2014/03/31

Post #1091

Zagreb,Croatia
こういうナイトクラブとか行ったら、愉しいだろうなぁ・・・。

おっと、いけないぜ。男の本音がほとばしってしまった。俺が海外に行くときには、カミさんが一緒なんで、品行方正だ。いや、俺はいつだって品行方正なんだ。信じてくれ。信じることは美しいことだ。
俺は君たちには美しくあってほしい。だから俺のことを信じてほしいのさ。

さて、承前。
桜は散ってはいなかった。結構なことだ。近所の神社は家の前から見ると、この時期そこだけ家々の屋根の上に桜がもっこり浮いているようになって、大好きだ。
神社に桜を見に行くと、小さな社の廊下の部分に、白黒の猫がちょこんと座っていた。
猫神様か。俺は何枚か猫神様の写真を撮ってみたけれど、神様、退屈そうにあくびなんかしてやがった。
猫神様、大あくび。うちの近所の神社にて
桜のほうは、まだまだしばらく楽しめそうだけれど、今日あたりから仕事も本格稼働だ。そうこう言っちゃいられないんだよね。

読者諸君、失礼する。今年の春は今しかないんだが、今年も仕事に追われて終わるのか?人生ってのは、たいていそんなもんかよ?

2014/03/30

Post #1090

Praha,Czech
昨日、フィルム2本分、34カットプリントした。
プラハ(一部チェスキークロムロフを含む)とバリ島のゴア・ガジャという森の中の寺院だ。露出ミスも少なく、出来上がりもまずまずだ。
今日お送りするのは、そのうちの一枚。プラハのビール工場だ。
本当はもう一本、モロッコあたりのフィルムもやっつけてしまいたかったのだが、いかんせん、カミさんが一週間の上海出張から帰ってきたんで、プリントを続けるわけにもいかない。
仕方ないぜ。暗室の世界旅行は中断だ。
そのあと、ここんところ急激に春めいてきた陽気に誘われて8分咲きまで花開いた桜を見に散歩してきたのだ。夜桜だ。
ついでに行きつけの中華料理屋で酢豚定食780円(ラーメンと杏仁豆腐付という驚異のコストパフォーマンスだ)を食べあげ、帰ってきたんだが、ちょうど雨が降り出した。

激しい、嵐のような雨が夜通し降っていた。

ようよう今になって雨も上がっていたので、ふらりと出かけて、昨日の雨でどれだけ桜が散ったのか確かめてこようかな。

読者諸君、失礼する。

2014/03/29

Post #1089

Budapest,Hungary
ドナウ川、ブダペストの王宮に日が沈む。
読者諸君、失礼する。

2014/03/28

Post #1088

Zagreb,Croatia
今日、と言っても地球が俺を乗せたまま、概念上の日付変更線を潜り抜けてしまったので昨日だが、一日フリーだったので、プリントを心置きなくするつもりだった。
しかし、どうも集中できない。集中できないと露出の失敗も多いし、仕上がりもイマイチだ。俺の特異な夜景のはずだったのに、今日はどうにもいけない。
少し便秘気味なのがいけないのか?
それとも少し暖かくなってきたので、暗室の中でオイルヒーターを使わずにいたのだが、意識されないほどの気温の低下が、俺の生物としての感覚に影響していたのか?
自分でもよくわからない。
結局、俺はフィルム一本分、24カットプリントして、今日は店じまいすることにした。
上手くいかないときは、どうあがいても上手くいかない。
そういう時に焦っても仕方がない。切り上げて眠るに限るってものさ。

というわけで、読者諸君、失礼させてもらうぜ。明日は早起きして、仕事の前に今日やるつもりだったプリントに再チャレンジだ。

2014/03/27

Post #1087

Praha.Czech
こいつは、なんとなくウィリアム・クラインのパリとか撮った写真とか、或いはどこか寓意に満ちたボブ・ディランの歌のような雰囲気が感じられるんで、俺としては結構気に入っている写真だ。

肌を覆ったイスラム教徒の女性たちは、折からの暑さに水を求めている。旅先くらいはもっと涼しげな服装でもよさそうなものなのに、彼女たちはアッラーより与えられた戒律を律儀に守り通している。
その背後でグリーンベレーを思わせるベレー帽をかぶったマッチョな男性と、その妻と思しき年配のご婦人は観光客だろうか。どこか保守的な香りがする。
対して、フランス人ぽい右手のご婦人には、その表情や雰囲気になんとなくリベラルな軽やかさが感じられる。
人間の文化はさまざまだ。異なる文化の人間が集まるところ、それを国際都市というのだと思い至る。

