2014/04/22

Post #1113

神農老街、台南
神農街という名の由来は、この通りの突き当りに、中国の医薬の始祖である炎帝神農氏を祀っている廟があるからだ。廟とは、道教で言うところの、まぁ、寺みたいなものだ。
神農は人身牛面とも、人身にして角を持つとも伝えられる異形の神だ。
様々な植物を自ら服用してみて、その薬効を確かめたという。
これに関しては、この神農さん、手足と頭以外は透明で、内臓が外から丸見えに出来てたという話もある。つまり、片っ端からその辺の草を齧ってみて、自分の五臓六腑がどう反応するかを、自ら見極めて、薬草の効果を確かめていったということだ。これは知らなかった。便利すぎるだろう。
で、最後には長年にわたって身体に蓄積された毒によって、死んだという。
まぁ、並の人間なら、そんな総当たり戦を企画した段階で、死ぬのが決まったようなもんだけどな。
神農さんってのは、要は漢方薬の開祖ってことだ。

この神農街の一番突き当りに、鉄筋コンクリート3階建の立派な神農廟が建っている。
この廟に足を踏み入れてみると、寺男みたいなおじさんが、寒そうに上体を丸めながら、足を椅子の上に投げ出して眠っていた。
いや、ひょっとすると、何か物思いにふけっていたのかもしれないけれどね。
読者諸君、失礼する。
まぁ、この親父さんが、寝てようが、起きていようが、俺にとってはそもそも同じようなことさ。

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