2013/03/16

Post #754 雑踏が俺を呼んでいる

HongKong
マシンのように働いているうちに、温かくなってきた。俺は上半身裸で窓を開けたままこのブログを書いている。少し前までは震え上がっていたのに、今は快適だ。

上半身裸ってのは、レッドホットチリペッパーズみたいで、ロックな体臭が漂うので、好きだ。もう少し胸板が厚けりゃ言うことなしだ。
ただし、胸毛ボーボボは勘弁して欲しいぜ。イタリア人男性のようなフェロモンが発散されそうじゃないか?ボーボボは髪の毛だけで充分だ。
こう暖かくなってくると、カメラを持って雑踏に繰り出したくなる。
俺の住んでる名古屋の町の連中も、温かくなりゃ自然と地下街からはい出してくるだろう。
昔から名古屋人は地底人みたいなもんだからな。
大昔、アラーキーも名著『写真への旅』のなかで名古屋のアマチュア写真家のグループの人々を『モグマン』つまり、モグラ人間と呼んでいたっけ。

俺は正月以来、ある会社の専属みたいにして働いているんだが、これにはもういい加減飽きてきた。会社員みたいに毎日事務所に通って働いていちゃ、いったいぜんたい何時写真を撮ったり、プリントしたりできるんだよ。俺は鎖のついた飼い犬じゃないんだぜ。野良根性が染みついているのさ。そんな風に俺を囲い込んだって、所詮社員じゃないんだから、何の保証もしちゃくれないんだろう。使い捨てさ。都合のいいようにこき使われるのが関の山さ。
冗談じゃない。そろそろトンズラしたいぜ。
雑踏が俺を呼んでいるんだ。
欲望と打算とが渦巻く街が。統一性の無い醜悪な建物と、購買欲を刺激する看板だらけの街が。ネオンと着飾った女たち。疲れ切ったサラリーマン、将来の見えない若者たち、どんな悩みとも関わりなさそうに見える子供たち。

そう、そういった有象無象の老若男女を写真に収めること、それこそが、俺の本当にやりたい仕事だ。俺のコンタックスが泣いているぜ。トライXは冷蔵庫のなかで、震え上がりながら出番を待っているんだ。Ok,もう少し待ってろよ、可愛いガラクタども!腹筋でもしてベストコンディションを保っておいてくれや!

読者諸君、失礼する。そんな思いを抱きつつも、今夜もまた夜の百貨店で、不毛な戦いを繰り広げるのさ。

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