2013/08/31

Post #923

Paris
久々に仕事が休みだったんで、プリントしようと画策していたのだが、俺の肉体はその計画を追行するだけの余力が残っていなかった。
俺は眠り続けたんだ。ひたすら眠り続けた。積み重なった疲労で、肉体はこわばっていたぜ。しかし、心配はいらない。俺は18時間くらい眠り続けて、かなり回復したんだ。良質な眠りは大切だ。痛感するぜ。
こうして、俺の人生はただひたすら、飯を食っていくだけの労働によって空費されていく。寂しいこった。どうしてこんなに才能豊かな俺が、その才能を存分に発揮する時間すら持ちえないのか、悲しくなってくるというものさ。
しかし、その悲しみなど、君たちにはカンケーないのかもしれない。俺にとっては、あまりにも大きなロストだと思えるんだがね。まぁ、世間には素敵な猫の写真とか溢れているし、どうだっていいさ。

俺は街を歩くとき、当然多くの人々を見る。
その時、目につくのはその人々がそれぞれに持つ、過剰や欠損だ。
指の先が無い男。
刺青の男。
唇の下につきだした小さな牙のようなピアスをした女。
10センチ以上もある付け爪にキティちゃんなんかをゴテゴテつけて、扱いにくそうにスマホをいじっている女。
精神薄弱児、
甚だしく肥満した者。
拒食症かと思う程に痩せた女。
何故か腕時計を両手にした男。
顎に大きなコブのある人間。
ハゲ。
口髭。
容易に感情を表さない小さな目。
たくさんのピアスを付けた耳。
痛んだ髪の毛。
不自然なアイメイク。
キレイな女性の両手に広がる発疹。
びっこ。
がなりながら白いつえを振り回すようにして歩く盲人。
その他もろもろ。

その過剰や欠損こそが、その人間の心の満たされなさや生き辛さを現しているように感じる。
あたかもスティグマのように、その人間を、ニンゲンという抽象的な存在から、個として峻別する印のように感じる。
そういったものを写真に撮りたいと、ふと思うが、それは険しい道だろうなと思う。
何故なら、それを写真に撮るということは、その相手に真正面から対峙し、その心の奥を覗くことに他ならないから。生半可な好奇心でやるのは失礼だろう。
それに俺には時折、他人というのは、自分とは全く相いれない、理解不能な不気味な存在に思えるときがある。間の前に存在していても、その精神は形にしてみることなどできないからな。
日常的なレイヤーの差し障りのない話なら、誰とでもオッケーだ。何も考えないでも、オートで口が回り続ける。
けど、その人の抱える満たされなさってのは、その人間の存在の根幹にかかわることでだろう?
なかなか容易には踏み込むことって、出来ないぜ。
つまり覚悟がいるのさ。
そんなことにいずれチャレンジしてみたいと思うのさ。
ダイアン・アーバスみたいに自殺しないようにしないとな。
読者諸君、失礼する。

2013/08/30

Post #922

Jogjakarta,Indonesia
ただただ眠りたい。
読者諸君、失礼する。

2013/08/29

Post #921

Essaouira,Morocco
誰しも、自分の好き勝手にやりたい。
しかし、誰しも上手くいかなかったときの責任はとりたくないものだ。
俺は、そういう流儀は好きじゃない。
自分のケツは自分で拭きたいし、誰かのケツも拭きたくない。関取じゃねぇんだ、御免蒙るってもんだ。
しかし、俺を取り巻く社会には、そんな手合いがゴロゴロしている。
俺は、そんな連中と丁々発止の危ないやり取りをしながら働いているという訳だ。
俺は、そんな連中を、心底軽蔑しながらも、生きていくために付き合わざるを得ないのだ。
ふと、人間のいないところに、携帯電話の電波の届かないところに旅をしたくなる。

人跡絶えて久しい、中央アジアの土漠の埃っぽい道を歩いてみたい。
冷たい空気が張り詰めた、シベリアの森のなかを彷徨ってみたい。
狂ったようにカモメの乱れ飛ぶ大西洋の港町で、潮風に吹かれていたい。
一言半句も意思の疎通の出来ない人びとが犇めき流れるアジアの雑踏で、人の流れに身を任せてみたい。
それらの土地の不毛さも、この心荒む娑婆世界の不毛さに比べれば、豊穣とも清浄とも思えてくる。

