2015/07/31

Post #1578

Bali, Indonesia
SUMMERTIME BLUES
Eddie Cochran/The Who


Well, I'm a gonna raise a fuss,
I'm a gonna raise a holler
I've been working all summer
just to try and earn a dollar
Well, I went to the boss,
said I got a date
The boss said "No Dice, son,
you gotta work late"
Sometimes I wonder,
what am I gonna do
There ain't no cure for the summertime blues


Well, my mom and poppa told me,
"Son you gotta earn some money
If you want to use the car
to go out next Sunday"
Well, I didn't go to work,
I told the boss I was sick
He said "You can't use the car
'cause you didn't work a lick"
Sometimes I wonder,
what am I gonna do
There ain't no cure for the summertime blues

Gonna take two weeks,
gonna have a fine vacation
Gonna take my problems
to the United Nations
Well, I went to my congressman, he said, quote
"I'd like to help you son but you're too young to vote"
Sometimes I wonder,
what am I gonna do
There ain't no cure for the summertime blues

21歳の若さで夭折したエディ・コクランの名曲、サマータイムブルース。
勤労少年が親方にこき使われて、デートにもいけないってことで、『夏の憂鬱』に治療薬なんかないのさと歌う。
まさに、今の俺だな。俺はとっくに若年労働者じゃないけれど、俺の業界は労働安全衛生法の遵守は求められても、労働基準法なんて洒落たもんは、守られることはない、真っ黒な業界だからな。

俺がこの曲を初めて知ったのは、エディ・コクランだったか、それともThe WHOの名盤”Live at Leeds”だったかな。おおらかなロックンロールナンバーのエディ・コクランの原曲も好きだけど、俺が好きなのはThe WHOの爆音ライブヴァージョンだ。少年の親方の声を、ベースのジョンがガラガラ声で歌うのが好きだな。

このロックンロールの名曲に、皮肉の利いた歌詞をつけたのが、RCサクセションの忌野清志郎だった。今から30年ほどまえ、物議を醸し、東芝EMIから発売を拒否されたいわくつきの曲だ。
その諧謔の利いた歌詞は、30年たっても未だに現代的な問題を突き付けてくる。

暑い夏がそこまで来てる
みんなが海に繰り出してゆく
ひとけのない所で泳いだら
原子力発電所が建っている
さっぱりわかんねぇ なんのため?
狭い日本のサマータイム・ブルース

熱い炎が先っちょまで出てる
東海地震もそこまで来てる
だけどもまだまだ増えていく
原子力発電所が建っていく
さっぱりわかんねぇ 誰のため?
狭い日本のサマータイム・ブルース

寒い冬がそこまで来てる
あんたもこのごろ抜け毛が多い
それでもTVは言っている
『日本の原発は安全です』
さっぱりわかんねぇ 根拠がねぇ
これが最後のサマータイム・ブルース

あくせく稼いで税金とられ
たまのバカンス田舎に行けば
37個も建っている
原子力発電所がまだ増える
知らねぇうちに漏れていた
あきれたもんだな サマータイム・ブルース

電力は余ってる 要らねぇ
もう要らない
電力は余ってる 要らねぇ
欲しくない
原子力は要らない 危ねぇ
欲しくない
要らねぇ 要らねぇ
電力は余ってるってよ
要らねぇ 危ねぇ
 
(日本語作詞:忌野清志郎)

当時、RCサクセションは電気機器メーカー大手の東芝の子会社、東芝EMIからレコードを出していた。しかし、この曲が原発メーカー(そして巨額の粉飾決算で最近話題沸騰)の東芝の逆鱗に触れ、発売禁止になったのだ。結局、この曲を含む名盤『カヴァーズ』は古巣のキティレコードから配給され、世の中に出回ったんだ。

当時は誰も本気に取らなかった。
今、改めてこの歌詞を読み、口ずさんでみると、震災を経験した俺たちには、この歌は異様なリアリティーがあるってことがわかるだろう。
そう感じないのは、電力会社のお偉いさんか、日本を守ると言いながら戦争したくて仕方ないといった風情の安倍ソーリ率いる、皆様お馴染みの自民党の阿呆どもだけに違いないぜ。
そんなに安全なら、東京湾や大阪港のど真ん中に作ってみたらどうなんだい?世界サイコーの安全水準なんだろう?名古屋港には御免だぜ。
なに、大丈夫さ。実際に地震や津波でえらいことになっても、誰も責任とりゃしないんだからな。

どうして皆様の安倍ソーリは、原発再稼働と安全保障法案、つまり戦争法案の成立を急ぐのか?
決まってるじゃん、日本のソーリ大臣なんて、みんなアメリカのポチだからさ。言ってることとやってることがちぐはぐなのさ。

バカバカしいぜ。俺は安倍ソーリの政策法案には、これっぽっちも共感できないぜ。

読者諸君、失礼する。夏の憂鬱につける薬はないのさ。7月もやっと終わりか。

2015/07/30

Post #1577

Bhaktapur,Nepal
RCサクセション
君が僕を知ってる

今までしてきた悪い事だけで
僕が明日 有名になっても
どうってことないぜ まるで気にしない
君が 僕を 知ってる


誰かが僕の 邪魔をしても
きっと君は いいこと思いつく
なんでもないことで 僕を笑わせる
君が 僕を 知ってる


何から何まで君がわかっていてくれる
僕のこと すべて わかっていてくれる
離れ離れになんか なれないさ


コーヒーを僕に いれておくれよ
二人の この部屋のなかで
僕らはここにいる 灯りを暗くして
君が 僕を 知ってる


何から何まで君がわかっていてくれる
僕のこと すべて わかっていてくれる
上から下まで 全部 わかっていてくれる
僕のこと すべて Baby わかっていてくれる
わかっていてくれる わかっていてくれる
わかっていてくれる わかっていてくれる
わかっていてくれる わかっていてくれる
わかっていてくれる・・・

(作詞:忌野清志郎 作曲:肝沢幅一)


まだほんの小僧の頃から、いつもふと口ずさむ歌。

全ての人にわかってもらえなくても、かまわない。君が僕をわかってくれてるから。
心ない人の言葉も、どうしようもない現実も、君が僕を知ってるから、そんなの屁でもないのさ。
お堅い連中に理解されなくっても、君が僕を知ってるから、まるで気にならないさ。

そう、君が僕をわかっていてくれているかぎり、なにがおこったって、どうってことないのさ。

世の中で、誰にもわかってもらえないってことは、すごくさみしいことだと僕は思ってる。
孤独がイイなんて、女にもてたい奴が気取ってるだけなんじゃないの?なんてね。
君には、君のことをほんとうにわかってくれている人は、ちゃんといるのかい?
OK、それならいいんだ。安心だ。もちろん、僕にもちゃんといるのさ。
僕がどんなに苦しんでいたって、君がわかってくれている限り、僕はへっちゃらなのさ。

君が僕のことをわかっていてくれることで、僕がどんなに心強いか、君に伝えたい。
僕を支えてっ暮れてるのは、君なんだぜ。
そして、出来ることなら、君のことをもっと知りたいのさ。

そうすればきっと、どんなに離れていたって、離れ離れになることなんかないんだぜ。

読者諸君、失礼するぜ。インスタントじゃないコーヒーを、僕にいれておくれよ。

2015/07/29

Post #1576

Rabat,Morocco
RCサクセション
空がまた暗くなる


大人だろ 勇気を出せよ
大人だろ 知ってるはずさ
悲しい時も涙なんか 
誰にも見せられない


大人だろ 勇気を出せよ
大人だろ 笑っていても
暗く曇ったこの空を
隠すことなどできない


ああ 子供の頃のように
さあ 勇気を出すのさ  
きっと 道に迷わずに 
君の家にたどりつけるさ


大人だろ 勇気を出せよ 
大人だろ 知ってることが
誰にも言えない事ばかりじゃ 
空がまた暗くなる


ああ 子供の頃のように   
さあ 勇気を出すのさ
きっと 道に迷わずに 
君の家にたどりつけるさ


Yeah 勇気を出せよ 
大人だろ 知ってるはずさ
悲しい時も涙なんか
もう二度とは流せない


悲しい時も涙だけじゃ 
空がまた暗くなる 
空がまた暗くなる
この空がまた暗くなる

 
大人だろ

(作詞作曲、忌野清志郎)


俺が大人か、ガキのまんまなのか、誰かが勝手に決めたらイイさ。

歳月を重ねて、いろんな経験をしてきた。
そうしてはじめてわかったことが、たくさんあるのさ。
そう、この歌の重たさと確かさが、ズシリと感じられるくらいにはね。




読者諸君、失礼いたす。君のもとに、いつかたどり着きたいよ。

2015/07/28

Post #1575

Dubrovnik,Croatia
Noel Gallagher's High Flying Birds

Ballad Of The Mighty I


I followed you down to the end of the world
To wait outside your window
In the heat of the rain I will call your name
But you just passed me by
If you put me up like a fly on the wall
Then you'll be to blame when the heavens fall
Give me a sign that you hear me call
But you just pass me by
The colou
rs around me are fading away
But I'll be waiting come what may
I'll find you.. Yes I'll find you..
If I've got to be the man who walks the earth alone.

I followed the stars and I sailed to the sun
I held it in my fingers
Alone on the beach on my own out of reach
When you just passed me by
I'd give you the world if you'd take my hand
But you left me alone in the sinking sand
I strike up the band for one last stand
But you just passed me by
Show me the rules of the games you play
And I'll be here waiting, come what may
I'll find you.. Yes I'll find you..
If I've got to be the man who walks the earth
I'll find you.. Yes I'll find you..
If I've got to be the man who walks the earth alone.

I've followed you now to the end of the world
To wait outside your window
In the heat of the rain I will call your name
But you just pass me by
Wherever you run I'll be on your tail
Whatever you're hiding behind your veil
I'll find you.. Yes I'll find you..
If I've got to be the man who walks the earth
I'll find you.. Yes I'll find you..
If I've got to be the man who walks the earth alone
.



"Yes, I'll find You...
If I've got to be the man who walks the earth alone."

I feel a sympathy so deep,every time listen this song.
I think so,too. 
It’s cause I like this song.


My Guys & Ladies, Good Night. Have a good Sleep.

