2026/03/18

POST#1792 こどもの教育をめぐる家庭内の紛争

香港
うちのバカ息子が、塾の週間テストで全校639人中638位という華々しい成績を収めてきた。
さすがは麒麟児だ。豚児って名前にしておけばよかった。
俺はつねづね、名は体を表すってのは嘘だと思ってる。親の願望を表してるんだ。これは俺が昔、誠って名前の不誠実な奴と働いたときに悟った真理だ。
かの中江兆民🔗は自分の息子が人力車の車夫になっても気恥ずかしい思いをしないように、次男に丑吉という名を付けた。しかし、ご子息は長じて古代中国哲学の碩学として名を成したんだ。
翻って、わが息子麒麟児。自動車や電車のことはたちまち覚えるが、理科の暗記問題は全く覚えられない。算数の解き方も全然覚えられない。漢字も全然だめだ。その気がないんだ。
それでも、本人は平気の平左で、自分の試験結果を見て、改めて勉強に取り組む姿勢を見せるわけでもない。
注意しても、説教しても馬耳東風だ。
あまりの態度の悪さに、こんなの月々結構な額面の塾の月謝をどぶに捨ててるようなもんだと憤慨する。
成績が悪いのは仕方ない。
けれど、まじめに取り組んでくれないのは、命を削って働いている自分からするとやりきれないったらない。もっとも、金を出してるのはカミさんだが、そのカミさんに金を吸い上げられる額が、塾のおかげさまで跳ね上がった。月々じいさんの生活費も面倒見なきゃならないしな。
おかげさまで、飲まない打たない買わないの三拍子そろった服部君に磨きがかかるというものだ。
塾をやめてくくれれば、酒を飲んだり、ギャンブルしたりするのかといえば、それはしないが、みすず書房とかのクソ高い本を買えるだろう。本当に内容のある情報は、ただでネットに転がっていないんだ。身銭を切って手に入れた本を、時間をかけて読むことで、自分の内側に繰りこむことができるんだ。まぁ、読む時間があるかは別の問題としても。
あまりにも経済的に不条理だ。
そこで、昨日は息子に塾をやめてもらおうということになった。
はじめのうちは、カミさんと二人で説得してたんだ。愚息は一旦は納得したみたいだったが、俺が夕食後に部屋で本を読んでいるうちに、いつのまにかまたくすぶりだしやがった。おまけにカミさんは俺と息子に二人で話し合って決めてと俺に下駄を預けてきやがった。
むすこは俺に縋り付いて塾に行かせてくれと懇願する。
なんども何度も懇願するが、どうせ明日からしっかりやるとか言ってもやりゃしないんだ。
俺は息子の腕を突き放しようにして振りほどいた。
勢い余って息子は吹っ飛び、クローゼットの折れ戸に激突した。
同時にクローゼットの扉を吊っている金具が壊れたのか、二枚つながりの扉が倒れてきた。

まるで昔のドリフターズのコントだぜ。

こどもは泣き叫び、カミさんはあぜんとしている。
俺はカミさんに扉が倒れてこないように抑えてるように指示すると、道具を仕事の車から持ってきて、扉を吊りなおした。破損した部品はすぐさまネットで探して発注した。やれやれ、無駄な出費だぜ。

それで塾の話は有耶無耶になっちまった。おかげさんで、今日も塾まで車で送っていったところさ。一体何やってんだか・・・。

2026/03/17

POST#1791 またぞろアメリカの尻拭いか…

台北
アメリカの王様がイスラエルの暴れん坊と組んでおっぱじめた戦争の尻拭いを、日本にやらせようとしている。いうことを聞くかどうかがアメリカにとっての試金石なんだとさ。勝手なもんだ。

ドイツは当然のように、そんなことをする義理も謂れもないときっぱり断った。フランスもきっと似たようなもんだろう。NATO加盟国ももうアメリカに愛想をつかし始めてる。

中国はアメリカの要求に対して無視を決め込むだろう。それともイランとうまくやるかもね。

インドだって、ロシアからの原油輸入を増やすだけじゃないのか。

結局貧乏くじを引くのは日本と韓国だ。日本には掃海艇が12隻もあるそうな。ちなみにアメリカ様は4隻だけ。日本と韓国は、在日在韓米軍に依存してるから、ジャイアンの無茶ぶりに従うスネ夫のように、ホルムズ海峡での機雷掃海に自国の軍隊なり自衛隊を派遣することになるんだろうな。

どれだけ国民が反対しても、どれだけ憲法に違反していても、明々白々にアメリカとイスラエルの軍事行動が国際法違反でも、そのあたりには口をつぐんで、法律の解釈を捻じ曲げ、憲法を逸脱し、詳しい経緯も国民には明らかにされず、アメリカ様の尻拭きを押し付けられる。

この国は、本当に独立国なのか?