旅というのは、生きていくうえで人が避ける事の出来ない様々なしがらみから、一時自分を切り離すことだとも思える。一種の無重力空間を漂っているようなものさ。
けれど、そんな時、俺は本当に生きているような気がしてくるのさ。

読者諸君、失礼する。俺は疲れているんじゃない。ただ、バカらしくて、どこか悲しく、どこかさびしく、やりきれないだけさ。

2013/08/28

Post #920

Ubud,Bali,Indonesia
ようやく暑さが和らぎ、開け放った窓から吹きこむ風に、バリの朝を思い出す。
しゃらくさいこった。
バリ・ヒンドゥー教を奉じる女たちは、毎朝、家の玄関先に小さな葉で編んだ皿に盛った供物を、恭しい手つき物腰で神々にささげる。

読者諸君、失礼いたす。

2013/08/27

Post #919

Zagreb,Croatia
こういう振る舞いが様になるのは、若いうちだけだ。
俺はもうとっくに若くはないし、世間様では硬派で通っているので、間違ってもこんな真似は出来ないぜ。なんてたって、ロックンロールだからな。けど、心の中にはどこか羨ましいような、やっかむような思いが無いと言えば、嘘になるんだ。
俺の若い頃には、そんないちゃいちゃする風習は、この日本にはなかったし、若い時分はそりゃもう、モヒカンとかなわけだから、そんなことしてたら単なる自堕落な奴にしか見えないだろう。ほら、北斗の拳とかバイオレンスジャックに出てくるような、バイオレンスなチンピラだ。主人公に瞬殺されるパターンだ・
まぁ、今の時代なら日本でもイケるんだろうが、俺にはもう手遅れさ。若さだけは取り戻せないからな。残念なことだ。

だから、こういったカップルを見かけると、俺はカミさんに、『おまえさぁ、あいつらの周りで、ラブラブ♥ちゅっちゅっ♥♥って言って来いよ』って言うんだ。

まぁ、さかって交尾してる犬に、バケツの水をぶっ掛けるみたいなイメージさ。なんてたって、癪だからね、彼らの若さが。俺が無駄使いしてしまった若さを、奴らは有効に活用してるんだ、ちくしょう!
俺がやったら間違いなく不審者として、警察を呼ばれるか、その場で男と一悶着勃発必至なんだが、うちの小柄でファニーフェイスなカミさんなら、マンガのワンシーンみたいで笑って済まされるんじゃないかと思うんだよ。それに自分の手は汚したくないしな。ヒッヒッヒ・・・。
しかし、今まで百回くらいは頼んでるんだけど、カミさん一回もやってくれないんだよね。どうしてだろうね・・。
俺は面白いと思うんだけどな。

読者諸君、失礼する。合言葉はラブラブ♥♥チュッチュッ♥♥だ。

2013/08/26

Post #918

Denpasar,Bali,Indonesia
本日、たったこれだけ。
読者諸君、失礼する。

2013/08/25

Post #917

Dubrovnik,Croatia
俺はえばってる奴が大嫌い。
それも、実力もないくせに、立場だけでえばってる奴が大嫌いだ。
自分より立場が弱い奴には偉そうに振る舞い、自分より立場が上の奴には犬のようにへりくだる奴は、吐き気がするほど大嫌い。
そんな奴を見ると、ぎゃふんとへこましてやりたくなる。自分の進退を賭けて、叩きのめしてやりたくなる。
ニンゲンは、その立場や資産の量とはかかわりなく、平等であるべきだ。
それは、農耕発生以来の人類の不平等の黒歴史の中から、俺達ニンゲンが発明した、たいせつな原理原則だ。だからこそ、立場は違えど互いの人格を尊重して、接するべきだ。
立場がエライのだったら、自分がエライ訳ではないので、えばる理由はどこにもない。
自分がエライのだったら、立場なんかどうでもイイので、立場なんて穴の開いた靴下のように棄て去っても構わない。
それに、人間は平等だという信条に照らせば、俺が偉けりゃ、あんたも偉いって、飲み屋の酔漢同士の与太話のようで、相対的な価値観は、ローラーで轢き潰されたように意味を失う。
立場なんて、人生いつ逆転するかわからないあやふやなモノだ。
そんなもんに寄りかかっているのは危ういことで、一瞬一瞬、自分の経験の全てをつぎ込んだ総力戦で、他人に接するしかない。
よく言われるこったが、中身で勝負って奴だ。
それは、俺の信条だ。
俺は、中身がカラッポなくせにえばってる奴が、本当に嫌いだ。
ハエやゴキブリのように、叩き潰してやりたくなるんだ。
けど、そんな争い、下らないッたらないんで、さっさと見限って、旅に出かけたいってのが、俺の本当の気持ちさ。
読者諸君、失礼する。