2015/07/27

Post #1574

Dubrovnik,Croatia
Janis Joplin
SUMMERTIME

Summertime,
And the livin' is easy
Fish are jumpin'
And the cotton is high

Oh, Your daddy's rich
And your mamma's good lookin'
So hush little baby
Don't you cry

One of these mornings
You're going to rise up singing
Then you'll spread your wings
And you'll take to the sky

But until that morning
There's a'nothing can harm you
With your daddy and mammy standing by

Summertime,
And the livin' is easy
Fish are jumpin'
And the cotton is high

Your daddy's rich
And your mamma's good lookin'
So hush little baby
Don't you cry


ジャニス・ジョップリンみたいな女性がいたなら、
陽気でファニーな笑顔の奥に、
誰にも分ってもらえない苦しみを抱いているような女性がいたら、
そしてなおかつ飛びっきりに歌が上手かったなら、
好きにならずにいるのは、俺には難しいな。

読者諸君、失礼する。昨日も暑かったから、ふとこの歌を思い出したのさ。名曲だ。


2015/07/26

Post #1573

Patan,Nepal
君たちに、あわせる顔がない。

別に恥ずかしいことをしでかしたわけじゃない。俺は君たちを辱める様な事はしない。

ただ、今の仕事を最後までやり抜くことができなくなっただけだ。
けれど、それは俺には恥ずかしい。そして、悔しい。

銀座中央通りに面した、とあるブランドの旗艦店で仕事をするなんて、店舗工事屋の監督にとって、晴れがましいことだ。そんなチャンス、そうそうまわって来ない。
しかし、銀座は古い建物が多い。一見、美しくきらびやかな外見でも、それぞれのビルはかなり古いものが多く、壁一枚剥げばガタガタなんだ。

今回、俺が関わった物件も、そんなものだった。
1933年竣工と言うから、今から80年以上も前に建てられた代物だ。
毎日、大小さまざまな不具合が発見され、トラブルが発生し、そのすべてに向き合い、自分の知力、体力、見識、経験の全てを注ぎ込んで、昼となく夜となく格闘してきた。

フツーの神経なら、嫌になってしまうであろうが、店舗屋の監督ともあろうものなら、トラブルが起きると、どうやってそれを切り抜けてやろかと、心の片隅でワクワクするような狂った神経を持ってるものさ。
短い工期のなか、それぞれの工種を担う業者に無理を承知でお願いし、職人たちの心を鼓舞して、その能力を十二分に発揮してもらい、物件の完成まで、男たちを引っ張っていくのが俺の仕事なんだ。頭使って、身体使って、気を使って、出来るだけ金は使うなだ。

全ては、君たちに胸を張って誇れる仕事をするため、巨額の資金をつぎ込んだ施主さんに喜んでもらうために、くたくたに疲れ果てるまで働き、折れそうになる心を鼓舞して、鉄火場の現場を取り仕切るんだ。

しかし、予想外のあまりに大きな問題が発生し、工期が延びてしまった。さすが築80年だ。異例の事態だ。

この現場を終わらせたら、すぐ次の仕事が待っているはずだった。
当然、身体を二つに割って、どちらもこなすことなんかできない。

けれど、すでに次の仕事の契約書には、俺自身の手で社印を捺しているんだ。
そして、契約を一方的に破棄すれば、大変なことになるだろうし、俺は今後この業界で食っていけなくなっちまう。

まずいな。子供もできたってのに。

いろいろ悩んだ結果、当初の予定通りの日程で撤退し、この現場を途中で去ることにしたんだ。

痛恨だ。君にあわせる顔がないのさ。男がすたるとはこのことだ。

だって、これは例えるならば、今まで地方のマイナーリーグでプレーしていた選手が、いきなりメジャーリーグにスカウトされ、最高の舞台でプレーするチャンスを得たのに、試合中盤で選手交代させられてしまうようなものだからだ。
俺の気持ちとしては、今全力で取り組んでいる銀座の現場を最後まで見届けたい。
どんなに苦しくても、最後までやり抜いて、意気揚々として凱旋したかったんだ。
そうして、もしも君に逢う機会があったなら、俺は君たちに胸を張って、『どうだい、素敵だろう?あれは俺が作ったんだぜ、えっへん』と言いたかったのさ。

工程に余裕ができたため、業者さんたちはほっとしている。
俺はひとり、無性に悔しくて、喧嘩に負けた子供のように泣けてきそうだ。
仕方ない。この現場にいられる間だけでも、死力全力をつくして取り組んでいくのさ。

工程に余裕ができたおかげで、今日は休工になった。それがかえって、心苦しい。

君が一緒にいてくれたなら、この心も少しは晴れるだろうが、俺はたった一人だ。
たった一人で、俺を知る人が誰一人としていない街を、カメラ片手にぶらつこうか。
ここでは俺に興味感心を注いでくれるのは、不審者やシャブ中をしょっ引いてやろうと虎視眈々のお巡りさんだけだ。冗談じゃない。


読者諸君、失礼する。俺は自分がこの仕事のことを大好きなんだって、自分で改めて実感したよ。
まるで性悪女にほれ込んだようなものさ。
あぁ、俺は君に誇れるような仕事がしたかったんだ。

Post #1572

Essaouira,Morocco
THE WHO
BARGAIN

I'd gladly lose me to find you
I'd gladly give up all I had
To find you I'd suffer anything and be glad

I'd pay any price just to get you
I'd work all my life and I will
To win you I'd stand naked, stoned and stabbed

I'd call that a bargain
The best I ever had
The best I ever had

I'd gladly lose me to find you
I'd gladly give up all I got
To catch you I'm gonna run and never stop

I'd pay any price just to win you
Surrender my good life for bad
To find you I'm gonna drown an unsung man

I'd call that a bargain
The best I ever had
The best I ever had

I sit looking 'round
I look at my face inm the mirror
I know I'm worth nothing without you
And like one and one don't make two
One and one make one
And I'm looking for that free ride to me
I'm looking for you

I'd gladly lose me to find you
I'd gladly give up all I got
To catch you I'm gonna run and never stop

I'd pay any price just to win you
Surrender my good life for bad
To find you I'm gonna drown an unsung man

I'd call that a bargain
The best I ever had
The best I ever had





I'd gladly lose me to find you, I think so.

I'd gladly give up all I got,I think so too.


My Guys and Sweet Ladies, Good Night. Hava a Nice Sunday.

2015/07/25

Post #1571

Bruxelles,Belgium
Billy Bragg
The Milkman Of Human Kindness

If you're lonely, I will call
If you're poorly, I will send poetry

I love you, I am the milkman
Of human kindness
I'll leave an extra pint

If you're sleeping, I will wait
If your bed is wet, I will dry your tears

I love you, I am the milkman
Of human kindness
I'll leave an extra pint

Hold my hand for me, I'm waking up
Hold my hand for me, I'm waking up
Won't you hold my hand? I'm making up
Hold my hand for me, I'm making up

If you're falling, I'll put out my hands
If you feel bitter, I will understand

I love you, I am the milkman
Of human kindness
I'll leave an extra pint




I wanna be Your Milkman of Human Kindness.

My Dear, Good Night, Good Sleep.

2015/07/24

Post #1570

Fes,Morocco
Pete Townshend & Ronnie Lane
HEART OF HANG ONTO

Johnny boy, he's always propping up the bar
He's sees life crystallized through his jar
He says he only lives for beer
But deep in his heart is a cry of fear


Give me a heart to hang onto
Give me a soul that's tailored new
Give me a heart to hang onto
A heart to hang onto


Sally seems to get bigger everyday
She evens out in a contented way
A finger on the pulse of every guy
But deep in the night you can hear her cry


Give me a heart to hang onto
Give me a life that's tailored new
Give me a heart to hang onto
Oh please a heart to hang onto


Give me heart to hang onto
Give me a soul that's tailored new
Give me a heart to hang onto


Danny, he wants to save for a new guitar
He's going to learn to play but he won't get far
He thinks it's an easy going' high
But his whole life is just another try


Give me a heart to hang onto
Give me a suit that's tailored true
Give me a heart to hang onto
A heart to hang onto


I need a heart... to hang onto...


I want to get a heart to hang onto for you.

My Dear, Good Night, Good Sleep.

2015/07/23

Post #1569

Bremen,Germany
仕事が過酷さを増してくると、何時しかなにも考えられなくなっていく。
戸板一枚向こうでは、きらびやかなショーウィンドウの前を、着飾った人々が愉しげに歩いているが、俺は埃まみれでコンクリートの床に、ベニア板を敷き、身体を横たえて細切れの睡眠をとっている有り様だ。それがなんと、坪単価一億円の一等地のことだから、ある意味豪奢なことだな。けど、坪単価一億円なんて、俺には関係のないことだ。

こうなると、仕事のことと自分がとりあえず生きているということ以外には、興味関心すらなくなる。
なにもかもが、そう、自分にとって大切だったはずの人たちまで、自分には縁のない遠い世界の話しのような気すらしてくる。
写真のことも、世界のことも、なにもかもが現実味を欠いた絵空事のような気すらしてくる。
銀座のど真ん中にいながら、月だか火星だかに、一人っきりで放り出されているような気がしてくるんだ。
そして、それでもゼンゼン問題ない気すらする。
だって、俺に興味関心のある人なんて、そうはいないんだろうから。
好意的なコメントを寄せてくれる少数精鋭の読者さんか、俺を凹まそうと目論む自意識過剰の奴くらいだろう。
どうせ、俺が自分の言葉を本当に届けたいと思っている人には、きっとなにも届いてはいないんだろうから。
月だか火星だかから、一人でせっせと信号を送っているような気分だ。
まさに駱駝のいない月の砂漠だ。

どこか、虚しい。

だから、このブログをある日突然、すべて消してしまっても、どうってことないような気すらする。

流れに身を任せるように、物言わぬ大衆の一人として、黙って生きていけばいい気もする。
俺がそう決めたところで、君に何かが変わるわけでもないし、君の生活から何かが失われる訳でもないだろう?
そんなもんさ。

俺自身は少し、退屈するようになるかもしれないけれど。こんなの所詮は暇つぶしなのさ。暇がなくなれば、やってる意味も半減だろう?無理をしてまで書くほどの内容でもないしな。

もう、やめよう。

けれど、そう思う時、いつも心の奥から湧き上がってくる言葉がある。
それは、自分の心にかかった雲を吹き払い、俺を照らしてくれる言葉だ。
俺をこの人間の世界に、大切な人たちに繋ぎ止めてくれる言葉だ。

