2012/08/28

Post #611 饕餮、そして物乞いに関する2、3のこと

Fes,Morocco
どれだけ働けば、豊かになれるのかい?
どれだけ食べれば、腹は満たされるのかい?
どれだけ多くのものを持てば、幸せになれるのかい?
どれだけ長生きすれば、満足して死んでゆけるのかい?

世界の中の日本、そう、そこは世界で一番キレイ好きな国。
世界の中の日本、けっこう世界の皆さんからは根拠不明に尊敬されている。
世界の中の日本、そう、ココにはなんでもある。
世界の中の日本、そう、だけどみんな疲れた顔をしてる。
喰い過ぎて太り、ダイエット食品を喰って痩せようとする奇妙な世界。

けど、まぁ、そういうのが好きなんだから、それで、ええんじゃなかろうか?

俺如きがトヤカク言った所で、なんも変わりゃせんよ。
けど、そうは言っても世界は広いぜ。
貧乏そうでも楽しそうに笑ってる奴は、意外とたくさんいる。
これは、厳然たる事実だ。むしろ貧乏な奴らのほうが、楽しそうに見えるときがある。

あぁ、そうそう、最近気が付いたんだけど、物乞いの人はいつも弱弱しい声と力ない手つきで掌を差し出してくる。子供を抱いてるパターンも多い。食うに困っても子供はできるのだ。
あれ、どこ行ってもそうなんで、最近面白くなってきて、小銭があればあげるようにしてるんだ。
やはり、元気な物乞いでは、小銭を与えようという気持ちにはなりにくいのかもしれない。
そういえば、この豊かな国日本では、ホームレスですら物乞いせずに暮らしている。驚きだ。

人間が人間であるという理由だけで、尊重される世の中になってほしいもんだと思っています。
しかし、生産性の低いニンゲンは粗大ゴミのように扱われております。
これは政治の課題である以前に、私どもの人間観、人生観に起因する病理だと思っております。
俺自身は、何時なんどき、自分が全てを失って、段ボールの家に暮らす日が来ないとも限らぬと、永年にわたって覚悟しております。
しかし、幸か不幸か、なかなかしぶとく資本主義社会の泥水の中を、おぼつかなくも泳いでおりますなぁ。

読者諸君、失礼する。 

4 件のコメント:

  1. photographの佐藤です。俺はいくつになっても女性には幻想を抱いていたい。真実が残酷だとしてもね。というところにすごく共感します。坂口安吾の「本当のことは本当すぎるから私は嫌いだ」という言葉も好きです。周りからはアホに見られるかもしれませんが・・。
    それに、sparksさんのブログはコメントがあんまりないだけで、すごいページビュー数じゃないですか。僕のブログなんてほとんど誰も見ていないといっていいぐらいの方しか見てません。
    sparksさんには写真集とか出してもらいたいです。

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  2. 確かに物乞いっていないですね。

    以前は新宿駅前で片足なくした傷痍軍人がハーモニカ吹いてたり托鉢僧の格好した人が立ってたりしてましたが、それもいなくなりました。

    だいぶ前、私もホームレス(同時は「野宿者」と言っていた)の支援活動に参加していた時期があります。

    明らかに生活保護・医療費補助等の公的制度を利用して環境を改善し医者にもかからなければならないのに、「誰の世話にもならん」と頑張る人とかいました。

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  3. 佐藤さん、いつもありがとうございます。
    坂口安吾って、いつもカッコいいことをいってくれるんですよね。アフォリズムが王冠の宝石のようにちりばめられてます。
    幻想がなくなって、世界からは驚異と神秘が駆逐され、世知辛くうすっぺらになってしまいました。私どもに残された最後の幻想の源こそ、女性です。
    けれど、女は遠くから眺めているのが最高です。うっかり家に連れ帰ると、きっと色々と自分の物差しと会わないところが出てきます。
    だから、いい女を見かけると、こっそり写真に撮って連れ帰り、自分の心のなかの阿房宮に部屋を与えて住まわせるのです。

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  4. おーくまさん、ありがとうございます。
    私も子供の頃、白装束でアコーディオンを弾いたり鉦を叩いたり、土下座したりしている傷痍軍人を見て、トラウマになったことがあります。おーくまさんとの同世代性を感じてしまいます。とはいえ既に戦後70年近く経っているので、いなくなって当然です。
    ホームレスとは、ごみ処理場をクリーンセンターと呼ぶように本質を誤魔化す言葉だと思います。残酷酷薄な言葉です。昔は浮浪者と言ってましたよね。
    同じ空間に存在しつつも、社会の体制から逸脱した、社会から距離を置いた人なんだと思います。
    社会機構の域外に出てしまった人の中には、社会機構の最たる物としての行政による支援や保護が、ナンセンスな物としての感じられるのではなかろうかとも思います。ある意味、現代の仙人だなぁと感じる時すらあります。

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