2014/11/10

Post #1314

Lagankhel,Patan,Kathmandu,Nepal
そこは、はっきり言ってゴミの山だった。
パタンのバスターミナル、ラガンケルでは、悪臭立ち込めるゴミがうずたかく積まれている。
その山の向こうには、日本で言うところのぼろぼろのマイクロバスがひっきりなしにクラクションを鳴らしながら、押し合い圧し合いしている。
どのバスが、どの町に行くものなのか、さっぱりわからない。
行先ごとのバスのレーンもない。
適当なところで停まり、極限まで詰め込まれた乗客は吐き出される。
そして、そのバスの後ろに着いたバスは、進路を阻まれ、クラクションを鳴らし続ける。
砂埃が舞い、思わず目をつぶる。
風が吹けば、何とも形容しがたいゴミの臭いが鼻をつく。
道行く人々は、思わず鼻をつまむ。
しかし、この膨大なゴミを生み出したのは、他ならぬ当の本人たちなんだから困ったものだ。
そして、そのすぐ横で、人々は果物や野菜やナマズのような魚を、日用品を、声をからして売り、また、買い求める。
ひとことでこの場所を表現すれば、混沌そのものだ。

日本には、こんな場所は絶対にないだろう。

けれど、これほどまでに人間の生きる業がむき出しになっている場所も、単純な欲望のエネルギーが迸っている場所も、日本には無いように思える。
俺は世界中で、日本ほどきれいな場所を見たことがない。
町並みまで抗菌処理されているんじゃないかって思えてくるほどさ。
けれど、それが面白いと思えたことは、実は俺、いままで一度もないんだ。

人間の口臭や体臭が、ゴミと排ガスの臭いと交じり風に乗って漂うところ。
怒号や嬌声が、クラクションの騒音と響きあうところ。

今日も俺は、そんな場所を夢見るように、懐かしく思い返す。

読者諸君、失礼する。君にももっと見せてあげたいよ、俺の見てきた風景を。

4 件のコメント:

  1. こんばんは。

    後ろの雲がいいですね〜。
    写真ではほんとに雲なのかただの雲みたいなものなのか判別つきませんが、sparksさんは見たのでしょう雲を。
    ゴミの山とその後ろに広がる山々と空を。

    日本の無味無臭環境に慣れるとそれが当たり前です。
    汗臭ーいおじさんにもイヤイヤセンサーがすぐに反応してしまいます。
    世界は広いですね��

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  2. おじさんの体臭は、やっぱり苦手ですねぇ。若い女性の体臭なら、不思議と苦にならないんですが…。

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  3. 前に腋臭のこと書いてましたが、結構遭遇します。
    若年女性でも腋臭はいるらしいですよ〜。(未体験)
    ゴミと比べていいのかどうかわかりませんが。

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    1. 腋臭の女ってのは、いるらしいですが、僕もまだ遭遇したことないですねぇ(^_^)

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