2015/07/20

Post #1566

Istanbul,Turk ウサギ占い。ウサギがおみくじを引いてくれるような類のものらしいぞ。
銀座四丁目、中央通りに面した現場のすぐそばに、毎晩手相観のおばちゃんがいるんだ。70くらいの小柄なばあさんで、夕方になるとタクシーでやってきては、小さな机に、手相を描いた布をかけ、ろうそくを灯して椅子に座って客待ちをしている。その布には、科学的観察、神秘的直観とある。どっちなんだ、いったい?
そんなモノ好きな奴がいるんだろうかと気になっていたが、世の中にはそんなモノ好きがいるものだ。
それは俺だ。見料3,000円出して占ってもらったぜ。俺はこう見えておみくじとか占いとかが大好きなんだ。若い頃、宗教をやってた時には、真言密教に伝わるインド占星術を研究したこともある。


至極そっけないというか、むしろつっ慳貪な態度だったおばちゃん、俺が見料いくらと聞いて3,000円出した途端に、愛想がよくなった。

やはり世の中金だな。

『いやぁ、ここんところ俺、車の事故とか続いてるし、なによりカミさんが妊娠してて、無事に生まれるかどうか気がかりでね、占ってもらおうと思ったんだよ』といいながら両手を差し出すと、おばちゃん、虫眼鏡を使うわけでもなく、俺の手相を覗き込みながら、『あんた、生年月日は?』と訊ねてきた。
俺が自分の生年月日を答えると、今度は『奥さんの生年月日は?』と来たもんだ。
で、俺がえ~となんて言いながら間違えないように思い出して答えると、いきなりおばちゃん速攻で、『あんたたちは相性最高!まさに運命の人、今のあなたがあるのは全部奥さんのおかげ!』ときやがった。

そんなこと、おばはん、あんたに言われんでもワシわかっとりゃあすて。
こんな変な男と20年も一緒におって、なおかつ子供まで作ろうなんて物好きな女は、そうはおらんて・・・。それに俺は世間ではヒモと言われてるくらいの男だぜ。不遇なときも俺を支えてくれたのは、恥ずかしながらうちのカミさんだ。さすがは神秘的直観だな。

そうやってのっけに一発ぶちかましてから、おばさんやっと俺の手相を見ながら、『あなたは一生働き続けるわねぇ、ビジネスマンと言うよりワーカーねぇ・・・(冗談じゃないぜ、こんな苦行を死ぬまで続けるのかよ・・・)もっとも、家でもいろんなことに気が付いて、マメに動くタイプってことねぇ(あたってるわ、掃除洗濯は俺の担当だ)』なんて語り始めやがった。

『生命線も長いし、副生命線もしっかりしてるから、先祖の守りもあって健康ねぇ、お金にも不自由しないし…』
『いやいや、待ってくれ、いつも金が有り余ってるなんてことはないぜ』とやり返すと、おばさん『あなたの場合は稼いでお金を回していくってこと。でもそろそろ子供も生まれるんだったらためたほうがいいわね・・・人の上に立って面倒見もイイ、情も深いし、優しいようだし、独立心も旺盛ねぇ・・・。』

『いや、それは当たってると思うけど、子供はどうなの、無事生まれるのけ?』そう、それが一番の気がかりだ。
『子供は無事に生まれますねぇ』取ってつけたようにというか、さも当然といった風に言ってのけやがった。
『そりゃよかった。他に何かないのかねぇ?・・・例えばそう、女難の相とか出てないの?』そう聞くとおばさん、ぎろりとメガネの奥の目を光らせてきやがった。そろそろ本気か?

波乱万丈な男の往く手には、魅力的な女がごろごろしていて、イエス様を誘惑した悪魔みたいにいろいろちょっかいかけてくるもんだろう?そうでなくっちゃ、男の人生に退屈しちまうぜ!
まぁ、いままでそんなことなかったけど、これからあってもおかしくはないだろう?HEY!どうなんだい!

『あんたさっき、車の事故って言ったわねぇ。占いじゃ車でも列車でも、飛行機でも女を意味するものなのよ。それで事故が続いてるってことは、あなた、いい奥さんがいるのに他所に女性とかいるわけ?』と、いきなりスゲーことを聞いてきやがった。

そんなにモテモテなら俺の人生、もっと愉しいだろうよ!

そんなこんなで、明日(というかもう今日だな)早起きして、6時には現場に行かないとならないからな、続きは明日だ。

読者諸君、失礼する。次回、スパークス、憧れの女難の相の巻きだ。しかし、その裏に金難の相が出ていたのだった。

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