中世以来の重厚な建物の前に、そっけないほど現代的なミニバス。
MĒSTSKĀ(都市)と記されたミニバスのボンネットに上半身をゆだねる青年は、人々の流れを目で追っている。彼は世界中から集まった観光客の織り成す流れの中で、浮かれることなく、新たな客を物色しているのだろうか。今日の糧を得るために。

それらのイメージは、中央の天使に扮した大道芸人を軸にして収斂しているんだ。
この道化師は宗教的なイメージをまといながら、それを茶化しているかのようだ。
この道化の存在で、歴史ある国際都市が祝祭空間に変容しているかのようだ。

なによりも、どいつもこいつもてんでバラバラな方向を向いているのがいい。
全員が一つの方向を向いている全体主義の社会なんて、俺は御免蒙る。

世界は多様性に満ちている方がいい。
少なくとも、俺はそう思う。
そして、違うものが違いを認めながらも、それ以上に相似たところを見出し、それぞれの存在を冒すことなく共存できたなら、それは最高だ。
ポメラニアンとドーベルマンが、その姿やサイズの違いにも関わらず、同じ『犬』という種に属し、同じ遺伝子を持っているかのようにね。

読者諸君、失礼する。自分の写真の絵解きをするのは、性に合わないけれど、今日はあえてチャレンジしてみたよ。この一枚の写真を、君たちにさらりと流されるのは嫌だったんでね。

2014/03/26

Post #1086

Dubrovnik,Croatia
ここんところ、また西井一夫の写真論集ばかり読んでいる。
写真について学ぶべきことは、すべて西井一夫が語り残しているようにも思える。
なかでも、すでに10年以上前に亡くなった西井一夫が、あたかも遺書のように遺してくれた『20世紀写真論・終章』は、写真にたずさわる者なら、一読に値する。
その序文から一節引用しよう。

『この本で私が希望しているのは、写真をはじめた人が知ってほしい写真の常識や教養をこれを素材に学んでほしい、ということだ。
写真は、押せば写る、という機械の結果なのではない。
カメラは、いや、フィルムは確かに物事の表面に反射した光を届いたかぎりですべて受容する。
しかし、レンズが取り込む光は、どこに向けるかで受容する範囲も違えば、絞りによって取り込む光量も違う。
さらにモノクロの場合とくに、暗室作業という手作業が介在することで、写真家が見せる領域を潰したり、あえて明るくしたりの、手心を加えることが可能だ。
そういう、写真の構造性をよく知ったうえでカメラを操作することが大切だ。
そのためには、写真という技術が生み出された時代の裏側、社会的・芸術的・歴史的・人類学的背景を常識として知っていただきたいと切望する。』
(西井一夫『20世紀写真論・終章』より)

携帯電話にカメラが付き、あまねくすべての人々が、瞬時に世界に対して自分の撮った写真を発信しうる現在において、このような『常識』というのは、すでに時代遅れのものなのかもしれない。
しかし、意識的に自ら写真にたずさわってゆくことを選択した以上は、それを不断に自身のなかに折りこんでゆき、意識してゆかねばならないと思う。

読者諸君、失礼する。

2014/03/25

Post #1085

Praha,Czech
今夜は久しぶりに仕事だ。
仕事前に、昼から3時間くらいかけてフィルムを一本やっつけてきた。
プリント17カット。クロアチアの首都ザグレブでのスナップだ。
う~ん、こんなもんかなぁって感じだ。時間を気にしながらだと、集中力がなくなっていけねぇ。
しかし、寸暇を惜しんでやっていかないと、俺の人生が終わってしまう。考えると憂鬱になるのさ。
今夜は去年の夏に、プラハで撮った黒人の青年の写真をお送りしよう。
こいつ、スゲー感覚の鋭い奴で、歩きながらシャッターを切ったんだけど、シャッター音を聞きつけたのか、HEY!HEY,YOU!とか言って俺の事追っかけてきて、スゲー形相で『お前、いま俺の写真撮っただろう!なに、撮ってないだと?そんなわけあるか!もし撮ってたら、お前のことを殺す!』って怒り狂ってたんだよな。
写真一枚撮るだけで、殺されちまったらたまらねぇよな、まったく。
しかし、黒人ってのはどうにも敏感だ。池袋の小娘と同じくらいシャッター音に敏感だ。
今までに、地元でも、パリでも黒人に、貴様いま俺の写真撮っただろうって凄まれたことがあるんだよな。
いつも黒人ばっかりだ。
人種差別する気はないけれど、やはり感覚が鋭敏なのか?
だいたいどうしてプラハに黒人がうじゃうじゃいるんだ?
それも水兵の格好してる奴ばかりだ。
どいつもこいつも黒人は、ヴルタヴァ河のボートクルーズで働いてるのか?
俺はいつしか黒人を見ると、身構えるようになっちまったんだよね。
また、写真撮っただろう!ってキレられたらたまらないからな。