2013/08/24

Post #916

Kuta,Bali,Indonesia
クタクタになるまで働いて稼いだ金は、あっという間に消えてしまう。家賃に税金、保険に年金、俺の懐に入る前に、俺の稼ぎの2割はお上にぶんどられてしまう。まるで、この暑さで蒸発しちまったみたいだ。
どうなっているんだ。
おまけに何を買っても消費税だ。もうすぐあがるから楽しみにしておいてくれ。
俺達は実はこんなにも税金を納めているのに、国の借金は1000兆円を超えているんだ。バランスシートはでたらめだ。なのに、国民は目先の損得だけで、政権を選ぶ。自分たちに得があると思って任せてみれば、借金で大盤振る舞いさ。いったいぜんたい、俺の納めた税金は、何に使われてるんだ?そろそろ貧乏人に政治を任せてもいいころあいじゃないか?
俺自身はお上の施策で潤った事なんか、人生でたった一度もありゃしないつもりだぜ。君はどうだい?いったい誰が得してるっていうんだ?百姓か?それとも大企業か?土建屋の親父たちかい?
俺は中小零細企業主だけど、お上の施策で恩恵(なんだか小作人にでもなったような気分になる言葉だな。ガキの頃の畑のように肥やしの匂いが漂う如くに卑屈なカンジが漂うってもんだ。)を蒙ったことなんて、記憶にございませんぜ。
けど、行けるところまで生きてゆくためには、ぶーずか言いながらも働かなけりゃな。

貧乏でも、明るく陽気に暮らすことはできないものかねぇ。
ボロ屋に住んで、よれたランニングにビーサンでも、歌でも歌って、その日その日を陽気に、テキトーに生きてゆくこたぁ、もうこの日本では無理なんでございましょうかねぇ。
『貧乏は恥じゃない。けど、似たようなもんだ』
カート・ヴォネガットの小説にそんな一節があった。

読者諸君、失礼する。明日は明日の金が要る、いや、風が吹くか。

2013/08/23

Post #915

Budapest,Hungary
ここんところ、夕方6時から朝の6時まで、みっちり働いている。家に帰って飯を食い、泥のように眠り、目を覚ますころには、もう仕事の支度をしなけりゃならんという寸法だ。
一晩中、夜の百貨店のなかを歩き回り、いくつものテナントの改装工事を管理しているわけだ。
これはこれで、きつい仕事なんだ。足腰がしんどい年頃さ。男たちが放り込まれて、女の子向けのテナントをせっせと造っている狭い区画の中は、野郎どもの汗の臭いでいっぱいだ。
生活に潤いが欲しくなるぜ。
かみさんとは、擦れ違い生活で、朝のほんの一時しか顔を合わせるだけだしな。
こいつは寂しいもんだ。
俺は、ふと寝床のなかで、いったいぜんたい俺は何やってるんだろうと思うんだ。
こんなことを毎日やってたら、金関係は多少安定するだろうけど、なかなか道楽に打ち込む暇もないって訳だ。
そうさ、俺はプリントしたいんだ。
君たちに俺の見てきたくだらないものを見せてやりたいんだ。
しかし、この異常な暑さの中、睡眠時間を削って、閉め切った暗室でパン一で作業するなんて、無理だよ。自殺行為だ。こんなブログを書き散らすのが精一杯の一杯いっぱいだ。
悩ましいところだ。
不滅の体力が欲しーぜ。眠らずに24時間動き続けることが出来るような不滅の体力が。
マカでも飲んでみるべきか?
シャブはマズいぞ。仕事ならなんども辞めたことがあるが、ニンゲン辞める気はないからな。
何よりアレはコストパフォーマンスが悪すぎる。ユンケルとかの比じゃないぜ。年食った職人さんからは、自分たちが若い頃は徹夜が続くとヒロポン打ちながら仕事したって笑って言うけど、なかなかのブラックジョークだぜ。けど、それが本当だから困ったものさ。
せいぜいつまらないおっさんにならないように、くれぐれも気を付けていかないとな。

読者諸君、失礼する。俺は仕事なんかよりも、街をぶらついて、女の子でも見てる方がよっぽど性に合っているぜ。

2013/08/22

Post #914

Dubrovnik,Croatia
毎日がヘヴィーだ。
読者諸君、失礼する。

2013/08/21

Post #913

Bali,Indonesia
More I see, more I know,
More I Know, less I understand

From Paul Weller "The Changingman"