なんという言葉でもない。シンプルで、ストレートな言葉だ。
それは以前、匿名の誰かさんから寄せられたコメントだ。
匿名さんなので、許しを得ることもできないが、ここに引用させてもらおう。


『いつもありがとう。時に勇気づけられ、時に笑い、時に泣いています。あなたのブログのあるおかげで私の人生が少し豊かになっています。』


今までもらったたくさんのコメントの中で、正直に言って、これがイチバン嬉しかったコメントだ。
俺はこのコメントを、旅先のスウェーデンで受け取った。
この時、俺がどんなに嬉しかったか、君にはけっして想像もつかないと思う。
こんな俺に、誰か見も知らぬ(ひょっとしたら知っている人なのかもしれないけれど)ひとの人生を、ほんの少しでも豊かにすることができたなんて、夢のようだよ。

この匿名のコメントに向かいあう度に、何度も心の中っでこの言葉を繰り返すんだ。
自分の心の折れそうな時にも、自分の胸の中でくりかえすんだ。
この名も知らない人のためにも、自分はこのブログを、故なくして放り出すことはできないと思うのさ。

だから、もう少し考えるんだ。ここで辞めちまってイイものかどうかを。一度投げ出してしまったら、何も残らない。それは残念なことだ。自分自身の歩みを、自分で否定することだ。
もう一度考えるんだ。へとへとに疲れ果てていても、眠る時間すら無くても、自分を曝け出し続けるべきかどうかを。

読者諸君、失礼する。俺がしんどいとき、君に助けてほしいとは、けっして言わないだろう。けど、この人の言葉に、俺がどれだけ助けられ、俺がどれほど感謝しているか、君にはわかっていてほしい。

2015/07/22

Post #1568

HongKong
今日も長時間勤務が続いている。朝の6時から働いて、昼飯を食ったのが夕方5時。そして夜の八時からまた現場だ。もちろん、明日も朝6時。下請けの業者さんたちから、俺がいつ眠っているのか、疑問の声が上がっているのさ。俺も知りたいぜ。

まったく、いい加減にうんざりしてきたぜ。まったく割に合わないぜ。鰹節みたいに、毎日命が削れていくのさ。

まぁいいさ。御苦労自慢はこれぐらいにしておくか。

さて、銀座の母との第三ラウンドだ。

『だいたい子供ってのは、15歳までは親の心持によって左右されるもんなの。もちろん、おなかの中にいるときも。あんたがそんな風じゃ、子供の将来に関わるでしょう!それになにより、あんたの心がそんなんじゃ、無事に生まれてくるかどうかわからないよ』

おばはん、人の足元にマシンガントーク炸裂だ。
どうでもいいけど、このおばはん、昔旦那がよそに女でも作って、嫌な思いでもしたんじゃないかって思えるぜ。そんなんじゃ、フランスでは生きていけんな。

俺はこの狭い日本のご世間様の、狭量な常識なんざFUCK OFF!糞くらえと思って生きてきたんだぜ。
倫理常識の向こう側、善悪の彼岸を目指す無頼漢なんだぜ。俺の歩む方向を決めるのは、俺自身の良心だけだ。今更、こんなおばはんのいうことを、素直にハイ左様でございますなんて言えるわけないだろう?

しかし、さすがの俺も痛いところを突かれるんで、へどもどするばかりだ。

『いや、他に何かないのかよ。たとえば、俺は幾つぐらいまで生きるとかさ?』
『あんた長生きに決まってます!』
『冗談じゃないぜ、人生50年だって思って生きてきたのに・・・』
『なぁにを言ってんの!あんた今幾つ?46でしょ、50で死んだら子供どうすんのよ?馬鹿言ってんじゃありません。さ、15,000円出しなさない。』

いきなりそこかよ。

『そんな金、今ないよ。』

こんなおばはんに払う金があったら、風俗でも行って女の子と楽しんできたほうがましだぜ。

『それぐらいのお金、持ってないわけがないでしょう?』
『そりゃ、そこの銀行に行けばあるけどさぁ』
『すぐ行ってらっしゃいよ。あんたの子供が無事生まれるなら、安いもんでしょう?』
『いやいや…』
『私が家に帰って、神様に祈祷してあげるから!』
『憚りながら、俺は尾張の国二宮、子宝安産祈願で名高い田県神社で安産祈願してもらってるんだぜ!』
『何度やってもイイの!神様なんてのは、根っこはみんな同じなんだから』

無茶苦茶な発言だな。身も蓋もないとはこのことだ。
ニンゲンに品格があるように、神様にも神格があるんだぜ。言うならば、レイヤーだ。たとえ根っこが同じでも、その顕現のしようによって、神威神格には高低があるというもんだ。
もっとも、それを振りかざせば、泥沼の宗教戦争に陥るので、鷹揚に構え、敬して遠ざけるのが正解だろう。

『じゃぁ、見料の3,000円と合わせて、12,000円でいいわ』
はぁ?いきなりのプライスダウンだな?値段なんてあってないようなもんだな。

『商売上手だな、おばちゃん。まぁ、検討させてもらうよ。』

人はその気がないときに、検討させてもらうというものさ。
これに関しては、俺も例外じゃないってこった。君も話し相手が検討させてもらうと言ったら、その気はないと思ったほうがいいぜ。

『わたしゃ、零時くらいまでこのあたりにいるからね。』
俺はスゴスゴ退散したよ。

そして何時間か後、仕事の合間におばはんと顔を合わせると、俺を下からぎろりと見上げ、おばはん驚異の発言。

『5,000円でいいわ。』

ぎゃふん!

さすがの俺も呆れたぜ。やれやれ、この勝負、おばはんの勝ちだな。

読者諸君、失礼する。ここんとこ、ホントに忙しいんで、このブログもそろそろやめにしようかと真剣に検討している俺なのさ。
もう5年も続けてるんだ。十分だろう?そろそろ潮時ってもんじゃないのかい?
だいたい君たちもいい加減飽き飽きしてるんじゃないのかい?
どうせ俺を嫌ってる匿名のサイコ野郎か、俺のケツを狙ってるホモ野郎しかコメントくれないようだしな。
OK、そうすりゃ、もっとぐっすり眠れるってもんさ。Yahoooooh!

あばよ、皆の衆!

2015/07/21

Post #1567

Copenhagen,Denmark
朝の6時から現場に乗り込み、14時半まで調整、確認、トラブル対応、設計さんへの電話にメールの疾風怒濤、挙げ句の果てには下らないことでいがみ合う職人達を宥め、そうこうするうちに携帯の電池が切れてしまった。まったく、これじゃまったく仕事になりゃしねぇ。
いろいろ頭に来る事ばかりで、頭の芯が痛くなってくるのとこの暑さで、すっかりうんざりして宿に帰ってきたんだ。
そして、19時からまた深夜まで現場だよ。たまらないぜ。飲まず食わずでガンガン行けるソーラーパワーの鋼の体が欲しくなるのさ。
まったく、黄色い胃液を吐きそうだ。死ぬまでこんなのが続くと思うと、げんなりするぜ。

そんなことはいい、昨日の続きだ。

手相観のおばちゃんのいうことじゃ、乗り物全般、観相学では女性を暗示しているらしい。
道理で、車や飛行機に乗るのは気持ちがイイと思ったぜ。

『あんたに車の事故が続いているってのは、女性関係で問題があるってことを意味してるの。なにか思い当たることない?』
あっても言えるか!ましてやここに書くことなんかできないぜ。思い当たらないでもないけどな。出来るわけないだろう?ちなみに言っておくと俺が先日事故ったのは、滋賀県雄琴温泉界隈だったとだけは言っておこう。だからどうした?

俺の心の中には、子供のころから今までに、いろいろあった素敵な女性たちが、今でもミラーボールのようにキラキラ輝いているんだ。
もう二度と逢えなくなった女もたくさんいる。
どこでどうしているのかすらわからない女もいる。
素敵な美魔女になった女性もいる。
俺の心を弄んでくれた女もいる。
俺を最低のクズ野郎と罵って、俺の前から消えていった女もいる。
人生いろいろだ。退屈しないぜ。そんな思い出を、味のしなくなったガムを噛み続けるように、いつまでも大切にしている俺なのさ。
どの女も、今でも大切だし、もしも今でも俺の力が必要だと請われたなら、俺は物惜しみしないだろう。まぁ、そんなことはまずないだろうけどね。俺は頼れる男と言ううより、倒れる男だからな。

俺の友人のY野によれば、俺の女の趣味は確からしいんだ。まぁ、しこたま酒飲んで言ってたことだから、あてにはならんがね。
しかしそれはあたりまえなんだぜ。
俺は女を外見だけじゃなくて、中身も加味して総合評価してるんだ。第一、俺の様な珍獣がイイって言ってくれる女だったら、物事の本質をみる女だって断言できるぜ。俺はこの人生で、見てくれだけのパープリンなんかとつきあったことぁ、憚りながら一度たりともありゃしねぇのさ。まぁ、向こうも俺なんざお呼びじゃないだろけどね。
何はともあれ、俺はガキの頃から惚れっぽい。知り合いの女性に言わせると、俺は恋愛体質なんだそうだ。漢方で体質改善が必要だな。


『ふ~ん、その様子じゃ何かありそうね』
『いやいや、俺はそのぉ、情が深くってさぁ・・・』
『そんな情捨てなさいよ!イイ奥さんがいて、なおかつ子供までできるっていうのに!』
『いやぁ、それは難しいよねぇ・・・』
そういう情を捨て去り断ち切ってしまうなんて、俺が俺じゃなくなることだよ、おばちゃん。
『あなたがねぇ、そういう邪念を捨てて、真っ当になるんだったら、子供は無事に生まれます!』

ひぇっ!さっきとなんか言ってること違わないか?脅しやがって!

『いや、邪念だなんて、俺はな~んにもやましいこたぁないんだぜ』
おばはん、なおも俺に疑いの目をむける。

だいたい、こういうことってのは、自分に邪心執心があったとしても、相手にその気がなければ、たんなる片想い、自分が苦しいだけだぜ。
そんな思いはもうごめんだ。
そんな甘酸っぱい想いは、十代の不毛地帯で十分だ。
いいか俺はもう46なんだぜ。
そうさ十分に歳食った俺は、股を開かない女には、とんと興味がないような最低の下種野郎なのさ。
その気もない女に山っ気をだしたりするのは、金と人生の無駄使いだ。
けれど、情が通じちゃったら、仕方ないだろう・・・。
俺は女をモノのように扱うことはできない男なんだ。

おばはん、俺の手相をしげしげと見ながら語りだした。
『あんたねぇ、この生命線の先端のところの三角形、これが大きいでしょう?これは先祖が立派な家を建ててるってことなの。』

どこに?