読者諸君、失礼する。身体能力を向上させないと、世界とは渡り合えんということか。

2014/03/24

Post #1084

士林夜市、台北
結局、大阪は投票率23%ながら、橋下再選か。まぁ、そんなもんだな。予定調和でつまらないぜ。
読者諸君、失礼する。ここんとこなんだか風邪気味で、鼻が詰まって仕方ないぜ。

2014/03/23

Post #1083

士林、台北
皆の衆、素敵な日曜日だ。大阪市長選でのマック赤坂の得票数が気になるところだな。スマイル党党首のマック赤坂氏には、ご健闘願いたいところだ。

昨日はなんだかんだで、フィルム3本分、52カットプリントしたわけだ。
まずまずの成果だ。
台湾の夜市。
地中海に面した山道(道を間違えて死にそうだったよ)。
ヨーロッパの古都プラハに世界中から集まる人々。
充実した時間を過ごす事が出来たぜ。
俺としては大いに満足だ。

他人にとってどうかは知らないけれど、俺にとってはプリントは一種の追体験だ。
過ぎ去ってしまった時間をじっくりと再体験するわけだ。しかも、現実の時間の何倍もかけて、じっくりと味わうわけだ。
いつの日にか死んで、この世を去ってゆくこの身としては、ある種の悦楽だ。
この世の眺めを早飲み込みすることなく、ゆっくりとしゃぶりつくすような感覚だよ。

しかし、別テイク2枚は良しとして、露光ミス12枚。まぁ、目測の目見当でやってるから仕方ないが、それで失われる印画紙は、誠に遺憾であることだ。
しかし、まぁいいだろう。世の中そんなもんだ。打率で言えば7割8分だ。
これは異常なほどの強打者だ。
もっとも、俺の写真では全日写連の皆さんとかには、理解してもらいにくいだろうとは思うけれど。まさに、印画紙の無駄と思われてしまうに違いない。見る者に訴えたい心情だの、気の利いたテーマなんか、全くこめられちゃいないんだから。
仕方ない、俺の写真とアサヒカメラの月例なんかにのってる写真では、どっか競技が違うのだ。クリケットと野球くらいには。
俺の写真の真価は、実は俺が一番よく知っている。俺流の写真を撮らせたら、世界で俺の右に出る奴はいない。なぜって、俺のスタイルでの尺度だから。シャブ中でヘロヘロになってた死ぬ間際のキース・ムーンも、そんなこと言ってたな。『俺は(シャブ中でまともにリズムキープもできないけれど、)世界で最高のキース・ムーン・スタイルのドラマーなんだ』って。
プリントすればするほど、思い上がっていくというもんだ。
まぁ、どうでもいいけどね。

で、今日は昨日のプリントから一枚お届けしよう。

読者諸君、失礼する。さて、今日は何して遊ぼうかな。

2014/03/22

Post #1082

Budapest,Hungary
本日、何も申し上げるべきこと無し。よって写真のみ。
読者諸君、失礼する。さて、今からプリントでもするかな。

2014/03/21

Post #1081

西門、台北
昨日は52カットもプリントしてしまった。もちろん、失敗も多々あるので、印画紙の消耗が激しくてかなわないぜ。あんまりやりすぎて、終盤には停止液とかが劣化してきて、画像を確認しようとして電気をつけると、ダダかぶりしてしてしまうありさまだった。何事も、ほどほどが一番だ。
それ以上に、なんだかここんところ風邪気味で、昨日もプリントを始める前にかかりつけの医者にいって葛根湯なんかもらってきたんだが、根を詰めてプリントしたおかげで、体力の消耗も著しくてかなわないぜ。
今日はおかげさんで、せっかくの祝日だというのに、熱っぽい体を持て余しているばかりだ。
読者諸君、失礼する。あんたの写真サイコーといわれるのと、女性にモテモテになるのと、どちらがうれしいものか、ふと考え込んでいる俺さ。