2013/08/20

Post #912

Budapest,Hungary
ふと、PCに向かって何も書くことが無いことに思い至り、俺は考え込んでしまう。
何も書くことが無いってのは、フツーなことなんじゃないの。
通信技術の進歩で、世間様皆、世界に対して何事かを発信できるようになっておりますが、その挙句が、今日は何を喰っただの、ペットの猫の写真だの、そんなことばかり。どれも、どうだっていいさ。
しかし、結婚し、子を生み育て、日々の糧のために働き、いずれ年老い、死んでいくという通常のニンゲンにとって、世界に対して声高に主張すべきことなどあるはずもないだろう。何にも言うことなんてないのは、しごく真っ当、当り前さ。
いくら科学と技術が進歩したって、人間の脳みそはここんとこ3万年くらいは大きく変化しちゃいないんだぜ。家族を最小単位とする小規模の集団での狩猟採集の時代のまんま、身近な人々との濃密なコミュニケーションによる小さな世界の充足に幸せを感じるようにできているんだから。
そうさ、写真が上手いとか、文章が味があるなんて世間に言われるよりも、恋人といちゃついていた方が、幸せってもんだ。まぁ、世の中孤独な奴が多いのかもな。

芸術だの思想だの、桁外れな金儲けなんだのって世迷いごとに精を出すってのは、うむ、そいつは言ってみりゃ、人間の脳みそにインプットされた道筋からの逸脱に過ぎないってことだ。電車で言ったら脱線なんだけど、ニンゲンってのはよくしたもんで、多少脱線したって生きていけるってんで、そのままずんずん見当違いのほうに突っ走り、たった一度の人生を棒に振るって仕組みさ。
けれど、人ってのは、このフツーの幸せという回路からの大なり小なりの逸脱をしないことには、自分を掴むことは、できない。つまり、『自分自身』として、生きられないわけだ。
ふむ、お釈迦様が自我を否定し、自分という存在をどうして認めなかったのか、なんとなくわかるようになってきた。
てことは、こんなブログを続けて、訳の分からん写真を撮り続けて、ごく少数の世間の皆様からの失笑を買っている俺など、人として病んでいるに違いないぜ。

俺は、自分が知らない世界を見てみたいだけだし、自分がいた証しをこの世に遺したいだけなんだけど、それがそもそも病気ってことなのさ。
しかし、ふと考えてみれば、この無限に続いていく世界のなかで、自らの存在の爪痕を遺したいなど、これほど大それた望みなど、あるだろうか?

『昔の賢明な皇帝は、
 本といふ本をたきつけにした。
 千年ものこってゐる言葉なんて
 それこそ 妖怪だ!

 不在の女のぬぎすてた
 美しい衣装のうつり香や
 のこってゐるぬくもりを
 しのぶのは、わずかひとときのこと。

 友も、恋人も死にはて
 じぶんもゐなくなったあと、
 心のあとを刻んだ書物だけが
 生きのこってゐることは凄まじすぎる。

 いづれはみえすいた虚栄のさもしさで
 わが名、わがしごとを
 かぎりなく生きのびさせる望ほど
 苛酷な誘惑はほかにあるまい。』
                     金子光晴 人間の悲劇 №4より

読者諸君、失礼する。何も考えていない時、俺の中ではこんなカンジに思考がダダ漏れているのさ。

2013/08/19

Post #911

Ubud,Bali,Indonesia
睡眠不足の中、車に乗せられて、お寺にお参りに行ってきた。
かみさんの運転はなかなかに信用ならず、走る棺桶といった風情だったぜ。
まぁ、そうなったらそうなったで、お寺に行くのが『あの世』に変わったってだけで、手っ取り早いってもんですがね。南無阿弥陀仏。

読者諸君、失礼する。

2013/08/18

Post #910

Dubrovnik,Croatia
この人間の世界は男と女で成り立っている。
それは、やれ日本人だの中国人だのといったせせこましく、どこかあやふやなカテゴリーよりも、もっと広大な領域を形成しているんだ。
男と女のあいだには、国家間の同盟だの敵対だのよりも、もっと身近で人間の在り様の根本に迫るドラマがある。

