2015/09/08

Post #1617

Ikebukuro,Tokyo
写真はかつて、池袋で撮ったものだ。池袋に行くと、必ず職質を喰らう。俺には肌が合わない街なのさ。中野区には沼袋という町もあるらしい。そこは静かな住宅地だそうだ。
きっと俺は、そっちのほうがお似合いだろうよ。
誰だよ、池袋の風俗街のほうが似合うって言ってる奴は。

もうあと二日ほどで、いま手がけている銀座四丁目の現場から撤退だ。
残念だ。残念きわまる。引継ぎが大変だ。内装、外装、仮設工事、電気、設備、気になる項目はまだまだ山ほどある。監督は全体を理解してなきゃならないからな。中日ドラゴンズの低迷の原因は、谷繁監督が、選手なのか監督なのかはっきりしないところにある。
監督は、どっかり座って全体を見て、先を読んで、野郎どもを完成まで導いて行けばいいのさ。

銀座中央通りに面したハイブランドの路面店を手掛けるなんてのは、店舗屋としてもなかなか経験できることじゃない。
いろいろな不可避にして予想外のトラブルで、工期が延びてしまったとはいえ、残念きわまる。
もう、すぐに次の仕事が俺を待っているのだ。名古屋に戻らなけりゃならんのさ。
現場の野郎どもは、今まで剛腕辣腕とほとばしる男気、そして響き渡る大声で現場をまとめて引っ張ってきた俺がいなくなることが、不安で仕方ないらしい。

そりゃそうだろう。仕事のできる監督ならそこいらにごまんといる。出来ない監督は、もっとたくさんいる。しかし、俺の代わりはそうはいないのさ。強烈なキャラクターで現場を引張ってきたんだ。

前にも書いたが、最後までいられないとわかったときには、俺は誰もいなくなった現場で、悔しくて涙を流したこともあったさ。
けど、それはもう、遠い昔のことのように感じる。
開き直って、今ここでできる最善を尽くしてきたから、まったく悔いはない。

しかし、俺は懲りない男なんだ。

次の仕事がカレンダー通りっていう、まるで公務員かサラリーマンみたいな仕事だってのをいいことに、休みの日には銀座に戻って、厚かましくも現場に立って陣頭指揮するつもりなんだ。9月にはちょうどシルバーウィークなんて素敵なものもあるしな。ロスタイムみたいなものさ。

俺は自分の仕事が好きなんだ。
しっかり仕事をこなして、君たちに恥ずかしくない男でいたいんだ。
カミさんが妊娠してるのに、どういうつもりだって言われそうだけど、俺のカミさんだって、働いてるんだから、職業人としてのけじめの付け方くらい、ちゃんとわかってくれているのさ。

読者諸君、失礼する。俺は疲れているさ。けど、精神まで疲れてるつもりはさらさらないのさ。

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