『つまりあんたは家柄がイイの』

そりゃ、俺は由緒正しい伊賀の忍びの末裔だからな。友人たちからは忍者ならぬ淫者はっとりくんと呼ばれているぜ。

『それはすなわち、昔のことだから、その分女の人を苦しめてきてるの、お妾さん持ったりとかねぇ・・・。』

『おおっ、実は俺の親父もカミさんの親父さんも、なんだその、艶福家というか…』
『なにが艶福家よ!そんなの女にだらしないだけでしょう!あんた、そういう情があるんなら、きっぱり断ち切りなさい!そうすれば、事故も無くなるし、子供も無事生まれます!』

おいおい、頼むぜおばはん。勘弁してくれよ。男にはロマンが必要なんだぜ。男のロマンのためなら、俺は女難の相の一つや二つ、全然楽しんじゃうぜ。むしろ望むところだ。
平穏無事な人生なんて、犬のえさにもなりゃしないぜ。
せいぜい赤ん坊の離乳食ってところだ。

『あなた名前は?』
おばはんはおもむろに俺の名前を聞き、それを百均で売ってそうな、薄汚れた小さな手帳に記した俺の生年月日の横に書き付けた。
『奥さんの名前は?』
俺はカミさん名前を教えた。長らく読んでくれている皆の衆はご存知だと思うが、俺とカミさんは籍を入れてない。もちろん別姓だ。同棲してはや20年になるか。
するとおばはん、またすごい剣幕で『なんであんた籍を入れてないの!すぐ入れなさい、次の大安吉日にすぐ入れなさい!』と来たもんだ。

『いやいや、俺はほら、こっちには単身で来てるから、婚姻届けなんて出しに行けないんだよ…』

『そんなの関係ないから、次の大安吉日に籍を入れなさい!これから子供も生まれるっていうのに!』
『いや、だから無理!』
『じゃぁ、15,000円出しなさい!』
へぇっ!?
『祈祷してあげるから、15,000円出しなさい!あんたの子供が無事生まれるように祈祷してあげます。15,000円出しなさい。子供が無事生まれることを思えば、安いもんじゃないの』

なんだかおかしな展開になってきたな。このババア、人の足元見やがって・・・。

読者諸君、失礼する。次回は金難の相だ。いったい俺の女難の相はどこに行ったんだ?

2015/07/20

Post #1566

Istanbul,Turk ウサギ占い。ウサギがおみくじを引いてくれるような類のものらしいぞ。
銀座四丁目、中央通りに面した現場のすぐそばに、毎晩手相観のおばちゃんがいるんだ。70くらいの小柄なばあさんで、夕方になるとタクシーでやってきては、小さな机に、手相を描いた布をかけ、ろうそくを灯して椅子に座って客待ちをしている。その布には、科学的観察、神秘的直観とある。どっちなんだ、いったい?
そんなモノ好きな奴がいるんだろうかと気になっていたが、世の中にはそんなモノ好きがいるものだ。
それは俺だ。見料3,000円出して占ってもらったぜ。俺はこう見えておみくじとか占いとかが大好きなんだ。若い頃、宗教をやってた時には、真言密教に伝わるインド占星術を研究したこともある。


至極そっけないというか、むしろつっ慳貪な態度だったおばちゃん、俺が見料いくらと聞いて3,000円出した途端に、愛想がよくなった。

やはり世の中金だな。

『いやぁ、ここんところ俺、車の事故とか続いてるし、なによりカミさんが妊娠してて、無事に生まれるかどうか気がかりでね、占ってもらおうと思ったんだよ』といいながら両手を差し出すと、おばちゃん、虫眼鏡を使うわけでもなく、俺の手相を覗き込みながら、『あんた、生年月日は?』と訊ねてきた。
俺が自分の生年月日を答えると、今度は『奥さんの生年月日は?』と来たもんだ。
で、俺がえ~となんて言いながら間違えないように思い出して答えると、いきなりおばちゃん速攻で、『あんたたちは相性最高!まさに運命の人、今のあなたがあるのは全部奥さんのおかげ!』ときやがった。

そんなこと、おばはん、あんたに言われんでもワシわかっとりゃあすて。
こんな変な男と20年も一緒におって、なおかつ子供まで作ろうなんて物好きな女は、そうはおらんて・・・。それに俺は世間ではヒモと言われてるくらいの男だぜ。不遇なときも俺を支えてくれたのは、恥ずかしながらうちのカミさんだ。さすがは神秘的直観だな。

そうやってのっけに一発ぶちかましてから、おばさんやっと俺の手相を見ながら、『あなたは一生働き続けるわねぇ、ビジネスマンと言うよりワーカーねぇ・・・(冗談じゃないぜ、こんな苦行を死ぬまで続けるのかよ・・・)もっとも、家でもいろんなことに気が付いて、マメに動くタイプってことねぇ(あたってるわ、掃除洗濯は俺の担当だ)』なんて語り始めやがった。

『生命線も長いし、副生命線もしっかりしてるから、先祖の守りもあって健康ねぇ、お金にも不自由しないし…』
『いやいや、待ってくれ、いつも金が有り余ってるなんてことはないぜ』とやり返すと、おばさん『あなたの場合は稼いでお金を回していくってこと。でもそろそろ子供も生まれるんだったらためたほうがいいわね・・・人の上に立って面倒見もイイ、情も深いし、優しいようだし、独立心も旺盛ねぇ・・・。』

『いや、それは当たってると思うけど、子供はどうなの、無事生まれるのけ?』そう、それが一番の気がかりだ。
『子供は無事に生まれますねぇ』取ってつけたようにというか、さも当然といった風に言ってのけやがった。
『そりゃよかった。他に何かないのかねぇ?・・・例えばそう、女難の相とか出てないの?』そう聞くとおばさん、ぎろりとメガネの奥の目を光らせてきやがった。そろそろ本気か?

波乱万丈な男の往く手には、魅力的な女がごろごろしていて、イエス様を誘惑した悪魔みたいにいろいろちょっかいかけてくるもんだろう?そうでなくっちゃ、男の人生に退屈しちまうぜ!
まぁ、いままでそんなことなかったけど、これからあってもおかしくはないだろう?HEY!どうなんだい!

『あんたさっき、車の事故って言ったわねぇ。占いじゃ車でも列車でも、飛行機でも女を意味するものなのよ。それで事故が続いてるってことは、あなた、いい奥さんがいるのに他所に女性とかいるわけ?』と、いきなりスゲーことを聞いてきやがった。

そんなにモテモテなら俺の人生、もっと愉しいだろうよ!

そんなこんなで、明日(というかもう今日だな)早起きして、6時には現場に行かないとならないからな、続きは明日だ。

読者諸君、失礼する。次回、スパークス、憧れの女難の相の巻きだ。しかし、その裏に金難の相が出ていたのだった。

2015/07/19

Post #1565

Praha,Czech
ここんところ、PVはウナギくだりだ。仕方ない。俺が下らない与太話ばかりしているからだ。身から出た錆だ。自業自得だ。
誰がどう考えても、俺のブログを覗くよりも、もっと有意義なことは世の中にごまんとある。

俺のことを見た目で判断して受け入れない奴は、世の中に多い。

別にかまわない。俺は芸人とかじゃないんでね。

このもじゃもじゃ頭は天然パーマだし、自分を曲げてまで受け入れてもらっても、おもしろくもねぇぜ。
なんてったって、これは俺の人生なんだからな。
誰かのルールに合わせて、自分を曲げるのは御免蒙るぜ。
甲本ヒロトも、大昔そう歌っていたな。

もっとも、俺の生業である建築内装業界には、変わりもんが多いから、俺のような風体の男だって、フツーに受け入れられているんだ。言うならば、トレードマークだ。
この自由なカンジがたまらないのさ。
なにしろ俺は、家の近所で解体作業をしていたトルコ人に、あんた日本人に見えないって言われたくらいだ。日本人の男がみんなちょんまげ結ってると思ったら、大間違いだぜ。

日本に暮らしていると、怪しいおっさん全開にみられる俺だが、こう見えても世界的には結構受け入れられているんだぜ。

2年前の夏のことだったっけ。
チェコの骸骨寺院と名高いセドレッツ納骨堂の前で、ロン毛でひげで半ズボンといったいでたちの、いかにもアメリカ西海岸からやってきたという雰囲気を漂わせた、屈強なアングロサクソンのあんちゃんに俺は呼び止められたことがある。

『ちょっといいかい、俺、あんたに聞きたいことがるんだ?』

おいおい、藪から棒になんだよって思ったが、これも何かの縁だ。おもしれーぜ。なんかようかい?