読者諸君、失礼する。

2013/08/17

Post #909

Jogjakarta,Indonesia
伝説のギタリスト、山口冨士夫の死を悼む。
俺の好きな奴は、みんな早く死んでしまう。
読者諸君、失礼する。

2013/08/16

2013/08/15

Post #907

Denpasar,Indonesia
集団的自衛権に関する解釈が、大きく変えられようとしている。
これが、安倍内閣の唱える戦後レジームの脱却ということなんだろう。
そんな中迎えた終戦記念日だ。俺は、毎年これは本当は『敗戦の日』なんだと思っている。
日本によって植民地支配、もしくは傀儡政権を通じた支配を受けていた地域では、それは主権回復、民族独立の日でもある。
去年行ったインドネシアでは、建国記念日だというので、よく考えてみたら、それは日本が戦争に負けたことによる民族独立の日だったのだ。
モノゴトには、何事も裏も表もある。
それが世の中さ。
アメリカに押し付けられたという憲法を、曲解し、改めて、何がしたいのかと言えば、アメリカが攻撃された時に、番犬のように馳せ参じて、一緒に戦争の出来る国にしたいとは、笑止千万なこった。

俺は、『どんな戦争も、根本的に間違っている』という認識を持っている。
平和ボケと言われようが、俺は戦争はゴメンだ。人間が理性的な人間であるために、戦争はゴメンだ。

今日は日本が戦争に負けた日だ。

読者諸君、失礼する。俺はホントは、こんなことよりも、女の子のこととか考えていたいんだがね。その方がよっぽど幸せだし、俺の性に合ってるよ。

2013/08/14

2013/08/13

Post #905

Budapest,Hungary
俺の商売には、盆も正月もない。
それが如何にも俺らしいような気もするし、世間の皆様がいささか羨ましくもある。
しかし、どうせ休みが取れるんなら、もう少し過ごしやすい季節にとりたいもんだ。
なにしろ、ここんところの暑さの厳しさときたら、おちおち昼間眠っていることもできやしないほどだからね。プリントなんて暑くてする気にもなれないし、写真を撮りに街をあてどなくほっつき歩いてちゃ、熱中症になりかねないぜ。常春の国ってのは、ないもんですかねぇ。

読者諸君、失礼する。当然のように今夜もひっそりと働いている俺なのさ。

2013/08/12

Post #904

Fes,Morocco
日本の街並みは、すっきりしているけれど、新建材ばかりで軽薄で深みが感じられないんだ。だから、あんまり面白くないと常々思ってる。
どこかそれは、日本人の性格そのままって感じがするぜ。
その点、このモロッコの古都、フェスは複雑怪奇、何度歩いても迷ってしまう迷宮都市です。しかし、その建築物はイスラム教の教義に則って建てられているらしい。それはそれで、俺達には窺い知れない法則性があるってことだろう。
モロッコ人、いやアラブ人のメンタリティのなかには、複雑で俺達極東の島国の民からすると、随分と趣きの異なるものがあるということかも知れないな。
世界中がどこに行っても日本のような街並になってしまったら、かなり寂しい想いをすることだろうよ。
まぁ、そんな頃は俺、この世にいないから、どうだっていいって言えば、どうだっていいさね。
読者諸君、失礼する。毎日の暑さに閉口しているぜ。

2013/08/11

Post #903

Budapest,Hungary
この前の旅行から帰ってきて、まだ一か月もたっていないというのに、もううんざりしてきた。
旅に出かけたい。なにしろ、ここんとこの陽気ときたら、インドネシアより日本のほうが暑いくらいだからな。
うむ、職業旅行家ってのはないもんかね。松尾芭蕉みたいなカンジで?
彷徨うような旅をしてみたい。その挙句、かえって来なくたって、かまやしないさ。
読者諸君、失礼する。

2013/08/10

Post #902

Zagreb,Croatia
今日は昨日の続き。しかし、昨日と同じ今日などないのだ。
読者諸君、失礼する。似たような今日はあるけれどね。

2013/08/09

Post #901

Zagreb,Croatia
暑さと睡眠不足でのびている。
読者諸君、失礼する。

2013/08/08

Post #900

Praha,Czech
俺が好きなものは人間。最も嫌いなものもニンゲン。
これは惑いなんだろうか。

読者諸君、失礼する。

2013/08/07

Post #899

Praha,Czech
独り静かにプリントしたいもんだなぁ。

読者諸君、失礼する。

2013/08/06

Post #898

Zagreb,Croatia
最近痛切に思うんだけれど、ニンゲンにはホドホドの時間的余裕と金銭的余裕が必要だ。
なかなか、楽して金儲けはできないぜってことさ。
読者諸君、失礼する。