2014/03/20

Post #1080

安平、台南
最近感心したというか、ふと気が付いて脱力したように笑っちゃったこと。
それは、就任以来一年数か月、孤高のナショナリスト安倍総理が、青筋を立てて目指してきた『戦後レジームからの脱却』が、ロシアのプーチン大統領によって、軽々易々と成し遂げられてしまったことだ。
しかもそれは、冷戦構造への先祖帰りどころか、単なる帝国主義的な(って言い方もずいぶん古臭いな)第二次大戦以前への退行で、自国民の支持する口実と、それを成し遂げうる武力さえあれば断行するべきだという代物だ。
日本は、ロシアに対する非難も制裁も及び腰なんだが、なんだかねぇ…。北方領土の絡みがあるからだっていうんだけど、北方領土のことを鑑みても、ロシア人が一度その手に握ったものを離すとは思えないね。
いずれにせよ、世界を不安定な状態に陥れる要因のうち、俺が早々に人類の皆さんから脱却してほしいのは『ナショナリズム』という奴さ。
言葉や文化や宗教や見かけが違っても、同じ人間だろう?いい加減、仲よくうまいことできないもんかねぇ。
読者諸君、失礼する。今写真を撮りに行くなら、間違いなくウクライナだ。俺たちはいつも、歴史の転換点にいる。それに気が付いていないだけだ。さてと、プリントでもしようかな。

2014/03/19

Post #1079

台南
遂に買っちまった。
エアコンプレッサーだ。それもそんじょそこいらの模型屋に売ってるようなちゃちな奴じゃない。塗装用エアコンプレッサー業界のトップブランド、アネスト岩田のIS875‐HTだ!
お値段32000円(税込)。消費税が上がる前に、買っておきたかったのだ。お陰様で、俺の収支はガッタガタだ。畜生!領収書を忘れるな!印紙も貼って頂戴よって感じだ。
これがその写真。
アネスト岩田IS875-HT
これで、プリントという名の埃との戦いに、最終兵器投入というわけだ。
こいつの用途は本来、エアブラシで模型に塗装したり、ネイルアートをしたりするためのものだが、俺はあくまでプリントの際の埃の吹き飛ばしに使用するわけだ。贅沢極まりない。かつて、カメラ屋でよく売っているハンドブロア―から始まった埃との戦いも、遂にここまで極まった。
もちろん、そんな酔狂な奴はそうそうたくさんいる訳じゃないので、そんな付属品はついていない。おかげさんで、工具屋でなけなしの金を払ってこいつを受け取ると、返す刀で閉店間際のホームセンターに駆け込み、添付のエアホースにエアブロアを接続するための異径ニップルと軽量で扱いやすいエアブロアを購入する羽目になったのだ。そのお値段が、2192円。
やれやれ、高い買い物だった。
しかし、これでプリントの途中でエアダスターの缶が空っぽになって、陰毛がのっかてるみたいな綿埃まみれのプリントを仕上げたり、それはさすがに忍びぬと言って、貴重な時間をホームセンターへの往復に費やしたりするような心配はなくなったわけだ。素晴らしい。