日本をなめるなと威勢のいいポスターを貼りまくっていた政党も、今回日本を舐めるなとはいってないんじゃないかな。どうなんだろう。あんまり興味ないけれど。

イランとは昔から独自に外交関係を結んでいたはずじゃないのか?

すぐに軍事力に頼るなら、外務省なんていらないぜ。気に入らなけりゃ、ミサイルを撃ち込めばいいんだからな。

円はますます安くなっている。

そりゃそうだ。貿易赤字国に転落した我が国が、何の理念もなくアメリカの言うがまま。マッカーサー元帥が言ったみたいに、日本人の精神年齢は12歳か。国民は低所得にあえぎ、少子化は止まらない。お先真っ暗だ。そんな国の通貨など、だれが買うのか?そりゃ円もダダ下がりだ。ガソリン価格上昇のダメージは深いぜ。

国民は物価高と実質賃金の低下に気息奄々だ。

なのに、政治の動きは鈍い。スパイ防止法とか選択的夫婦別姓。で、宗主国の王様が機雷掃海しろと言いつけてくれば、無理筋を捻じ曲げ、曲芸的な法解釈を見つけ出して実現するんだろう。それくらいの熱意で国民の生活を豊かにしてほしいもんだ。

こうして、アメリカの尻拭い。企業はアメリカに投資する。日本人はますます貧しくなっていく。馬鹿らしいったらありゃしないぜ。

どうなるか楽しみだな。

2026/03/16

POST#1790 俺たちの貧しさに乾杯!(遠藤ミチロウ風に)

Sweden
今日は今日の続きだ。まぁ、いつだってそうなんだけど。

俺はまえからずっと考えていたんだ。日本の労働者の生産性の低さには原因がある。

その一つは、この30年実質賃金がほとんど上昇していないこと。

大手企業は莫大な利益を上げているにも拘らず、それを株主に還元し、海外への再投資に回し、自社株買いに回す。労働分配率は墜落寸前の低空飛行だ。日本の中間層は激減し、社会構造は一部の富裕層と貧しい庶民に分断された。

また、アベノミクス以来、円安が進行するにつれて、円の価値はどんどん目減りしている。

これによって、日本の賃金が横ばいでも、相対的に実際の所得は低くなっていく。

この辺のことは最近売れまくっている新書 佐々木融氏のインフレ・円安・バラマキ・国富流出🔗を読んでみることをお勧めするよ。わかりやすく書いてある。

この本によれば、1990年代初頭、スイスに次いで日本人の平均収入は世界第2位だった。そして日本の経済が失われた30年とか言ってデフレ傾向のまま停滞している間に、世界中の国々では緩やかなインフレとそれにリンクした賃金の上昇によって平均所得を伸ばし、今じゃ世界ランク第24位まで後退した。じりびんだ。

同じ労働をしていても、対ドルベースでみてみれば、生産性が下がっているのも致し方ないというものだろう。

しかし、それ以上に俺が感じているのは、国民の大多数が長年にわたって賃金は据え置かれ、結果未来に希望を持てなくなっている状態への、無言のそして無意識の静かな抵抗なんじゃないかと危惧しているんだ。まるで、ソ連崩壊前夜のソ連の労働者みたいだ。

 報酬(賃金)が上がらない以上、労働者の皆さんが、企業に対して提供するエネルギー(労働の質・量)を最小限に抑えてバランスを取るのは、個人レベルでは合理的な行動だ。しょせん「頑張っても報われない」という叩き込まれた無力感が、無意識に「ほどほどに働く」スタイルを定着させた可能性があるんじゃなかろうか。そう、なに熱くなってんの?っていうシニカルな態度もそれに近いよね。