2013/08/05

Post #897

Zagreb,Croatia
穏やかな一日。語るべき事なんかない、ようなくらい穏やかだ。ただ暑いのだけは何とかならんもんですかねぇ。
読者諸君、失礼する。

2013/08/04

Post #896

Zagreb,Croatia
昨日8月3日は、法事があったんで、今夜は仕事は休みなのさ。おかげさんで久々に家でのびのびさせてもらってるぜ。
法事で三重県桑名市のお寺に行ったんだが、そこには服部という墓がたくさんあると、俺の親族が盛り上がっていやがった。何を隠そう、俺は服部だからな。先祖は伊賀出身だ。忍者の一族なのさ。
桑名には服部氏が多い。それは、服部半蔵の次男が桑名藩に身を寄せ、桑名藩の家老になったことに関係するんだ。長男の家系は不祥事でお家断絶になってしまうんだがね。俺はさらりとそれを親戚一同に教えてやった。俺はこう見えて、親族の中では物知り博士で通っているのさ。
だから、俺の言うことを大抵みんな信じてくれる。
法事のあとの会食で、俺は小学三年生の親戚の坊主にノンアルコールビールを飲ませたりして、大いに楽しんでいたぜ。
俺は親戚の子供たちの食べてる蛤うどん(蛤は桑名の名物だということになっているが、果たして現在の桑名の海で、蛤が獲れるのかどうか、俺には何とも言いかねるぜ)の薬味に山椒が入っているのを見つけ、子供たちに山椒を使うように促してみた。意外にも子供たちに山椒は好評だ。最近の子供たちは、舌が肥えてやがるぜ。で、奴らがウマウマと山椒を喰ってるのを確認してから、君たち、山椒って何か知ってるかい?と尋ねてみた。
当然子供たちは知らない。無理もない。子供だからな。
俺は、子供たちにこう教えてやったのさ。
『サンショウウオっているだろう?あのサンショウウオを捕まえてきて、よく天日に干して乾燥させ、カリカリのミイラみたいになったのを、すり潰して粉にしたのが、君たちが食べている山椒さ。』ってね。
俺のことをちょいと風変りだけど、物知りなおじさんだと思っている子供たちは、すっかり信じてくれたんだがね。うっしっし・・・。
俺は、この手の嘘とも冗談ともつかない与太話をするのが、大好きなのさ。
もちろん、俺はその場でおばさんに『子供に嘘教えるんじゃありません!』って叱られたけどね。

読者諸君、失礼する。久しぶりにゆっくり風呂に入りたいんだ。

2013/08/03

Post #895 労働と賃金に関する呟き

Dubrovnik,Croatia
最近、がばがば儲かって、なおかつ世間からブラックと呼ばれているような企業の経営者から、『世界同一賃金』という、面白い構想を聞かされることが多い。
しかし、この日本の国では、そんな構想は10年いや、100年早い。
何故ならば、正社員と非正規雇用者が、同じ仕事をしても、賃金には大きな格差がある。
まずは、『同一労働同一賃金』という、理念を実現し、その上で、『世界同一賃金』というクソみたいな理想に取り組んでもらいたいもんだ。
『世界同一賃金』なんて、俺には最貧国の労働者の賃金を基準に、人件費の高い国の労働者の賃金をすり合わせ、会社の利益を最大化するという姑息な目的のためにでっち上げられた与太話にしか思えないんだがな。
俺の考えは悲観的に過ぎるだろうか?けど、労働者の賃金だけは発展途上国に合わせて、役員や経営者の報酬だけは欧米企業に合わせるとか、そんな『世界同一賃金』はイカサマだと思うぜ。