『あんたはロックミュージシャンかい?あんた、ロックミュージシャンにしか見えないぜ』とアングロサクソン。

『あはは、ミュージシャンじゃないけど、ロックンロール・フォトグラファーだよ』

『そいつはイイな!』

そんなやり取りをふと思い出した。英語圏じゃ『You Rock!』ってのは、スッゲーかっこいいぜって褒め言葉なんだぜ。Awesome!以上だ。光栄だぜ。

どんなに疲れているときでも、ハードなロックンロールを聴けば、元気が湧いてくる俺なのさ。
この糞ッ垂れな現実に立ち向かうための音楽ってのは、確かにある。
どんなに落ち込んでいるときでも、クールなダンスミュージックを聴けば、自然と手足が動く俺なのさ。
ますます怪しいぜ。なぁに、構うもんか。

忙しい忙しいと言いながらも、アマゾンでケミカル・ブラザーズのニューアルバムをゲットしてゴキゲンな俺なのさ。ウィークリーマンションのそばのコンビニで受け取ったのさ。
ノリノリだ。
思わず腰が動いちまう。思わず腰が動いてしまうのが、いい音楽の定義だ。
覚えといてくれ、これが世界の定説だ。

今年は政治はサイテーだけど、俺としては音楽の当たり年だ。ファンカデリック、ノエル・ギャラガー、ポール・ウェラー、ケミカル・ブラザーズ、そしてこれは去年出た奴だけど、元レッド・ツェッペリンのロバート・プラント。どれもサイコ―だ。

もちろん音楽で腹は膨れはしない。
俺や君の抱えるチンケな悩みが解決するわけでもない。
けれど、心を遠くまでぶっ飛ばす、カタパルトにはなってくれるさ。
イエス様も『人はパンのみにて生きるにあらず』と仰っておいでだ。

『ロックンロールは悩みを解決してはくれない。悩んだまま躍らせるんだ。』
偉大なギタリスト、ピート・タウンゼントはかつてそう語っていた。

『心にグルーブがある限り、水に入っても濡れることはない。(つまり、世間のつまらない常識にがんじがらめにされて自由な心を失うことはないってことだ)』と、P-FUNK軍団の総帥ジョージ・クリントンは歌っていた。

まったくその通りだと思うぜ。これは俺の座右の銘なのさ。

読者諸君、失礼する。できることなら、俺の写真も君たちにとって、そんなモノであってくれたなら・・・。あばよ。

2015/07/18

Post #1564

Dubrovnik,Croatia
今夜はマジで忙しいんだ。朝の6時から現場にゆき、21時半までいろいろやっていたんだが、工程の見直し組立直しを、明日の朝までにやらなくちゃならないんだ。もちろん、朝から現場だよ。

長々書いてる暇なんか、どこにもないんだ。

なにしろ、ケツに火がついてるんだからな。

浮ついた気分でやれるような仕事じゃないんだ。

もちろん、君のことがどうでもいいわけじゃない。けど、ニンゲン、やらなきゃりゃならない時には、ビシッとやっておかないとな。

読者諸君、失礼する。俺はどうせ、自分のチンケな商売で手一杯のつまらない男なのさ。アディオス!

2015/07/17

Post #1563

Patan,Nepal
台風が近づいている中、俺は東京に戻ってきた。
その前に、自動車屋に事故の修理代を納め、道具を現場に送る手配をし、名古屋駅在来線1番ホームのかきつばたで、名古屋名物きつねきしめん一杯380円をしみじみ味わい、新幹線に乗り込んで築地のウィークリーマンションに帰ってきたのだ。

生活感のない、殺風景な部屋だ。包丁もまな板もない。ただ、シャワーを浴びて眠るだけの部屋だ。
人生には潤いが必要だ。俺はそう思う。
けれど、旅の空ではいかんともしがたいものさ。


俺は、いつでも自分がいまここにいて、何かをなしていることには、なにか人知を超えた意志が働いているんじゃないかって疑うようにしている。何も考えないより、退屈しないからな。
そうすると、偶然の出会いも、なにか意味があるように思えてきたりするし、そっから人生が思わぬ方向に転がりだして行ったりもするのさ。おもしろいものさ。

自分の身に起こることは、すべからく人知を超えた何者か、それを神と呼ぼうが世界そのものと呼ぼうが、なんとでも構わないんだけど、その何者かが俺に何かを伝えようとしているんじゃないかって考えるのさ。
まぁ、若い頃宗教にどっぷりはまってた名残で、そんなモノの見方をする習慣が染み付いて抜けないのさ。さすが、宗教は麻薬っていうだけあるぜ。


そういうことを言うと、無力な中年のくせに、世界を背負ったような口を利くなと言われそうだな。
面倒くせぇから、最初に謝っとくよ。はい、ごめんなさい。俺が調子にのってる男です。

けれど、だれだって、自分の肩に世界を背負っているはずだろう?自分の足で世界を踏み締めているんじゃないのかい?だったら、偉人や英雄でなくたって、世界のことを考えても悪くはないんじゃないのかい?少なくとも、もうこれ以上、偉い政治家のセンセーがたに任せてはおけないかならな。

今、この時期に東京にいること。それも、妊娠初期のカミさんを家に一人残して、ここにいること。
それには何か意味があるんじゃないかって思うのさ。

俺の好きな小説家、今は亡きカート・ヴォネガットの小説の中の一説に、人生の意味とは何だと問いかける様な落書きに対して、主人公が『神のよき目となり、耳となることだ、この馬鹿野郎』と答えるシーンがあった。

例の何者かは、俺に東京で、何かを見届けさせようと思っておいでなのに違いない。

それは、なにか?

その何者かの意図が分かったなら、どうやって行動すべきか分かるだろう。
けれどお願いだ神様、俺に国会占拠とかの大それたことの口火を切らせるようなことはやめてください。
お願いです、神様。俺にはじきに子供ができるんだ。そんなことして、おまわりにとっ捕まったり、機動隊に酷い目にあわされてカタワにされたりするのは、遠慮させていただきたいんだ。

けど、もしその何者かが、俺に、あるいは他の誰かに使命を下されたのなら、そしてそれにその人間が気付いてしまったのなら、いくら拒んだとしても、その命のままに振る舞うことになってしまうのかもしれないな。旧約聖書のヨナのように。

読者諸君、失礼する。まずは、自分の仕事に専念することだ。それが第一だな。これをやっつけなけりゃ、おまんまの食い上げだぜ。また会おう!

2015/07/16

Post #1562

Patan,Nepal  鳩が死んでいた。
与党自民党と公明党による、安全保障法案の強行採決は、許しがたい。

国際紛争の解決手段としては、武力を放棄すると定めた憲法に、明確に抵触している。
立法府が憲法を遵守しないのならば、国民は自ら法を守ろうとはしなくなってしまうだろう。
法に触れても、状況が変わったと強弁すれば、法に抵触しないことになってしまうのだから。
いくら法律など、幻想の一種に過ぎないとうそぶいてみても、誰もかれもが遵法意識をなくしてしまったら、社会は成り立たないのに。

自民党は、安倍政権は、この日本の社会に対して、悪しき規範を示したと言えるだろう。
もっとも、彼らの脳裏には、そんな考えは微塵も浮かびはしないだろうが。

すでにこの21世紀、紛争は国家対国家という、国際法上のルールに則ったものが主流ではなくなり、国家対非国家、国家対民族、民族対民族、宗教対国家、正規軍対非正規軍という複雑な図式になっているというのに、与党政治家の頭の中は、未だに国家対国家という、20世紀的なモデルパターンで動いているように見受けられる。
つまり、イスラム国の様な集団との戦いに、我が国はアメリカによって引き込まれていくに違いないんだ。
それは、この日本の国土と国民を、より大きな危険に晒すことになるだろう。

今日が、歴史のターニングポイントにならないことを祈っている。

失礼する。

2015/07/15

Post #1561

Hamburg,Germany
親愛なる読者諸君、今日も暑かったな。
しかし、馴染みの仲間と共に汗を流して順調に進んでいく仕事は、心地よい疲労感をもたらしてくれる。
なんだかんだ言って、俺は仕事が好きなんだろうな。
今日は猫の糞も踏んじゃいないしな。
順調だ。浜名湖の畔、森に面したリゾートホテルで仕事をしていると、銀座の現場の喧騒がうそのようだ。しかし、もう2,3日したら銀座に戻らなけりゃならないのさ。Fuck!

『都会は、人の住むところではありません』という言葉をどこかで読んだことがある。

街の好きな俺は、少し反発を覚えたもんだが、人間ってのはある一定の密度を超えると、精神的に不健康になるようにも思えるんだ。

かと言って、スウェーデンの町のように、森や林の中にポツポツと愉しい我が家が立っているようなのも、寒々しい気がして、落ち着かない。

ほどほどの規模の町がいいと思えるようになってきた俺なのさ。
歳をとったって、ことかな?

もしくは、人っ子一人姿も見えない大自然に、たった一人で対峙する・・・。

それが一番ニンゲンらしい姿の様な気もする。無力でいながら、生きる意志に満ち溢れ、他に比べる相手もいない一個の完結した人間として。

時折、そんなイメージが頭をよぎり、無性に憧れる。

大海原のど真ん中。
シベリアの針葉樹の森の中。
アマゾンの大河や森の奥。

いつか、そんな冒険がしてみたい俺なのさ。

読者諸君、失礼する。旅館のネット環境がイマイチなんで、長々くどくど書く気にもなりゃしないのさ。

2015/07/14

Post #1560

Hamburg,Germany
浜名湖の畔、舘山寺温泉のリゾートホテルの改修工事にきているんだ。
結構なホテルなんだが、改装休業中なんで、当然泊まれない。
仕方ないんで、近所の旅館に泊まっているんだが、これが21世紀にもなって、部屋にネット環境もないような旅館だ。
いろんな国を旅してきたが、ホテルの部屋にネット環境が整っていないようなのは、この日本だけだよ!
これまた仕方ないんで、携帯のWifiテザリングを使っているわけだ。
金さえ払えば、世の中便利になったもんだ。
だいたい、君たちに話す内容もマンネリだというのに、毎日飽きずに続けているおかげで、忙しさにかまけて、何日か更新せずに放置すると、『生きてますか?』とか『大丈夫ですか?』という安否確認のメールが届いたり、コメントが寄せられたりするから、意地でも続けないとな。

しかも、参ったことに、ホテルの砂利敷きの駐車場に車を停めて降りたところ、猫だか犬だかの糞を思いっきり踏んじまったんだ!しかも、両足!

俺の人生ときたら、いつもこんな事ばっかりだ!愛用の雪駄が糞まみれで、臭くてどうしようもないぜ!泣けてくるとはこのことだ!