それに加えて日本特有の「長時間労働=美徳」という文化の中で、賃金が上がらないまま効率だけを上げると、さらに仕事が積み上がるだけだ。無間地獄だ。

ケインズは100年ほど前に、「私たちの孫の世代には、技術の進歩とともに労働生産性が向上し、一日に3時間、週に15時間働けば生活できるようになる」と考えていたが、労働生産性を上げた分だけ、お替り無料で仕事が詰め込まれる。まるでお仕事北京ダックだ。

これを避けるために、あえて効率を上げずに時間を埋めるという行動が、結果として統計上の生産性を押し下げている側面は否定できないんじゃないだろうか。

そしてダメ押しのように、付加価値を上げてもそれが労働者に賃金として還元されず、企業の内部留保や株主への配当に回る構造が続いたことで、労働者のやる気が世界最低水準まで低下している。 

しかも質の悪いことに、この「無言の抵抗」は労働組合などによるゼネストなんかの組織的なボイコットじゃなく、一人一人の働くおじさんおばさんが心身を守るための「適応」に近い。どこか現代のネガティブなラッダイト運動🔗のようにも思える。

円安と賃金の伸び悩み、産業の空洞化という30年に及ぶ停滞が、日本人の労働観を「価値創造」から「現状維持」へと変質させてしまったというわけだ。

政府がどれだけ旗を振っても、改善しない少子化は、人々が未来に希望が持てないことと、結婚など考えるだけの経済的・生産的な余裕がないということに尽きるわけだ。

新入社員の給与水準を大幅に上げるという動きも一部には出てきているのは確かだよ。しかし、その動きはまだ小さなもので社会全体の動向を変えうるようなものではない。

先日、フランスのお騒がせおじさんエマニュエル・トッドの若干25歳のデビュー作最後の転落🔗を読んでいて、彼が崩壊を予見した旧ソビエト連邦と、現在の日本は驚くほど重なる部分があることに気が付いて慄然とした。
トッドは、統計上の「数字」ではなく、乳児死亡率の上昇労働現場の無気力といった社会の実態からソ連の制度的機能不全を見抜いた。それは今の日本における「生産性の低さ」「低下するばかりの出生率」と相似関係にあるように考えられるんだ。そう、ソビエト連邦と日本という相互に異なる社会システムへの「静かな拒絶」という点でね。当時のソビエト連邦と現在の日本を繋ぐ、いくつかの類似点を挙げてみよう。
まず「働いたふり」の蔓延
ソ連には「彼らは給料を払うふりをし、我々は働いているふりをする」という有名なジョークがあったそうだ。笑えるぜ。
実質賃金が停滞する日本でも、表面的には従順ですが、内実としては「最低限のエネルギーしか投入しない」という、ソ連型に近いサボタージュが起きていると言えるんじゃないか?
イデオロギーと現実の乖離
ソ連が「共産主義の勝利」という虚構を維持しようとしたように、日本も「真面目な労働文化」という過去の残像を捨てられず、非効率な慣習を維持している。その挙句、日本の会社員は、自分のことを社畜と自嘲気味に捉えている。理念と現実の乖離によって精神が破壊されるんだ。
の硬直化
国家(または企業)が資源を独占し、末端の労働者に成果が還元されない構造が、個人の創意工夫を完全に削いでしまった点も酷似している。トッドの視点を借りれば、生産性の低さは単なる経済指標ではなく、その社会が「構成員を幸せにする機能を失った」という末期症状のサインかもしれない。
経済はそれ自身では倫理的なものではなく、人々の欲望によってダイナミックに動いてゆくものだ。そして、そのダイナミックな富の循環において、もっとも有利なプレイヤーは資本を独占するものだということは、マルクスが資本論で描いたころと何ら変わりない。ペゾスやマスクを見てみるがいい。
その濁流を法によって制御し、社会の構成員たる市民に富の再分配をするのが政府の務めではないかしらん?しかし実際に起こっていることは、国富の海外への流出と富の逆再分配=富裕層への集中だ。こんな社会で伴侶を見つけ、子供を産み育てることは無理ゲーってもんじゃないか?だからと言って、外国人を悪者にして叩いても何も変わらないぜ。俺たち日本に住んでいる市民自身が、日本の社会に希望を見出せるようにしないといけないんだ。
さて、今の日本政府に、みんな大好き早苗ちゃんに、この流れを変えることはできるかな?
日本の円が安いことの一因には、俺は日本という国に将来への理想も未来へのビジョンもなく、ただアメリカに従属して漂流しているだけだという残酷な現実が根底にあるように思えてならないよ。