読者諸君、失礼する。人生の意味を知っているのは、貧乏人だけだ。金持ちはそれを想像することしかできない。ブコウスキーはそういっていたぜ。

2013/08/02

Post #894 気楽な商売

Budapest,Hungary
調子にのっていらん事を言って、批判されるとすぐ撤回。
それで何事もなかったことにしようとは、まったくもって気楽なことだ。
そんなことが許されるんだったら、俺の人生、もっと楽に運んだことだろう。向かうところ敵なしだ。
しかし、真っ当な社会人ならば、自分の発言に責任を負わねばならないし、不用意な発言の結果は、自分自身が引き受けねばならないってこともよく分かっているはずだ。そうだろう?違うかい?
俺は目を閉じ、居眠りしてるような風情で、自分の人生の様々な局面に思いを馳せる。
無かったことにしたい、しかしできない、そんな場面の連続だと言ってもイイ。庶民の人生に、撤回なんて調子のいい話はない。
俺はかつて、当時働いていた会社の社長と、俺がもう何もかも馬鹿らしいから会社を辞めたいという話しをしていた時に、社長から『殴ってやろうか?』と言われた。バイオレンスな社風だ。しかし、俺も永年の現場暮らしで、十二分にバイオレンスな青年(当時)になっていた。
売り言葉には買い言葉さ。『殴ったっていいけれど、その瞬間から男と男の戦いだからな、どっちが強いか分かってんだろうな』なんて言い返して、退職が決定的になったことがある。
そこでもし、社長が『いやいや、今の無し、撤回撤回』なんて言っても、絶対に認めなかっただろう。
現実社会では、不用意な言葉を吐くと、ロクでもないことになる。俺は次に入った会社では、会議や上司との面談には、必ずヴォイスレコーダーを持参するようにした。
現実社会では、虎視眈々、自分を護るためにも、そういった涙ぐましい努力が必要だ。
その点、政治家ってのは気楽なもんだ。少なくとも、日本の国内的にはね。日本人は、誤ればすぐに許す。いつからだろうか?織田信長なんかは、自分に敵対した奴は徹底的に叩き潰したんだけどな。なんだか日本には、ミソギはすんだとか、水に流すという変な習慣がある。おかげさんで、いつだって責任の所在はあいまいなままだ。
大陸のニンゲンには、水に流すってことはないんだぜ。
フランツ・カフカの育ったプラハのユダヤ人街にあるシナゴーグ(ユダヤ人の礼拝所)の一つには、ナチスのホロコーストによって殺された何万人もの人々の名前と生年月日が、壁一面に記されている。まるで耳なし芳一のように、壁一面に、家畜のように屠殺されたニンゲンの名前が記されている。ナチスは、その死骸の髪を潜水艦の断熱材に使い、死体から抽出した脂肪から石鹸を作った。異常なまでの合理精神だ。
アウシュビッツなどの収容所で、名前すら剥奪され、機械的に処分されていった人々のことを、決して忘れないと決意しているニンゲンが、そしてナチスによってなされた仕打ちを決して許さないことを誓っているニンゲンが、この世界には確かに存在するのだ。
もちろん、そういったシナゴーグの再建や維持費を拠出してるのは、例の金持ちのユダヤ人だってことを忘れちゃなるめーぜ。
ユダヤ人の皆さんは、撤回したって、絶対に今回のことを忘れてくれはしないだろう。なにしろ、何千年も前に、バビロニア人だのエジプト人だのローマ人だのから痛めつけられたことを、未だにしっかりと記憶しているんだからな。撤回なんか通用するわけがないぜ。
調子にのって、適当なことを垂れ流し、非難されるとすぐ撤回。けれど非は認めずに自分の真意とは違うとられ方をしたと、しどろもどろの釈明弁明。子供じゃないんだから、しっかりしてくれよって思うぜ。
彼らは『覆水盆に返らず』という言葉を、知らないんだろうか?
論語には『自分の過ちはしっかりと反省し、他人の過ちには寛大であれ。そうすれば、信頼される』といったことが記されている。今から2500年も前の言葉だ。これは本当に有益な本で、下らねぇビジネス書なんかが束になっても敵わないのは言うまでもない。
俺達日本人は、全体的に自分の過ちをしっかり反省しない傾向になるんじゃないかって思えるぜ。そして、他人の過ちには過剰に反応する。そんな手合いが増えてきているように思う。
あぁ、今日も下らねぇ話をしちまった。人生の無駄使いさ。夕方仕事に出かけるまで、プリントでもしようかとも思ってたんだけど、うんざりするほど暑いんで、犬のようにだらけて暮らすとするか。

読者諸君、失礼する。政治家ってのは、本当に気楽な商売だな。

2013/08/01

Post #893 バカなんじゃない?

