2015/01/04

Post #1369

Patan,Nepal
昨日、暇に任せて近所の書店に行き、平安時代末期の流行歌である今様をたくさん収めた古典『梁塵秘抄』(ちくま学芸文庫 植木朝子編訳)と、岩波文庫の伊勢物語を買ってきて読んでいる。

梁塵秘抄の中では、気に入っているのはやはりこれだな。

『遊びをせんとや生まれけむ

 戯れせんとや生まれけん

 遊ぶ子供の声聞けば

 わが身さへこそ揺るがるれ』

こんなのも好きだ。共感できる。

『美女うち見れば

 一本葛にもなりばやとぞ思ふ

 本より末まで縒らればや

 切るとも刻むとも

 離れがたきはわが宿世』

伊勢物語なら、これなんかどうだろう。

 『むかし、をとこ、臥して思ひ、起きて思ひ、思ひあまりて、

   わが袖は 草の庵に あらねども 暮るれば露の やどりなりけり』

今っぽく言うと、昔、一人の男がいた。恋い慕う女を寝ては思い、起きては想い、その思い余ってこう歌を詠んだ。「私の袖は 草の庵に宿っているように、一日が暮れるころには、あなたを想う涙で、露のおりたように、濡れ果てているものです」といったところでしょうかね。


読者諸君、失礼する。明日から仕事なんだが、しょせん俺は、遊びをせんとや生まれけむさ。

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