車を降りるときは、足元に注意したほうがいい。それが今日得た教訓だ。

仕事はそこそこ順調だ。しかし、以前からオファーを受けてた仕事だからと人に任せて抜けてきた東京の仕事は、まだ始まって一週間だというのに、トラブル続きで、行く手には暗雲が垂れ込めている。今回ばかりは、マジでヤバい気がするんだ。
毎度毎度、命を削る思いで仕事をしているが、この調子じゃ、冗談抜きで過労死でもするんじゃないかってフラグが立っているんだ。

まぁ、子供が無事に生まれてくれるんなら、俺が死んでも悔いはないか。とはいえ、それは順調に進んだとしても、来年の2月の話だ。

読者諸君、失礼する。せいぜい熱い温泉でも楽しんでくるとするぜ。やってられないぜ。

それまでは死ぬに死ねない俺なのさ。

読者諸君、失礼する。



2015/07/13

Post #1559

Pashupatinath,Nepal

昨日の昼頃、新幹線と在来線を乗り継いで、最寄り駅の改札を出たところで、ばったりカミさんに出くわした。
ちょうど、彼女は出かけるところだったのだ。
世の中はよくできているもんだ。

俺はなんだか嬉しくなって、カミさんの肩を抱え、その腕を頭に回すようにして撫でる。
カミさんは、なんだか自分じゃなくて、おなかの中の子供が撫でられているようで、微妙なカンジだわといっている。どっちだってイイさ。

カミさんは俺の姿を見て、ほんの2週間足らずで、なんだかげっそり痩せたねという。確かにそうだ。飯もろくに食わずに、毎日昼夜兼行不健康で働いていちゃ、やつれもするな。

だからたった一日だけとはいえ、家に帰ってひたすら眠り、手当たり次第に食い物を腹に詰め込んだのは、ありがたかった。
マンガのように、胃袋だけぽこんと出るものだと、自分の腹を見て納得したよ。
カミさん曰く、『あんたがいないと食費が全然減っていかないもんだって実感してる』だそうな。
道理で、俺の懐具合が、最近やたらとさみしいと思ってたよ。

そんなわけで、俺は昨日一日、ただひたすら食っちゃ寝食っちゃ寝してたのさ。

読者諸君、失礼する。

2015/07/12

Post #1558

Copenhagen,Denmark
今日は、特に言うことなし。
というか、連日の長時間労働で、頭がぼぉとしちまって、考えることができないんだ。ヤバいぞ。
このままいったら、俺を気に入らない世の中の連中が、小躍りして喜び、溜飲を下げるような事態になりかねない。

身体あっての漢の仕事だ。仕事のために生きてるんじゃねぇんだからな。

とはいえ、前々からきまっていた他の現場があるので、今日はいったん東京の現場から撤退して、地元に引き上げるのさ。今度は浜名湖のほとりのリゾートホテルででやっつけ仕事なんだ。もちろん、これまた出張だ。
こんなことでイイのかなぁ?
カミさんの具合も気になるしな。

読者諸君、失礼する。暑くなってきたから、皆の衆も体調を崩さないようにしておくれよ。

2015/07/11

Post#1557

Ubud,Bali,Indnesia
先日のカミさんと俺とのチャット。



カミさん『体を思って、(仕事を切り上げて)帰ったら、JR事故で止まってる。会社にいればよかった。しょうがないのでご飯食べる。振替の名鉄も大変なことになってるらしく、乗るの無理』

俺   『それは災難だな。誰かがきっと線路に飛び込んだんだろうよ。』


カミさん『当たり』


俺   『生まれてくるのはこんなに大変なのに、命を粗末にするとは、馬鹿な奴じゃ。』


カミさん『本当だよ!今日仕事終わったの?』



俺   『今から夜の部』


カミさん『行ってらっしゃ~い。ご飯食べてる?』


俺   『そこそこ。ダルいわ』


カミさん『電車動き出した。90分遅れ』


俺   『バカのせいで、災難じゃ。絶望するより、逃げればいいのに。』


カミさん『その通り』


俺   『バリ島とかええぞ』

俺は懐かしいバリ島を思い出す。


おおらかで細やかで、優しく信心深い人々が住むあの懐かしいバリを。

鳥の声で目を覚まし、眠るときには天井にヤモリが這っているあの島を。


カミさん『自分の回りが世界の全てじゃないって誰か伝えてあげないかん』


俺   『・・・たわけばっかりだて・・・』

さすがは俺のカミさん。さらりと意味深長なことを言ってのける。こんなことをさらりと言ってのける女は、そこいらにはいないだろうな。

俺はできることなら、君たちに自分の回りだけが世界の全てじゃないって、大きな声で伝えたい。
自分たちが常識だと思っていることなんて、全然普遍的なものじゃないって、大きな声で伝えたい。
俺たちは、もっと自由に、もっと愉しく生きることができるはずだって、大きな声で伝えたい。
そして、俺たち一人一人が、かけがえのない存在だって、君に思い込んでもらいたい。

俺が君たちにとって、そんなまだ見ぬ世界からの使徒としての役目を果たせたなら、どんなにいいだろう。

俺は自ら命を絶った見知らぬ人の人生を思い、やり切れない想いで、名古屋弁でつぶやく。
『たわけばっかりだて…』

読者諸君、失礼する。昨日、かみさんのお腹のなかで、心音が確認された。けれど、まだうまく育ってくれるか、ぜんぜんわからない。不安きわまるぜ。命を授かるのは、本当に大変なんだ。君にはそれを粗末にしてほしくないんだ。勇気を持てば、新しい人生が開けるはずだ。
また会おう。

2015/07/10

Post #1556

Swayanbhunath,Nepal
人の気分を悪くさせて、悦に入っているようなニンゲンと関わりあいになるのは御免だ。
俺の人生には、もうそんなに時間が残ってるわけじゃない。
そんな下らない時間を過ごすのは、人生の無駄使いだ。
そういった趣味をお持ちの方には、お引き取り願いたいものだ。
お引き取り願えない時には、すべて無視させてもらうのさ。

ここんところ、ブログになんだかわけのわからないコメントを寄せてくれる読者さんがいるんだ。
こういった手合いは、定期的に現れる。たいていは匿名さんだ。トラックバックなんか絶対についてない。こういったブログを続けていると、しょっちゅうだ。

いつものことだ。とりたてて珍しくもない。この手の方は、とんでもなく筆まめで、ねちねちと人を小馬鹿にするようなことをコメントしてくる。

俺なんかにちょっかいをかけたがるなんて、とんでもなく暇なんだろう。人生には、もっと他にやるべきことがあるだろうに。残念なことだ。
こういったなんだかわけのわからない悪意を向けてくる手合いは、少しかまってやると、すぐに増長する。
そしてたいてい、自分は金持ちだとか、自分は若いとか、自分は拳法の有段者だとか、いかに自分がすぐれた人間様で、俺がみじめで卑小な年寄りだと決めつけたがる。
まぁ、違うといや違うが、そうだっていや、まぁそんなもんだ。どっちだって構わないさ。
そもそもそんなのは自分の気の持ちようひとつで、どんな風にでも解釈できるものさ。

しかし不思議と、自分は精神的に充実した中身の詰まったニンゲンだと、俺に対して誇示する奴はいないな。
その高邁にして高尚な境地から、俺をご指導ご鞭撻してくれるような人はいないんだ。
そういう尊敬できそうな人の叱責批判なら、甘んじて拝聴するんだがな。
まぁ、そもそも本当に高尚高邁な精神性をお持ちの方は、自分より劣っていると思うひとを、あからさまに侮蔑するような態度はとらないだろう。

俺にちょっかいをかけてくる手合いは、実生活でも自分より弱い立場の人には強気に出て、自分より強い立場のニンゲンにはおもねるタイプなんじゃないかと思えてくる。
その手の『良識』をお持ちの方が、俺のことが気に入らないように、俺はそういうスネ夫みたいな方には、あまり魅力を感じない。残念ながらね。趣味が合わないのさ。

もう、この手のニンゲンに付き合っていくのは、バカバカしいので、今後は一切取合わないようにさせてもらうよ。現に、その匿名の人からのコメントは、届き次第削除・抹消させてもらっている。
抹消しないと、ふと目に付いたときに不愉快になる。
俺は、子供が悪さをしているようなレベルの低いコメントに、忙しいなかいちいち返事をするのには、もう飽きたのさ。人生が無駄になる。

そういう態度をとると、俺のところには敵前逃亡だとかいって、俺の姿勢を非難したり、挑発するようなコメントが次々と届くんだろうが、あまりに下らないし、見るのも読むのも気分が悪いので、タイトルだけ見て本文読まずに、0.5秒で削除抹消することにさせてもらう。
いちいち公開して、他の皆さんまで不快な思いにさせる必要は、どこにもない。
猫のくそを踏んだような気分になるのは、俺一人で十分だ。

そうやって、無視していくと、いずれはコメントは来なくなる。
我慢比べだ。

まったくバカバカしい。よそで遊んでほしいぜ。

はっきり言って、俺の個人のブログなんだから、俺が好きにやらせてもらって何が悪い?
一応この国の憲法では、言論の自由と言うのが保障されていて、これは安倍政権の皆さんもベストセラー作家の百田尚樹センセーも、大好きな権利だろう。
俺が言ってることが気に入らないなら、とっとと他所に行けばいいのさ。俺は相手に不快な思いをさせてまで見て欲しいとは思っちゃいないんだ。
みて下さいなんてお願いした覚えは、これっぽっちもないけどな。
そのニンゲンにも選択の自由はあるだろう?
その手の誹謗中傷は、2chとかで好きなだけやってほしいぜ。
そのほうが、お互い気持ちよく暮らせるはずだぜ。
お互いに品位を落とさず生きていくべきだろう?
俺は相手が、どんなに若かろうが、どんなに金持ちだろうが、どんなに腕っぷしが強かろうが、(まぁ、それはどれも相対的なもんだけどな)、そんなネガティブな人間とは付き合っちゃいられないんだ。

俺はこの世からおさらばする日まで、自分自身に浮かれていたいのさ。
それとも、俺が浮かれていちゃ、その手の趣味をお持ちの皆さんは、なにか不都合があるんだろうか?どうせなんの実害もないんだろう?俺をからかうよりも、もっと有意義なことはたくさんあるのさ。

読者諸君、失礼する。俺が死ぬとき、死ぬのは俺なんだ。だから俺の好きにさせてもらうぜ。



追記:

レベルの低いニンゲンの安い挑発にのってしまうのは、自分自身を辱める行為だと思う。

小学生レベルの下らないコメントが、相変わらずしつこく送り付けれられてくる。
おかげでPVが伸びてありがたいもんだ。
しかし、こっちもいちいち携帯に届く確認メールで、削除操作をするのが鬱陶しくなってきたので、しばらくコメントに制限をかけることにした。これで安らかに眠れるぜ。

そのほかの善意のコメンターさん、すみません。どうしてもと言う方は、サイドバーからメールを送ってください。お返事差し上げます。ブログなどをやって見える方は、PULLDOWNからOPEN IDを選択し、ご自分のURLを入力してくだされば、たぶん投稿できるかと思います。