HomeTown
麻生太郎のびっくり発言には、さすがの俺も思わず腰が抜けた。
自民党の目指す憲法改正という名の改悪に関して、「ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わった。あの手口に学んだらどうかね。」と述べたという。

俺も憲法を変えようという動きに対して、当時ヨーロッパで最も先進的な憲法を持っていたワイマール共和国(ドイツのことね)が結果的にナチスを生み出してしまった事に鑑みて、昨今の日本の政治状況を憂慮したことはあったが、その火事場泥棒みたいな方法に学ぶべきだとは、言葉も出ないぜ。
さすが、かつて自民党重鎮だった野中広務に対して、『あいつは部落出身者だから、あんなやつを総理にするわけにはいかない』と陰口をたたき、野中広務から激しく非難された、非常識な男だけある。
差別主義者でファシストってことか。なかなかやるな。何があっても友達にはしたくないぜ。
ガミラス帝国とかにいそうなタイプだ。マンガの読み過ぎで頭がおかしくなってるとしか思えないぜ。

ちなみに、ドイツではこの2013年に至っても、ナチスによるホロコーストの戦争犯罪人に関する情報提供を呼びかけるキャンペーンが行われている。戦争終結から70年近く経ったこの2013年にだ。そのドイツでは、ナチスを賛美したりすることは、明確に犯罪行為だと定められている。
どこかの旧枢軸同盟国とはえらい違いだ。
我が国のネット民の皆様が、心底嫌悪する中国や韓国のメディアだけでなく、世界中の人びとが非難の声を上げている。この波紋がどこまで広がっていくのか、見ものだぜ。
当たり前だ。こんなことだから、いつまでたっても我が国は歴史認識、歴史認識とかネチネチ言われ続けるんだ。心底反省が足らないんだ。
格調の高い我が国の憲法の精神を、もっと学んでほしーもんだぜ。
かつて、そのナチスによってヨーロッパはほぼ全域にわたって戦場となり、辛酸をなめた。ナチスに占領されなかったのは、親ナチスのフランコ政権のスペインと、ムッソリーニのイタリア、永世中立のスイスかスェーデン、海をはさんだイギリスやアイルランドくらいのものだ。東ヨーロッパが戦後軒並み共産主義国となったのも、このナチスの占領の反動もしくは余波とみてもイイだろうと思う。
そして、同じころ東アジアから東南アジア、そして東太平洋沿岸諸国は、日本によって戦火にさらされた。思えば、凄まじい時代だ。
その反省から生まれたのは、国家の交戦権を認めない今日の日本国憲法だ。
誰が作ったものにせよ、当時の日本人はこの憲法を歓迎した。みんな戦争には心底うんざりしていたんだ。そして、戦争終結後、国家の意志によって一発の銃弾も放つことなく、今日の日本へと歩んできたわけだ。

政権のナンバー2を担う男にして、この歴史感覚の欠如はなんなんだ?
歴史というものは、そんなに軽いモノなのか?
そんなことだから、韓国や中国に言いたい放題言われるんだと、いい加減に気が付くべきだ。
韓国や中国の言いがかり的な物言いや、その行動には、俺でもうんざりするときがあるが、政権の中枢にいる人間のこの発言を聴けば、日本の行く末に危惧を抱かない者はいないだろう。
ナチスの手法に学んで、どさくさに紛れて憲法をすり替えて、奴らは俺達国民をどこに連れて行こうとしているのか?
戦争の出来る普通の国がそんなに素晴らしいのか?
彼らを支持している国民の皆さんは、自分自身が銃を担ぎ、戦場で人を殺す覚悟があって支持しているのか?俺はゴメンだ。
今回の参院選で、俺達国民はとんでもない選択をしちまったんじゃないかって、ほとほといやになってきたぜ。
かつてキヨシローは、

♪人の心はお金では買えないというけど
 不景気が長引くと人の心はすさんでしまう
 何度も今まで繰り返されてきたこと 
 そうしてすぐに 戦争がはじまるんだね♪

と歌っていた。俺達はその道を歩んでいないだろうか。俺は時折自問する。
キヨシローはこう続けていた。

♪バカなんじゃない人類って 誰も仲良くできない
 変なんじゃない人類って いつも傷つけあってる
 愛が欲しいなんてただの口癖♪

本当に、バカなんじゃない?って思えてくるぜ。
けど、奴らを選び、権力を与えたのは、他ならぬ俺達国民なのさ。バカなんじゃない?
かつて麻生太郎は、『金持ちのユダヤ人が住みたくなるような国が良い国』だといったことがある。
今回の件で、金持ちのユダヤ人は日本に住みたいとは絶対に思わないだろうな。このまんまじゃ、この俺だって、この国から逃げ出したくなる日が来ないとも限らないぜ。

読者諸君、失礼する。まったく冗談じゃない。悪無限だ。