。
今回も毎日、南国の照りつける太陽の下を、ひたすら歩いた。歩かないと写真はとれない。高速で移動することによって、どれほどの風景を掴み取ることができるというのだ?写真はやはり、歩かないと撮れないものだ。御苦労なことだ。熱中症になるんじゃないかとも思えたが、この日本なんかより全然過ごしやすいんだぜ。夜なんか一枚余分に羽織っていないと肌寒いくらいだった。まったく、この日本ちゅう国はどうかしてるぜ。
時折、写真を撮って歩き続けていると、ふと、こんなこと、単なる自己満足にしか過ぎないんじゃないかって思えてくる時がある。意味の無いことに、貴重な時間と無駄な労力を費やし、写真を撮り続けていることが、単なる難行苦行のよう感じる。ほら、インドなんかにいるだろう?40年以上もずっと手を上にあげている苦行者とかさ。それと大差ないような気になってくるんだよ。このデジカメ全盛の時代に、モノクロフィルムだなんて、時代錯誤も甚だしいとすら思えてくる。
また、どれほどシャッターを切ってみても、自分が目にしたものすべてを、世界の全てを写真にすることなど、出来るはずもない。どれだけシャッターを切り続けてみても、所詮は同じようなイメージの繰り返しなんじゃないかって、ふとネガティブに冷めてしまう一瞬が来るんだ。
けれど、もしかしたら、そこの角を曲がったところに、美しい女性が佇んでいるかもしれないし、見たこともないようなモノが、俺を待っているかもしれない。
いつだって、その角を曲がったところに、何かがあるかもしれないと自分自身に言い聞かせるようにして、写真を撮り続けています。
そして、これからもまぁ、相も変わらずなことでしょうよ。
しかし、今回の写真をはやくプリントしてみたいもんだなぁ。とはいえ、まだ当分家には帰れないんだろうけど。

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