2014/06/30

Post #1181

Budapest,Hungary
『ウォールデン 森の生活』で有名なアメリカの作家ヘンリー・デヴィッド・ソローは、当時アメリカが参戦していたメキシコ戦争や、奴隷制度に反対する姿勢を表すために、人頭税の支払いを拒否し、投獄された。彼が当時住んでいたマサチューセッツ州は、奴隷制を採用してはいなかったが、奴隷制のしかれている南部からの逃亡奴隷を、南部に送り返していた。また、アメリカは領土拡張のために、メキシコと戦争していた。この戦争によって、アメリカはメキシコから、カルフォルニア、ネバタ、ユタの全域とその周辺の4州の一部を得ることになった。

当時、奴隷制も侵略戦争も法律では禁止されてはいなかったが、ソローは法律とは関係なく、どちらもそれは罪であり、人間にはそれを理解できる能力があると信じた。そして、その州政府に税金を払えば、その罪の共犯者になると考え、払わないことにしたという。

当然、その行為は法律違反だったので、彼は犯罪者とされた。
まぁ当然と言えば、当然だろう。
しかしながら、ソローは逃げも隠れもせず、逮捕にも抵抗しなかった。
彼は自分の利益の為に税金を払わなかったのではなく、政府に対する抗議活動としてやったのだ。堂々と逮捕され、収監された。

彼はこの行動を『市民的不服従』と名付けた。なかなかロックンロールだ。

まぁ、当然この振る舞いは、州政府には何ら痛痒を感じさせなかったわけなんだが、後のマハトマ・ガンディーや、キング牧師に大きな影響を与えたことは忘れてはなるまい。
(以上、C・ダグラス・ラミス『憲法は、政府に対する命令である。』平凡社ライブラリー刊を参照した)

さて、今日で6月も終わりなので、俺自身の会社で預かっている俺の所得税を払いに行くべぇかと考えているんだが、内心は払いたくなくて仕方がない。

金が惜しいのではない。いや、ほんとはちょっぴり金が惜しい。けど、問題はそこじゃない。

集団的自衛権に関するでたらめな議論とも言えないような与太話を積み重ね、白いものを黒とごまかしている政府に対して、共犯者になりたくないので支払いたくないということだ。

昨日は新宿で、集団的自衛権行使容認に反対して、焼身自殺を試みる人まで現れた。
俺は抗議の自殺なんてしたくないからな。だから、市民的不服従というのをここに提示しておく。

どんなに憲法を捻じ曲げようとも、どんなに矛盾した法律をでっち上げようとも、それに誰も従わなければ、それはただのむなしい言葉に過ぎない。一人や二人が従わなければ、豚箱に放り込まれて終わりだけれど、日本中すべての、いや少なくとも反対する人々が、従わなければ、それは大きな力になるはずだ。

何しろ俺たちは、タックスペイヤーなんだから。会社で言ったら株主だ。

税金の支払いを個人から会社が肩代わりする日本の制度は、日本人のなかで多くの割合を占めるを占めるサラリーマンというサイレントマジョリティーから、タックスペイヤーの自覚を奪う。
もし君が、サラリーマンだとして、自分自身で税金を支払ってみれば、つまり納税の手続きをしてみれば、どれだけ政府が黙って俺たちから金をもぎ取っているかわかるだろう。そうして、それは不要不急の公共事業にぶち込まれ、国の借金は膨らみ、国民の未来はますます暗くなっていく。
やらずぶったくりだ。そうして、今や国民一人当たり800万円にも及ぶ借金がつみあがってる。

とりあえず、今日は半年分の所得税を、いやいや払いには行ってこよう。俺がどんなにいきんでも、しょせんは嵐の中の屁の一発だ。けれど、本当に自衛隊が、イラクあたりに派遣されたとき、税金の支払を拒否するってのは、アリかもしれないな。


しかし、国の税金はあらゆるところにかけられている。消費税、ガソリン税、固定資産税、数えだしたらきりがない。温泉に入っても、入湯税が取られてる。

そうやって、国民生活のあらゆるところに課税して、俺たちのケツの毛までむしりとり、偉そうなことを言っていやがる。泥棒よりもたちが悪いぜ。そんな政府に対して、不服従で何が悪い?

もっとも簡単な不服従の方法は、国民の多くが、政権への異議申し立てとして、半年なり一年なり可能な限り消費を抑え、政府の歳入を細らせることだ。俺は貧しいから、もう長い事そんなことをやってることになるな。市民ではなく、消費者として表現されるわれわれ国民が、消費を一斉に控えたら、きっとそりゃもう、えらいことになるぜ。楽しみだな。

しかし、まぁしょせん夢物語さ。俺たちだって霞を食って生きているわけじゃないからな。
みんなしてそんなことしたら、たちまち未曾有の不景気だ。アルゼンチンのデフォルトなんて目じゃないぜ。
どうやら日本人は、景気さえ良くなれば、あとはなんだってイイって考えてるみたいだしな。理念と哲学がないのさ、おおかたの日本人の皆さんには。

読者諸君、失礼する。俺は自民党が政権に返り咲いてから、この国家に、とことんうんざりしてるんだ。

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