2012/09/01

Post #614 我に九月を

Kyoto
八月も終わりだ。やっと九月になった。子供たちの夏休みも終わりだ。今年は9月の頭に土日が入るので、何だか夏休みのロスタイムのようだ。
俺にとっての八月は、苛酷な仕事が前半と後半にみっしりだった。そんな仕事にカツサンドのカツのように挟まれて、10日間の旅行といった格好で、俺の43歳の8月は埋め尽くされた訳だ。
もうずいぶん、家を空けている。そろそろ帰りたい。
もうそろそろ、フィルムの現像が上がってきているだろう。帰ってフィルムを受け取り、クソ暑い暗室でプリントしたいんだ。確かにこの時期、クーラーの無い暗室作業は殺人的な暑さが付きもんだ。構わないぜ、どうせ今の現場は毎日サウナに入っているかのように暑いんだ。毎日熱中症寸前だ。大きな窓から陽の光はさんさんと差し込むが、風は通らない。窓は開かないのさ。もちろん、クーラーなんか工事中だから入っちゃいない。一日中、汗をかきながら働いているんだ。毎日の疲労は並じゃない。誰か犠牲になって、熱中症で死んでしまわない限り、この状況は改善しないことだろう。
冗談じゃない。俺はウェストがすっかりすっきりしちまった。ダイエットにはもってこいだ。このままじゃ、真っ先に俺が犠牲になっちまうことだろう。今のうちに香典を集めておくことにするぜ。君も一口どうだい。
そりゃ飯を食うためには、仕事をして稼いでいかねばならない。しかし、俺の人生の限られた時間は、刻一刻と削り取られている。人生は長いようでいて、いつどこから剣が差し込まれるかわからない黒ひげ危機一発のようなものだ。何時時間切れになるか分かったもんじゃない。時間はないんだ。毎日まいにち冷汗脂汗で、熱中症寸前になるまで働くなんて、こんなことやってられないぜ、まったく。
他人はどうだか知らないが、俺の人生にはもっと重要なことがあるんだ。
そう、プリントだ。
暗室が暑くったって、構うもんか、誰の眼も気にせずパンツ一丁でやってりゃいいんだからな。
まだ、プリントしていないネガは山ほどある。俺のこの多忙な生活で、それをすべてかたずけることができるのか、いささか不安になってくるというもんだ。だから、こんな仕事ばかりしている場合ではないんだ。
我に九月を、芸術の秋を与えてくれ。そうしたらきっとまた、スゲーのを君たちにお送りするよ。間違いないぜ、約束するさ。出来ることなら、もうちょっと涼しくなってはくれないかな・・・。
失礼する。 

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