俺がこいつを初めて知ったのは、仕事で傷ついた家具だか何だかを補修するために、補修屋さんを呼んだ時だ。
世間一般の皆さんには、補修屋さんという職業はあまり馴染みがないだろうから、一応説明しておくよ。
家具だの建具だの、フローリングの床だのに、傷がつくとまずいのはみんな一緒だろうけれど、新築のマンションや戸建て住宅、それから俺が仕事でかかわる店舗なんか、そんな傷があると非常にまずいわけだ。
そこで登場するのが補修屋さんというわけで、これは繊細な技量が求められる。まぁ特殊な職業だ。要は、その傷を色つきのパテなんかで埋めておいて、うまいこと木目を描いたりして、素人目には傷が目立たなくするという商売だ。一言で言っちゃやそれだけなんだが、木部だけではなく、石や金属まで補修してしまうのだから、恐れ入るぜ。
俺の経験からすると、引き渡しちまったら、すぐにあちこち傷まるけになっちまうんだから、まぁいいんじゃねえか、細かいことは言いっこなしよなんだが、日本の細かいことが気になる皆さんは、そんなに寛容ではない。
芸術関係に関しては、あえて茶碗を傷物にしたりして、侘びだの寂びだの言う日本人なんだが、住宅店舗あるいは家具などに関することになると、異様に細かい傷でもブースカ言うのだ。よくわからん民族だ。
そこで、補修屋さんの登場だ。この補修屋さん、俺の友人の村岡くんもその一人なんだが、デリヘルか補修屋さんかってくらいお高いのだ。ざっくり2時間で3万円くらいってとこか。
そんな割のいい商売だったら、おれもそれにすればよかったとも思う。しかし、そもそも補修屋さんに弟子入りしないと技術は身につかないし、材料の入手ルートも開いてもらえない。ついでに言うとかなりの絵心がないと厳しい世界だ。それに今時分、消費税UP前の住宅建設ラッシュなので、それこそ寝る間もないほど忙しいことだろう。
で、あるとき現場に来てもらった補修屋さんが持っていたコンプレッサーがこれなのだ。
こいつはなかなか素晴らしい。
最大の特徴はコンプレッサーの周りに廻らされたハンドルのようなタンクだ。一見すると単なる持ち運び用のハンドルにしか見えないんだが、これが侮れないのだ。
ふつうこのクラスのコンプレッサーはタンクがない。なのでスイッチ連動になっていても、使った時には必ずコンプレッサーが回る。ということは音と振動が出るということだ。音に関してはこいつ、普通に人が話してるのとほぼ同じ、およそ60dbしか出ないのだが、プリントするうえで振動はまずい。印画紙を露光させているときに回りだすと、光がぶれてしまう。もともとぶれた写真ばかりだから、イイじゃないかと思われるかもしれないが、これ以上ぶれてもらっちゃ困るのだ。
そこで、このタンクが生きてくる。いったんタンクに目いっぱい空気をぶち込んでおけば、四六時中コンプレッサーがぶんぶん回るのを防げるわけだ。
次に、このコンプレッサーには、エアフィルターが標準装備されている。
コンプレッサーの圧縮空気には、空気中の水分も圧縮されて水が混じったりするのだが、これを取り除くのがエアフィルターだ。こいつを単体で買うと、それだけで1万円くらいするという代物だ。
埃を取り除いたつもりが、ネガに水滴がついていたなんて言ったらシャレにならん。これは欠かせないのだ。

俺はずいぶん長いこと、埃と戦ってきた。遂にその戦いに終止符が打たれようとしている。
こいつを使ってプリントするのが楽しみだぜ。
読者諸君、失礼する。俺には最新のデジタルカメラなんかよりも、こういったマニアックな機器のほうが重要なんだ。

2014/03/18

Post #1078

安平、台南
昨日のプリント46カットの中からの一枚。
俺にとってプリントは、涯のない難行苦行のようだ。その証拠に、何時だって準備が億劫で、始めるまでに時間がかかる。準備が整ってからも、やれお茶を一杯飲んでからとか、煙草を一本吸ってからとか、なんのかんのと理由をつけて、先延ばししているわけだ。

けれど、やめられない。で、始めると夢中になってしまう。
デジタルしかやったことのない人には、分からない感覚かもしれない。なにしろとんでもなく手間がかかる作業だ。しかも失敗するとやり直しも効かない。だいたいが狭くて暗くて孤独な作業だ。おまけに、終わった後は髪や身体に薬品の臭いが染み込んでいる。
おまけに言うなら、コストもかかる。フィルムや薬品、印画紙は軒並み値上がりしている。それどころか、先日俺は行きつけの工具屋に、小型のエアコンプレッサーを注文してしまった。プリントには埃が大敵だからな。スプレー缶じゃ中長期的なコストパフォーマンスが悪すぎる。連続して使ってると、缶の表面に霜がつくほど冷えて持っちゃいられなくなってくるしな。

どうしていつまでも、こんな時代遅れな手法にこだわり続けるのか、自分でもよくわからないもんだ。嫌になったら、きっぱりやめるさ。
けど、どう考えてデジタルじゃ、自分がしっくりくる写真にはならないんだって、分かってるんだ。撮影の段階から、プリントまで含めてね。第一、昨日も近所のカメラ屋に行ってみたんだが、欲しくなるようなカメラが、現行商品で全くないんだよ。カメラ本体が小さいのに、レンズだけやたらデカいとか、意味が分からないぜ。今のカメラメーカーには、写真機の美学がわかる奴はいないんだろうか?とても恰好悪くて、使う気になれないよ。仕事で使う分には、便利この上ないけどね。

だいたいみんな、デジタルだったら、写真をプリントしないでしょ?
モニターで見て、終わりってことになっちまうんじゃないかな。
写真には、重さがある。一日で仕上げたプリントの束を、まとめて持った時の手応えが。
あぁ、こんなことばっかり言ってるから、ますます世間から相手にされなくなるんだよね。

