2013/04/27

Post #796 やはり、プリントはイイもんだぜ

Paris
今日は、本当に久しぶりにプリントしてみた。およそ30数カット。
モロッコの港町、エッサウィラとシンガポールをそれぞれフィルム一本づつだ。
贅沢な時間だ。生きてるって実感するぜ。ここんところの鬱屈も、すっかり忘れて打ち込めるってもんだ。それに何よりプリントしながら、旅の一コマ一コマを、ディテールを、ゆっくり反芻するように思い出して、味わっているのさ。楽しくないわけがないだろう?
印画紙の上に、ゆっくりと黒い粒子が浮かび上がり、像を描き出してゆく、あの瞬間の慄きと、思い描いた通りに仕上がった時のグッとくるカンジは、やってみないとわからないぜ。
きっと脳内麻薬が出まくってるに違いない。
いつだって、始めるまではおっくうで、面倒臭いといったら、これ以上面倒なものはない。
事実今日だって、プリントするために、洗濯をし、掃除をしまくって、可能な限りホコリを取り除いた。で、家の中がすっかり片付いてから、薬品の調合をして、さらに引伸機を洗面所暗室にセットしてと、うんざりするほどの準備が必要だったんだ。そして、プリントした後の印画紙の水洗と水切り。全てが終わったのは、まだほんの30分ほど前のことさ。いや、今時こんなのありえないだろうってくらい、面倒臭いッたらない。どうして印画紙が売れないのかがよくわかるぜ。掃除が嫌いなら、デジタルで行くしかないでしょう?
けれど、俺はやめられない。やめるつもりもさらさらないしね。
なんてったって、デジタルの写真じゃ、俺の写真って気がしないからね。一枚一枚、気難しい職人の焼くせんべいのように、丹念に焼き上げて、初めて俺の写真だよ。
今、乾かしてるんだ。明日くらいから、おいおいお見せできるだろう。
やれる時にやっちまうぜ。なにしろ、俺はこう見えて結構忙しいんだ。ご存じのとおり、働き過ぎて鬱病とかになっちまいそうなくらい忙しいんだ。現場が無くても、請求書をジャンジャン作って送らなけりゃならない。振込だってしなけりゃならない。やっと一息ついたと思ったら、次々と仕事の話が舞い込んでいる。そうすると、また打ち合わせだ。
俺はそんなに勤勉な男じゃないのに。まったく、冗談じゃない。プリントするヒマがありゃしないんだ。やってられないぜ。
読者諸君、失礼する。

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