しかし、これがあまりにレベルが低すぎて、傑作と言うか、おもわず失笑してしまうほどなんだ。みんなのさらし者にして、ドッカンドッカン笑いをとりたいくらいだが、そんなことをすると俺まで品性下劣に思われかねん。大人らしく、ぐっと我慢だ。
そもそも低レベルの戦いは、徒労感しか残らないし、こんなところで戦っても、意味はない。
だいたいその手の方々は、自分の卑小な自尊心を、満足させたいだけなんだ。
しかし、そんな人に関わっているほど、俺は暇じゃない。
バカバカしい。
レベルが低すぎる。
俺と張り合おうと思うなら、もう少しセンスと教養を身に着けてこいと言いたい。
低レベルゆえに、一刀両断で無視されているのを、俺がビビってケツまくったと勘違いできるのは、残念ながら、人生経験が不足しているとしか言いようがない。

2015/07/09

Post #1555

Malmö,Sweden
今夜は寝る。
有無を言わさず眠るんだ。
しかし、まだ少し仕事をしなくちゃならないんだけどな。冗談じゃないぜ。まずは少し眠ろう。俺には良質な睡眠が必要だ。
俺の職業は、①離婚するか、②心身を病むか、③過労死するか、このうちのどれかに行きつく素敵な商売だ。しかも、俺がどう転んでも、小躍りして喜ぶような奴は世間にごまんといやがるんだ。素晴らしい人生だ!
そいつらのためにも、俺はしぶとくやらせてもらうさ。
あのじじい、まだ生きてやがるって、若い奴等にうんざりされたいもんだ。
まったく、充実してるってのは、いいもんだな。

読者諸君、失礼する。明日も朝早い俺なのさ。

2015/07/08

Post #1554

Swayanbhunath,Nepal
現場が動き出したとたんに、阿呆みたいに忙しい。
昨日も日中働いて、夜も現場に乗り込んで、今日の昼間も夜も現場だ。アフター5だのゆう活だの、なまっちょろいことを言って通じる世界じゃないんだ。
それが漢の生業だ。何しろ俺には責任があるからな。
望むところだ。
バブル期のサラリーマンのように、じゃんじゃんバリバリやったるでぇ!
どうにもならなくなったら、シャブでも打って、狂ったような目つきでギンギンで乗り切るか?
わはは、手が後ろにまわっちまうな。

そんなわけで、忙しいので手短に行こうよ。

俺はこんな時、いつも思うのさ。

もしも君が、落ち込んでいたり凹んでいたりするのなら、俺のこの溢れるパワーを分けてあげたいってね。
俺のことは全然心配いらないんだ。寝る暇もないほどへヴィーなほど、俺のソウル・パワーは湧いてくるのさ。シャブなんて全然お呼びじゃないのさ。

俺が持って生まれたこの輝きで、君を照らしてやりたいのさ。
たとえ君がお先真っ暗だとか思っていたって、ダイジョウブだ。
俺がついてる、心配しなくていいんだ。
俺が一緒なら、きっと真っ暗な夜道でも、言葉も通じない初めての場所でも、きっと怖くないぜ。
何時だって諦めなけりゃ、何とかなるものさ。
俺はたとえ、どんなに疲れていたって、おもしろくない出来事につまずいたって、へこたれることなんかないんだ。もちろん、反省もしないけどね。
おかげで成長もしないさ。成長した挙句に、訳知り顔の疲れ切った中年になんか、なりたいとは俺はおもっていないのさ。

OK、もう一度言わせてもらうぜ。

もしも君が、落ち込んでいたら、俺のパワーを分けてあげたいぜ!
だから、元気を出せよ!ってね。

読者諸君、失礼する。俺はいつだって、君のことを思ってるのさ。そして、君が誇れるような漢でいたいのさ。君が俺のドアをノックしてくれる日が来るのを、俺は待っているんだ。あばよ!

2015/07/07

Post #1553

Bremen,Germany
今日は七夕か?
新暦での七夕は梅雨真っ盛りで、天の川なんかにゃ、お目にかかることはできないんだ。こういった行事は、やはり旧暦じゃないとな。俺は君にお目にかかりたいもんだ。
日中は打ち合わせ、夜は現場と言う、仕事マゾ野郎にはうってつけの状況になってきつつある。
こんな調子で働き続けたら、あと5年くらいで見事に過労死できるだろうよ。
オリンピックにも、リニアモーターカーにも興味がないから、かまわないがね。

好きなように生きて、電池が切れるようにして死ねたなら、最高だ。

そんな無頼でノーフューチャーな俺でも、夜に備えてウィークリーマンションに戻り、昼寝をすることができるのは有り難いもんだ。
毎日雨が続いているおかげで、涼しくて眠りやすいのは実にありがたいんだが、ウィークリーマンションのエアコンが黴臭いのには閉口だ。本格的に暑くなるまえに、修理か交換してもらいたいもんだぜ。こんな黴臭い空気をベッドのすぐ上から吹き付けられたら、喘息だのアレルギーだのおこして、えらい目に合っちまうだろうよ。

しかも、素晴らしいことに、俺の借りている部屋の真下の部屋が、どうやら改装工事中で、バキッ!ギュルギュル!カンカンカン!とか、俺自身が仕事で毎度おなじみの、工具の奏でるノイズが響き渡っているんだ。
おかげさんで、おいそれとは昼寝もできないもんだ。
それどころか、音を聞いているだけで、何をやってるのか察しが付くくらいだ。
まったく、暇つぶしにはもってこいだな。
世の中、ほんとによくできてやがる。笑いが止まらないぜ。

そんな暮らしをしているおかげで、TVを見るわけでもなく、新聞を読むわけでもなく、すっかり世の中の動きに疎くなってしまう。
けれど、正直に言ってしまえば、それでも生きていくのに何の不都合もない。
確かに、ギリシャの国民投票が世界経済に及ぼす影響は、かなり気になる。
まぁ、それで損害を被るような金融資産なんか持っちゃいないから気楽なもんだがな。
糞ッ垂れな安保法制の、最終的には数で押し切られてしまうに違いない、単なる帳尻合わせの議論の行方も、おおいに気にはなる。
けれど、俺には自分の意見を持つこと以外、どうすることもできやしないんだ。もう、奴らを止められないのか?素晴らしき民主主義だ!

それよりも俺は、俺の大切な人たちが、今日も心安らかに暮らしているかどうか、それがなにより気にかかるのさ。
そう、残念ながら、俺はそばにはいてやれないけれど、それこそが俺にとっての一番の大問題だ。
なにか問題に直面して、苦しんでいたり、心を痛めていたとしても、仕事で東京に張り付いている自分には、さしあたって何もしてあげられないのが、歯がゆくて仕方がないんだ。もちろん、俺は神様じゃないんで、実際に問題を解決したりすることは難しいかもしれないけれどね。
あぁ、これじゃまるで、自分のことで手いっぱいな器の小さな奴みたいだ。

いい年こいて、自分のことで手いっぱいなんて、格好悪いはなしだな。
けど、そんなこと気にもしない奴よりかは、幾分はマシなつもりだ。

読者諸君、失礼する。俺はいつでも、よりマシな人間になりたいと思っているんだが、そう思えば思うほど、世の中から浮きまくってしまうのさ。どうしたもんかな?

2015/07/06

Post #1552

Kathmandu,Nepal
仕事が夜からなので、日中古い友人に会ってきた。
古い友人とはいえ、俺より一回り以上若いお嬢さんだ。銀座の三越にあるバカ高い喫茶店で、高級な紅茶を嗜みながら、世間話に興じてきたのさ。
三十代は女性が一番輝く時期だと、常々俺は思っているのさ。そういう意味では、彼女は今花の盛りだ。素晴らしい。
けれど、そのことに自分で気が付いていない女性は多い。残念なことだぜ。
男なら、やはり40代だろうよ。そうさ、俺は今が絶頂期なのさ。とはいえ能天気な俺のこった、50代になったらなったで、今が絶頂とか言い出すに違いないぜ。

けれど、なにもしていなくていきなり輝き出したりするわけじゃない。
今、目の前にあることにしっかり取り組んでいかないと、俺や君のなかに眠っているダイヤモンドの原石は、石炭のように黒く干からびちまうのさ。そうして、朝から疲れた顔で、不機嫌そうに振る舞うことになるんだぜ。魅力も輝きもあったもんじゃないぜ。

まぁ、女の話は脇に置いておこう。
俺は今、それどころじゃないんだ。
いよいよ今夜から現場が動き出してるんだ。
君がこれを目にするころには、2か月に及ぶ長い現場の第一歩を踏み出している俺なのさ。
浮ついた気分でいちゃ、間違いなくすっ転んじまうぜ。
もちろん動き出したらお盆もなにあったもんじゃない。休みなんかありゃしないのさ。
体調不良のカミさんを気遣いながらも、やるしかないんだ。
自分をしっかりホールドして、君たちに誇れる仕事をするのさ。

OK、俺はこうやって毎日進歩していくんだ。
若い頃に戻りたいって話をよく聞くけれど、俺は御免だぜ。
世間知らずで、あっちで頭を一つぶつけ、こっちで足をぬかるみにとられ、七転八倒、本末転倒しながら、一つ一つ学んでいたようなあの頃には、戻りたくもないのさ。もっとも、戻りたくてももう戻れっこないけれどな。

前に進むしかないんだ。今あるものを受け入れて。

読者諸君、失礼する。左足は相変わらず痛風気味だけれど、俺は頑張るぜ。もし君が、この夏銀座に来ることがあるのなら、目にもの見せてやるさ。

2015/07/05

Post #1551

Kathmandu,Nepal
土曜日、仕事がオフだったのでウィークリーマンションを借りている築地から、隅田川を渡って月島、佃島、晴海あたりをぶらついていた。
月島は再開発によって高層マンションが立ち並んでいるばかりだ。その真ん中に昔ながらの商店街が背骨のように並んでいる。もんじゃ焼き屋ばかりだがな。その路地を覗くと、かつて荒木経惟が戦後最大の思想家である、今は亡き吉本隆明(吉本ばななの父君)を撮った写真の背景そのままで、ふと嬉しくなってしまう。ちなみに、吉本隆明は佃島の生まれだったんだ。

佃島は、昭和が色濃く残っている。隅田川に沿って吹いてくる風にくせ毛の髪をなびかせながら、そぞろ歩きしてると、公園の脇の集会所のようなところで、大人にまじってお手伝いしている少女と目があう。ちょうど、今夜の写真に写っている少女と、同じくらいの年ごろだろう。
俺がにっこりと笑いかけると、少女も笑って手を振る。
俺は以前バリ島で手に入れたジャワ更紗の扇子を、殿様のように広げ、手を振って見せる。
素敵な瞬間だ。