読者諸君、今日は失礼する。

2014/03/17

Post #1077

士林夜市、台北
今日は珍しく、仕事もないし、カミさんもいない。
内心気にかかることは多々あるけれど、こんな日は滅多にありゃしないんだ。
プリントしなくちゃな。そんなわけで失礼する。世の中のことについて、ああだこうだ埒のあかないことを繰っちゃべってる場合じゃないんだ。
読者諸君、失礼する。俺の人生は残り少ないんだ。こんな機会を無駄にしたくはないのさ。

2014/03/16

Post #1076

士林夜市、台北
今日はサーカスを見に行くんだ。
だから、写真だけ。昨日プリントした30カットの中からお送りしよう。去年の暮れに行った台湾だ。やっと少し手をかける事が出来た。忙しすぎたのさ。やってられないぜ。俺はとっくに働くのがバカバカしくなってるんだ。
ご存知の方も多いかとは思うが、士林は台北最大の夜市がある。毎晩、どこからともなく何万人もの人間が押し寄せ、巨大なから揚げにむしゃぶりついたりしているわけだ。
読者諸君、失礼する。余人はともかく、俺には時間と印画紙が必要だ。

2014/03/15

Post #1075

Dubrovnik,Croatia
いま、プリントしてるところだから、今日は写真だけ。
読者諸君、失礼する。今からもうフィルム一本分やっつけないといけないんだ。

2014/03/14

Post #1074

HomeTown/Nagoya
俺の好きな言葉に、イケアの創業者、イングバル・カンプラードの名言がある。
『何かを買う際には、良く考えろ。本当にそれは必要なのか?今すぐ必要なのか?お金は使ったら、二度と手元には戻らないぞ。もう一度考えろ』というような言葉だ。細かいところは忘れたが、大方そんなようなもんだ。金持ちってのは渋いものさ。この言葉のおかげで、くだらない買い物をせずに済んだこともあれば、せっかくのチャンスを逃してしまったこともある。しかしまぁ、どんなものも墓場までは持っていけない。しょせん俺たちは世界から一時的に借りているだけに過ぎないのだ。
しかし、またやってしまった。勢いで、買い物をしてしまったのだ。
俺が名古屋のとある百貨店で、夜中に内装工事の仕事をしてることは言ってあったと思うんだが、先日、メンズのフロアで仕事をしているときに、サムソナイトのスーツケースを見つけてしまった。いや、今もサムソナイトは愛用してるんですよ。海外旅行の際には、そりゃもう重宝してるんだ。こいつ無しでの旅行は考えられない。
しかし、それでもなお、そのスーツケースは俺を魅了してやまなかった。
なんたって、パイソン柄なんだぜ、パイソン。ニシキヘビだ。もちろん、本物の革張ではないけど、問題はそこじゃない。持ってて目立つかどうかだってことだ。そんなスーツケース、引っ張って歩いてる奴を、君は見たことあるかい?俺はないぜ。OK、それでイイ。他人と一緒じゃ、一般大衆のなかに埋没してしまうぜ。
とにかく俺はパイソンが大好きなんだ。
こいつなら、空港の荷物がベルトコンベアーで流れてくるあそこで、他の奴のスーツケースと間違えられることもない。素晴らしい。
しかし、問題はそのお値段だ。ざっくり8万円。そんな金はどっからも出てこないぜ。まいったなぁ。けど、欲しい、早急に必要じゃないけれど、けど欲しい。久々に欲望に胸が焦がれる思いだった。昔はカメラやレンズにそんな情熱を燃やしたものだが、デジタル全盛の昨今、欲しいカメラはほとんどない。時代に逆行して、戦前のコンタックスⅡ型が欲しいくらいだ。ひところは、中古カメラ屋にごろごろしていたのに、今ではとんと見かけることもない。残念なことだ。
しかし、それは今は措こう。今問題なのは、サムソナイトのブラックレーベルのパイソン柄のスーツケースだ。
そうしたら、昨日なんだか仕事先で、百貨店の割引券をもらったんだ。ラッキー!
割引率20%。デカいぜ。せこいものを買って、スズメの涙ほどの割引で満足している場合ではない。ここは一発、デカいのを買って、ガッツリ割引してもらおうじゃないか。
日頃夜毎にしんどい思いをさせていただいてるんだ、それぐらいの特典を享受したって悪くないだろう。
で、俺は早速売場に行って、見てみたんだ。
中をあけてもらうと、なかの生地はワインレッドだ。サイコーだ。よくわかってるぜ。ますます欲しいってもんだ。
訊いてみれば、入荷は各サイズ一点のみ、しかもメーカー在庫無しだ。どんだけ限定生産なんだよ。ふざけやがって。買うしかないだろう?
しかも、今ならダメ押しでパイソン柄のパスポートカバーがおまけでついてくるって。そいつはいい、俺のパスポートはすでに長年の使用でヨレヨレだ。
俺はATMに走ってなけなしの金を引き出して、買っちまったよ。
もちろんカミさんには内緒だぜ。見つかったら何言われるかわかったもんじゃないからな。
読者諸君、失礼する。仕事のストレスは、買い物と旅行で発散だ。おかげでいくつになっても貯蓄できないぜ。

