2013/06/28

Post #859 今日は写美に行くんだぜ


Robert Capa "D-Day" Tokyo Metropolitan Museum of  Photography
いかんいかん、また風呂でウトウトしてしまった。明日はお客さんの会社主催の安全大会に出るために、原宿の明治神宮参集殿とやらにいかねばならぬというのに。そんなものに出ても金にはならないんだが、これも浮き世の義理だ。仕方ない。
そうしてついでに恵比寿の東京都写真美術館に足を運ぶのさ。久々だ。
写真は撮るのも楽しいし、プリントするのも愉しい。写真を見ながら仲間とああだこうだ言うのも愉しい。そしてもちろん、美術館や写真集でグレートな写真を見るのはすごく愉しいのだ。とりわけ、美術館でナマのプリントを見るのは、この上ない喜びだ。コンドーム無しでセックスするみたいにストレートなかんじだ。例えが下品だが、許してほしい。百歩譲って、プロのピッチャーの投球を受け止めるようなものか。
いずれにせよ楽しみだ。
今夜の写真は写美のエントランスに複製され壁画のようになっているキャパのノエルマンディー上陸作戦をとらえた傑作を複写の複写したものだ。キャパはこの時、弾丸が飛び交うなか、アメリカ軍の兵士たちと共に、揚陸挺から海に降り立ち、波を掻き分けるようにして前進しながら写真を撮った。2台のコンタックスを首から下げ、フィルム交換すらできなかった。写真は恐怖と緊張のため、構図もいわゆる絵になってないし、ピントも合っていない。像もひどくぶれている。しかもフィルムを受け取ったロンドンのラボが現像を失敗してしまったため、ガサガサな画像だ。けれど、にもかかわらず、これは今までくそほどられて来た写真のなかで、最も素晴らしいものの一つだというのは間違いないと思う。もちろん、俺はこの写真が大好きだ。で、好きな女の子の写真を撮るように、俺が最も好きな写真のひとつを複写してみたってわけだ。
写真は現実の複写であり、複写である以上、無限に複写され得るものだ。オリジナリティーなんてのは、写真に関してはあんまりないような気がするよ。

読者諸君、失礼する。著作権侵害だとか心外なことを言うのはやめておくれよ。 

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