2013/12/05

Post #992

Budapest,Hungary
金さえ儲かれば、自分の思ったことが思ったように言えなくてもかまわない。

生きてゆくためには、筋が通っていなくたって一向に構わない。

声を上げれば、社会的に信用されなくなってしまう。

この社会では、みんなとおなじが至上の価値だ。

妻子がいるから、理不尽な事でも受け入れるしかない。

たまりにたまった鬱屈は、酒でも飲んでごまかすしかない。

与えられた労働、

与えられた娯楽、

与えられた価値観、

人生に意味なんて考えるような奴は、そのうち自殺するものさ。

そうこうするうちに、誰もみな、どいつもこいつも何も考えないようになり、

いつしか地主の顔色ばかりを、おどおどうかがう卑屈な小作農のような、

うつろな目をして電車の中で、日経を読むような、

今日一日を如何に生きるよりも、老後の安楽を気に病むような、

ロックなんて聴いたこともないような、

心のうちにブルースなんてないような、

母親のおまんこからではなく、工場の鋳型から出てきたような、

程よく太った人間の姿をした二本足の奇妙な家畜のような、

そんなつまらない奴になってしまうのさ。

お陰様で、悪党どもはやりたい放題。

法の名のもとに、不正義がまかり通る。

あぁ、どこに亡命しようかなぁ。

もちろんそれは俺が俺でいられるところへだ。

さて、いつの日か俺が俺ではなくなって、

俺がそんなつまらない奴になってしまったら、

君は俺を殺してくれるだろうか?

仕方ない、君だって妻子や老後が大切だ。

無理にとは言わないさ。

誰も殺してくれなかったら、夜の街へトカレフでも買いに行くんだ。

自分の頭を吹っ飛ばすためにね。


読者諸君、失礼する。

けど、つまらない奴は、トカレフで頭を吹っ飛ばそうなんて、考えもしないかな?

なんてったって妻子や老後や社会的な信用が大事だからな。けど、死んじまったなら、何もかも関係ないのさ。

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