2014/03/13

Post #1073

HomeTown/Nagoya
最近、こんな夜の写真撮ってないなぁ・・。
仕方ない、すっかり夜行性の暮らしが身に付き、夜の間はいそいそとまじめに働いているからだ。ある意味で健全なんだが、不健康極まりない。
肌は荒れるし、睡眠不足でイラつくし。
どうにも人間は、昼間働いて、夜遊び、そして眠るというのが自然の摂理に適っているようだ。まぁ、そんなこと今更俺が言うことでもないがね。
少数精鋭の読者諸君、失礼する。俺はいまから眠るんだ。

2014/03/12

Post #1072

Essaouira,Morocco
異国の街角で、ねずみ男みたいな民族衣装のおっさんが、ニットキャップを売っている。
そしてそのすぐ横を、日本でもおなじみの重機が、建物を震わせながら、道路に穴を掘りまくっている。
当たり前のことなんだけど、それは俺たちにはどこか不思議な光景に感じられる。
けど、それが現実なんだ。面白いぜ。
予定調和みたいな、イメージ通りな写真なんて、クソ喰らえだ。俺は自分の目の前にあるものしかシュートしないんだ。なに、当たり前だって?そいつはどうかな。人が求めるようなイメージ通りの写真が世の中には氾濫しているぜ。
読者諸君、失礼させてもらうぜ。世界はいつだって予想を裏切るものさ。来た球を打つしかないってことさ。

2014/03/11

Post #1071

Bruxelles
今日は何を言っても、嘘くさくなりそうで、写真のみ。
俺には、何かを言う資格もないと思える。
読者諸君、失礼する。

2014/03/10

Post #1070

Praha,Czech
人は見かけが9割というが、常々本当かねと思っていた。
見かけだけで判断する奴は、しょせん底の浅い眼力しか持っていないのだと。
さて、今朝TVで記者会見する佐村河内守氏を見た。
トレードマークの髭も長髪もさっぱりすっかり整えられ、サングラスも外されていた。
そこには、民主党の国会議員なんかにいそうな、あるいは満員電車で隣に立ってそうな、ごくフツーなカンジのおじさんが映っていた。
なんか、残念なカンジだぜ。
読者諸君、失礼する。かくいう俺自身は、鏡に映った自分の姿を見て、人相の悪いのが立っていると思い、思わずどきりとしたことが何度もある。

2014/03/08

Post #1069

Bruxelles
ブリュッセル、アルベルティ―ヌ広場に、マドレーヌ通りが交わる交差点。
少女が、足にコーラの空き缶をはめて、カポカポ言わせながら遊んでいた。
子供らしい無邪気な遊びに興じているのか。
それとも、年の割には大人びて見える表情のままに、内心すでにあらゆるものに倦みつかれていたのか。
過ぎ去った春の夕暮れ。ふと懐かしく俺は思い出す。
読者諸君、失礼する。アマゾンで買った印画紙と定着液が届いたんだ。そろそろ、本気を出して写真に取り組むか。くだらない仕事には、見切をつけるとするかな。

2014/03/07

Post #1068

Budapest,Hungary
俺は、周囲の人たちと話をしていて、その人たちに戦争願望が強いことに気づき、ぞっとする。
大切なのは、愛だろ、愛。
読者諸君、失礼する。愛し合ってるかい?

