2012/12/27

Post #679 Kite On The Wall,Bali

Ubud,Bali
俺が訪れたのは、バリの中でも伝統芸能の町として知られるウブドという町だった。昔の日本のようだった。おっさんたちは、口々にライステラスを見たか?と訊いてきた。見ていないというと、この道を行けばライステラスがある。とてもキレーだぞ、と指を差してくれた。
で、行ってみるとそれは棚田だった。稲作民族日本人の端くれたる俺には、どこかで見たことのあるような風景だった。もっとも、ここバリでは、三毛作がフツーだそうだ。だから、植えたての苗の田もあれば、青々と稲穂が風にそよいでいる田もあった。そして、稲刈り真っ最中という田もあった。つまりはのどかなところなのさ。そんなところでしばらく暮らすことが出来たら、俺はもっと善良な人間になっちまうことだろう。
ウブドでは、しばしば凧揚げを目にした。高い建物などないんだから、ふと目を空に向けると、あちこちに大小さまざまな、蝶や鳥を象った凧が舞っているのが見える。子供だけではなく、大人も楽しんでいる。いや、むしろイイおっさんたちは、かなり真剣に取り組んでいるようだ。
夢のような、不思議な風景だった。忘れられないのさ。
写真を撮ってみたが、まるで豆のようになってしまう。かといって望遠で撮っても、この広々とした空間の中に、多くの凧が競い合うように、戯れるように飛び交っている不思議な、夢のような風景を鷲掴みすることもできない。写真には自ずから限界がある。人間の脳は、うまいこと広角と望遠のデータを組み合わせているのだ。
目に、焼きつけておくしかないのだ。
俺に出来るのは、壁に止められている凧を、その思い出のよすがとして、写真におさめるだけのことさ。
それはそうと、なかなかプリントする時間が持てないもんだな。いつまでもジジイの小便みたいに、仕事が続いてるぜ。俺の予定では、12月は暇を持て余して、家に引きこもって毎日のようにプリントしてる予定だったのに・・・。おかしい。こんな調子じゃ、あっという間にジジイになって、プリントは老後の楽しみにってことになっちまうぞ。ここは一丁、何か仕事を巧く断る方法を編み出さねばならんな。
読者諸君、失礼する。今日は仕事の打合せやら、年賀状やら請求書やらで、少し目が疲れちまったのさ。俺はもうおっさんだから、目を大切にしないといけないのさ。いい女が歩いてきても、分かんないのは困るだろう?

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