まったく下町ってのはいいもんだぜ。ニンゲンが生きるべき世界は、こういう世界であるべきだと思えるよ。

いつも言うように、幸せってのはこんなささやかで、ふとした人と人との触れ合いの中にも感じられるものだと俺は思う。
そこから逆算すれば、幸せになるコツは、口元に笑みを浮かべていることだ。和やかな眼差しを注ぐことだ。誰に対しても、心のこもった言葉をかけることだ。
たとえ、自分の気持ちが沈んでいるときもね。

同時に、まだ10歳前後の少女が、これから辿る人生を思い、切ない気持ちになる。
見も知らぬ異様な風体のおっさんに、ニコリと素敵な笑顔を投げかける無垢な彼女が、この先どんな女性になり、その身に男染みを重ね、快楽と苦悩を知り、世間の波風に翻弄されて生きてゆくであろうことを思うと、幸多かれと思わずにはいられない。
できることなら、そののびやかな心を忘れないでほしいと、心から願わずにはいられない。
けれど、滅多なことじゃ、人はそんな風には生きられない。それを思うと、ふと、泣きたいような気分になってしまう。

俺には、人間が過去から未来へと連なる節足動物のように感じられる時があるのさ。う~ん、無理やり例えれば、時間の流れに沿って存在しているムカデみたいなイメージかな。

俺たちの生身の目に見えるのは、今この瞬間の姿だけだけれど、心の目で見れば、生まれた瞬間から、年老いて死に至るまでの姿が、ムカデみたいに連なって見えるような気がするんだ。
だから、少女の姿を見れば、その先行きに思いを巡らせ、老婆の姿を見れば、過ぎ去ってしまった花の盛りを想像してしまうのさ。人間が生きる時間の、なんと短く儚いことか!
せめて、心安かれと願わずにはいられない。

写真にはもちろん、その瞬間の姿しか映らない。しかし、その瞬間を起点に、過去へと未来へと、思いを馳せることができるはずだ。そんな写真を撮りたい。そして、君にもそんな想像力を持ってほしい。

考えすぎだって?

そうかもしれない。けれど、できることなら誰もみな、幸せで、満ち足りた人生を送ってほしい。
それはけっして、お金がじゃぶじゃぶある人生を送ってほしいと言ってるわけじゃないんだ。その辺のニュアンスを君にも察してほしい。
その人生で、心から大切に思える人にであい、自分もまた誰かにとってかけがえのない大切な人だと思われて生きてゆけるような人生こそ、幸せなんじゃないかしらん?
偽善者だと思われても仕方がないけれど、俺は人の不幸を願うほど、人間として落ちぶれちゃいないつもりだぜ。

読者諸君、失礼する。今夜から現場が動き出す。修羅の如くに活躍したいものさ。君にも俺の仕事ぶりを見せてやりたいよ。やっぱりなんだかんだ言っても、俺は自分の仕事が大好きなのさ。

2015/07/04

Post #1550

Kathmandu,Nepal
雨が降り続いている。
昨日は朝っぱらから、濡れた地面で滑って派手にすっ転んでしまった。おかげさんで、右の肩と右足の付け根が痛いぜ。したたかに強打して、水たまりの中に倒れ込んだんだ。
やはり、雨の日にはデザートブーツのクレープソールは滑りやすくて危険だ。
あれは本来、砂漠で履くものなんだからな。

気負って東京まで仕事に来たものの、今のところ現場はまだ始まらない。
毎日、各業者と調整したり、工程のチェックをしたりだ。
元来デスクワークの苦手な俺は、退屈することしきりだが、そんなこと言ってられるのも今のうちだ。もうすぐケツに火が付くぜ。

で、金曜の夜と言うのに、することもなく退屈極まりないんだ。
コインランドリーくらいしか行く気にならないぜ。
この土曜日は、二か月以上に及ぶ出張のなかで、唯一のオフなんだが、さて何をして遊ぼうか?
この機会に会っときたい人もいるにはいるが、世の中、そうそう俺の都合には合うようには出来ちゃいないんだ。

読者諸君、失礼する。雨の中、この築地や銀座界隈を、あてもなくぶらついてみようかな。

2015/07/03

Post #1549

Pashupatinath,Nepal
見知らぬ街を歩くのは、愉しい。
昨日の朝も、時間に余裕があったので、築地は勝鬨橋のあたりをぶらついてみた。通勤のサラリーマンがわき目も振らずに歩いている横を、音楽を聴きながらノリノリで、まるで踊っているような足取りで、愉しげに歩くのさ。
東京だろうが、大阪だろうが、名古屋だろうが、パリだろうが、俺ほど愉しげに歩く男を、俺は見たことがない。俺の心の中には、常にゴキゲンなロックンロールが流れているのさ。愉しくないわけがないぜ。
果物がたべたいなと思っていたら、裏通りに小さな八百屋があいていた。人のよさそうなおじさんが店番をしている。イイねぇ。店先には赤や緑の目に鮮やかなリンゴが箱に入ったまま並べられている。一個150円だ。お手ごろだ。
俺はすかさずおじさんに声をかけ、リンゴを一つ買う。そして、袋なんざいらないよ、すぐに食っちまうのさっていうと、おじさんはいいのかい?とか言いながらどこか嬉しそうだ。
俺は買ったばかりのリンゴをズボンでごしごし擦ると、すぐにその場でかじりついた。
リンゴを食いながら、おじさんと世間話をする。
『お客さん、朝からノリノリだねぇ。あんたミュージシャンかい?』
『違うよぉ。おいら工事屋なんだ。仕事をするために昨日この街にやってきたんだ』
『そうかい、俺はてっきりあんたの格好から、ミュージシャンかと思ったよ』
『よく言われるんだ』

そんな話をして、すっかりおじさんと打ち解ける。

『しかし、そんなに楽しそうにしてられるのも、もう2、3年だよ。こんな調子じゃ、徴兵制ができて、兄さん、兵隊にとられちまうよ』
『冗談じゃないよ。どうして日本がアメリカの戦争の片棒担ぎしなきゃいけねぇんだよ。日本がそんなことするべきじゃないよ』
『まったくだよ。けど、日本はアメリカには逆らえねぇからな。逆らうと、田中角栄みたいに潰されちまうんだから。ドイツとかみたいに、アメリカにきちんと意見を言ってやりゃイイのに、こんなのは日本だけらしいよ』
『そりゃそうだ、日本人は昔っからお上によわいからな。今の日本の政治家にとっちゃ、アメリカがお上みたいなもんだよ。』
『はっはっは、違いねぇ。日本人は、そら、昔っから弱きを挫き、強きを助けるだからねぇ』
『違いねぇ。弱気を挫き、強きにぺコペコだよ。長いもんには巻かれろさ。まったく格好悪いぜ』
『兄さん、だからもう何年かすると、あんたも兵隊にとられちまうぜ』
『俺っちは大丈夫、こう見えてもう46だから。軍隊のほうが願い下げってこった。』
『お、そうは見えねぇなぁ。さすがミュージシャンだな。はっはっは!』

こうして俺はすっかりおじさんと仲良くなったんだが、こんな庶民を絵にかいたような人たちでも、いまにおかしなことになるって感じているんだ。
おじさんと別れた俺は、朝の勝鬨橋を、リンゴをむしゃむしゃかっ喰らいながらわたったのさ。なかなか気持ちのいい朝だったな。

読者諸君、失礼する。俺は誰とでもすぐに打ち解けるっていう特技があるんだ。若い女の子だけには、通用したためしがないんだけどね。残念なことさ。

2015/07/02

Post #1548

歌舞伎町2丁目、新宿、東京
久々に東京で仕事だ。
行きの新幹線は、昨日の新幹線車内での焼身自殺の影響で、混んでるんじゃないかと心配していたが、むしろガラガラだった。
ラッシュ時間をさけたのも良かったかもしれないが、誰かがまた焼身自殺しちゃたまらないって、みんな新幹線に乗るのを敬遠したのかもしれないな。
まったく、そんなの見たら、しばらく飯が食えなくなりそうだぜ。すくなくとも焼き肉はしばらくご遠慮させていただくことになるだろうよ。
新幹線の電光掲示板のニュースでは、その焼身自殺した男は、涙を流しながら油をかぶり、自分自身に火をつけたとあった。そりゃ、そんな形でこの世界とおさらばするんだ。涙くらい流したくもなるわいな。
無惨で不可解な事件に、人間の生きる悲しみを垣間見たような気がしたよ。

東京で仕事をすると、どうにも食費がかさむ。
俺は食うことに金をかけるのは好きじゃないんで、なかなかに辛いものがある。
これから2か月も続くのかよ・・・。

たまらないな。

築地本願寺のすぐ東のマンスリーマンションを借りてこの夏を過ごすのさ。こぎれいだが、殺風景だ。現場は銀座で、宿から歩いても10分そこそこ。悪くない。時間を見つけて月島とかぶらぶらしてみるとするか。

しかし、そんな余裕が果たしてあるのかな?

読者諸君、失礼する。

2015/07/01

Post #1547

Bremen,Germany
まだまだ先だと思っていても、不思議と時間は進み、その時がやってきてしまう。
何時だってそうだ。
指折り数えるようにして待ちわびた逢瀬も、その時が来ると、あっという間に過ぎ去って、気が付けば過去の出来事になってしまっていたりする。あとはその記憶を味のしなくなったガムをかみ続けるように、愛おしんでゆくしかない。
まったく、時間ほど無情なものはないのさ。

もう、今年も折り返しを過ぎて、7月になってしまった。
窓の外では雨が降り続いている。朝になれば、この雨の中トランクを転がして出張しなければならないとは、なかなかに気が重い。

出張暮らしは、なにかとままならないもので、好きな本を手元に置いておくわけにもいかないし、食事だっていろいろと難しい。俺は生粋の尾張人なんで、味噌汁は赤だしじゃないと旨いとは思えないんだが、出張して関東なり関西にゆくと、まず赤だし味噌にありつくことはできないしな。
コーヒーだって、自分でドリップして淹れるわけにもいかないしな。間違いなくインスタントコーヒーばかりさ。

なにより、身の回りに女っ気がないのが、侘しくていけないぜ。

読者諸君、失礼する。俺は孤独ってのは好きじゃないんだ。ひとりでふざけてみても、寂しくなっちまうだろう?