2014/03/06

Post #1067

Budapest,Hungary
本日、写真のみ。女の人が写っていないと、やはり俺の写真らしくない。
読者諸君、失礼する。

2014/03/05

Post #1066

Ubud,Bali,Indonesia
子供たちは、目も眩むような激しい光の中、凧を揚げるために走り去っていった。
読者諸君、失礼する。

2014/03/04

Post #1065

Volubilis,Morocco
思えば、愛国ってのは、危なっかしいものだ。
たいていの戦争は、愛国心によっておっぱじまる。
性質の悪いことに、愛国ちゅうのは、世間的にいいことのよーに思われている。
しかし、国を愛するよりも、自分の家族や好きな女性(あるいは男性)を愛するほうが、俺は人として正しいし、愉しいようにも思うんだが、どうだろう。
愛国よりも、愛人だ。
そんなことを、言っていたらカミさんに、『なに、そのアラーキーが言いそうなダジャレ?』と言われてしまったよ。そんなもんさ。
読者諸君、失礼する。大事なことだからもう一回言っておくぜ。愛国よりも愛人だ。

2014/03/03

Post #1064

Volubilis,Morocco
本日、写真のみ。
読者諸君、失礼する。いろんなことがアタマの中で渦巻いている。

2014/03/02

Post #1063

Budapest,Hungary
ウクライナに対する、ロシアの軍事介入に、反対します!
ロシア人は、歴史的にいつもそうなんだよね。自分の言うこと聞かないと、すぐに軍事侵攻だ。
思いっきり闘争的なんだ。ソビエトの頃からかわりゃしない。というか、21世紀だってのに、すぐに軍事侵攻って、アナクロニズムも甚だしいぜ。あのアメリカだって、一応は国連安保理に諮るという手続きぐらいは踏むのに。とはいえ、中国とロシアの反対を押し切って、おっぱじめるんだから、あんまりほめられモノじゃないけどね。
ハンガリー動乱、プラハの春、アフガニスタン、グルジア、チェチェン、そして今度はウクライナ。
どんだけジャイアンなんだよ。困った国民性だ。いや、指導者の資質の問題なのか、政治風土なのか。
ウクライナのことはウクライナ人に任せておけばいいだろう。自分たちで決めていくさ。
だいたい、邦人保護を目的とした派兵ってのが、単なる言い訳に過ぎないってことは誰にでもわかる。単に黒海の押さえとしてクリミア半島が欲しいだけなんだ。
歴史的にも、邦人保護名目の派兵は、戦争のもとなのさ。つまりは口実さ。
かつての中国だってそうだった。列強がこぞって邦人保護を名目にして軍隊を派遣して、上海あたりにはドイツ、イギリス、フランス、アメリカ、日本など、さまざまな国の軍隊が乗り込んできていた。一触即発だ。そんなんじゃロクな事にはならないんだぜ。火に油を注ぐようなもんさ。

だから、ロシアのウクライナへの軍事介入には、断固反対だ。

しかし、俺がこうして批判できるのも、この日本に憲法9条があるからだ。
戦争が終わってから、この日本はアメリカさんの提灯持ちではあるけれど、いちおうこの国の名において、他国でドンパチやったことがないからな。
この日本が、邦人保護を目的に、自衛隊なる軍隊をほいほい海外に送り出すようになったら、もう恥ずかしくって、よそ様の不始末を、堂々と批判なんてできないぜ。
積極的平和主義っていうんなら、紛争の和平仲介をアメリカさんの顔色ばかりうかがわずに積極的にやっていくとか、軍隊の代わりに医者や看護士を送ったり、インフラ復旧の為に技術者を送り込んだり、紛争や人権弾圧に伴う難民を、積極的に受け入れたりといった、もっと地道で、それでいて世界の人々から称賛されるようなことを目指してほしいもんだ。
集団的自衛権の解釈変更とか、人気絶頂の自民党安倍政権は目論んでいるようだが、そいつにも俺は、断固反対だ。大事なことだから、もう一度言っておく。俺は自民党の、安倍内閣の目論む集団的自衛権の解釈変更、武器輸出禁止三原則見直しには、絶対に反対だ。
俺は、自分の国が火事場泥棒みたいな国になってほしくないもんだぜ。
俺はこう見えても、戦後70年近く、この日本の国が、よそ様の国民を、国家の名のもとに殺めていないことを、心底誇りに思っているんだ。

読者諸君、失礼する。力で抑えつけられたって、人は絶対に納得しないさ。俺なら納得しないからな。長年にわたって遺恨が残るだけなんだ。お互いによく話し合おう。平和ボケとでも何とでもいうがいいさ。俺は戦争するよりしないほうが、絶対正しいと信じているんだ。

2014/03/01

Post #1062

Volubilis,Morocco
遠くへ行きたい。
読者諸君、そうは思わないかい?俺はいつだってそう思う。帰巣本能より、逃走本能だ。闘争はごめんだぜ。いい年こいて、骨が折れるんだ。
くだらないことからは、さっさと逃げるに限るぜ。
読者諸君、とりあえずは夢のなかに俺は逃げ込む算段さ。失礼するぜ。