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本当は、政治だの世界だの大きなことよりも、女性と互いに仲良くなって気持ちよくなったりする方がはるか好きだし、人生にとって大きな意味があると思うのさ。刹那的だとしてもね。
愉楽の波は、その瞬間に体の奥底から湧き上がり、潮が引くようにすぐに掻き消えてしまう。
掻き消えてしまうから、何度でも味わいたいと想うものなんだろう。
だから、眠れぬままに読みふけっている金子光晴のこんな詩が、自分の想いと寄り添ってゆく。
愛情 55
はじめて抱きよせられて、女の存在がふはりと浮いて、
なにもかも、男のなかに崩れ込むあの瞬間。
五年、十年、三十年たつても、あの瞬間はいつも色あげしたやうで、
あとのであいひの退屈なくり返しを、償つてまだあまりがある。
あの瞬間だけのために、男たちは、なんべんでも恋をする。
あの瞬間だけのために、わざわざこの世に生れ、めしを食ひ、生きて来たかのやうに。
男の舌が女の唇を割つたそのあとで、女のほうから、おづおづと、
男の口に舌をさし入れてくるあの瞬間のおもひのために。
金子光晴 『愛情69』より、「愛情55」
ああ、そうだよな。あの瞬間のおもいのために、男なんて生きているに過ぎないんだと、俺も思うよ。まったくだ。それがわからんような男なんて・・・。
『女のほうから、おづおづと』ってのがまたイイ。この恥じらいを含んだ語感がたまらないな。
あんまり煙草を吸いすぎて、口が臭くならないようにしないといけねぇな。口臭ぷんぷんじゃ、どんな物好きな女の子も、鼻をつまんでそっぽを向いちまうだろうよ。
しかしまぁ、こんなことばかり書いてると、またカミさんに叱られちまうわな。
そんな切なさとエロスの漂う、駘蕩たる雰囲気の写真が撮れるようになりたいと思いながらも、まだまだ自分の写真は荒々しく、また理が勝っているように思える。残念なことだ。
読者諸君、失礼いたす。国家だの会社だのといった幻想よりも、女性への幻想のほうが、俺にははるかに重たく、重要だよ。君はどうだい?

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