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2015/08/27

Post #1605

Helsinki
悪いけれど、今日は朝4時から仕事があるんで、写真だけお送りさせていただくぜ。

読者諸君、失礼する。ごきげんよう。

2015/08/14

Post #1592

Helsinki
このブログが更新される頃、俺は夜通し続くクレーン工事の真っ最中だ。

よって、今夜は真剣にやらないと危険なんでね、写真だけで失礼するぜ。

読者諸君、失礼する。お盆休みとやらを満喫してくれたまえ。もちろん俺には縁のないものさ。

2015/04/17

Post #1472

Helsinki
人生に、もっと冒険が欲しいものだ。
安定なんて、退屈じゃないかい?
毎日まいにち、同じ電車に乗って、同じデスクに座り、仕事をして何十年なんて、考えただけでもぞっとしちまう俺なのさ。
人生が、パソコンやスマートフォンの画面の上だけで進んでいくなんてのは、御免こうむる。

自分の足で、どこか見知らぬ土地に出かけ、見も知らない人と出会いたい。
毎日、いろんな考えの人と話し合ってみたい。
その人たちに、世界がどう見えているのか、知りたいし、理解したい。
花の香りに誘われていたい。
人々の声に耳をそばだてていたい。
美しい女性に目を奪われていたい。

思い描く世界は発見に満ちている。
まだ見ぬ人々は、俺をワクワクさせてくれる。

けれど、実際には毎日が物足りなくて仕方ない。
あんまり物足りないんで、たまには紛争地帯にでも行ってみたくなるし、鬱病のパイロットの操縦する飛行機に乗ってみたくもなる。もちろん、ブルース・ウィルスやスタローンみたいに、そんなピンチをギリギリで切り抜けたりして、笑い話にしてやるのさ。

さてと、今日で、しばらく仕事からは解放だ。
もちろん、打ち合わせだの、請求書だの帳簿だの、次の仕事の営業活動なんかは、やっぱりやらないとヤバいんだが、とりあえず自由な時間が手に入るのさ。誰も俺には構っちゃくれないから、一人で家に引きこもるのさ。

今年も俺が、年明けからほとんど休みなく突っ走ってきたのは、お馴染みの読者諸君はご承知のこったろう。店舗内装の現場監督って仕事は、決して嫌いなわけでもないけど、これだけやってて年老いて死んでいくのは、退屈でしょうがないのさ。

君は、みんなそうして生きているっていうんだろう?
冗談じゃないぜ。
こう見えて俺は、生まれついての道楽者なのさ。
歌い踊ることが大好きだし、本を読み耽ることも大好きだ。そして、もちろん写真を撮ってプリントするのが大好きだ。ついでに言えば、女の子も大好きだ。向こうはそうでもないみたいだがね。

しかも奇遇にも、明日からはカミさんは仕事で出張だ。しばらくは俺一人の生活だ。
心置きなくプリントでもさせてもらうとしようかな。

読者諸君、失礼する。こうしちゃいられないぜ。さっさと眠るさ。なんせ、今日で仕事が一区切りなんだからな。

2015/04/14

Post #1469

Helsinki
意を決して、かかりつけ病院に行ってきた。
もちろん、ケツから血がブリブリ出てる件だよ!
大腸癌だか直腸癌だったらたまらないからな!
そんなフツーなくたばり方は、御免こうむるぜ。
ダイナマイトで自爆とかさ、もうちょっと世間にご迷惑というか、あっと言わせるような死に方がしたいんだよ!
もちろん、男の仕事が俺を待っていたんだが、ケツから血が出てるのに、気になって仕事なんて手につかないだろう。
俺は、仕事仲間に電話をして、ケツから血が出るんで、病院に行ってから現場に向かうと伝えたんだ。

まだ診察の始まっていない時間に受付を済ませると、先生の奥さんが出てきて、また風邪でも引いたのか?と聞いてきた。
俺はケツから赤い血が出るんだと伝えた。
すると、先生が受付の窓から顔をだし、肛門科の病院に行けっていうんだ。
もっともだ。しかし、俺はこう見えて人見知りだ。会ったこともないような医者に、花も恥じらうような俺のケツの穴を見せて診察されるなんて、考えただけでもぞっとするぜ。

で、俺は毎度おなじみのかかりつけの先生に診てもらうことにしたのさ。

いろいろと受付で質問されたおかげさんで、診察室に呼ばれたとたんに、俺はケツを出して診察台に横になるように言われたよ。
先生は、ゴムの手袋をはめている。
おいおい、何するつもりだよ。
触診だ。俺のケツの穴に指を突っ込んで触って調べるのさ。
かんべんしてくれよ、俺は女の子のおしりに突っ込むのは嫌いじゃないけど、自分が突っ込まれるのは好きじゃないんだ。俺は先生や顔なじみの看護婦さんたちに、実際にそういって与太を飛ばしてやったぜ。

ホモのF社さんよ、よく覚えておけ!俺はケツに突っ込まれるのは、御免なんだ!

俺はカーテンの中で先生と二人っきりだ。
ズボンを脱いでケツの穴を先生に向けながら、なおも往生際悪く言ってやってよ。

癖になったら困るなぁ・・・ってな!

無情にも、先生の指がケツの穴にずぶずぶぶっこまれる。おいおい、ローションとかつけてくれないのかよ?せめて、潤滑剤のついたコンドームとかにしてくれよ!
摩擦係数の高いゴムの手袋が、俺の健康な括約筋を、無理やり押し広げるようにして、奥へ奥へと突っ込まれ、なおかつ何かを探るようにもぞもぞしてるんだ。

いやぁ、もう無理にこんなことしようとはしませんから、神様、俺をこの屈辱的な状況から解放してくれよ!

すると、何かしこりのようなものがケツに突っ込まれた指に当たったような感覚があった。
先生が、「お、あったぞ」とか言っている。やはり直腸癌か?

『痔だな、内痔核。座薬出しとくから、一日2回使うように。とりあえず、それで様子見て、それで改善しなかったら肛門科に行くように』

えっ!?痔?
何それ、俺まだ死なないのけ?
俺、せっかく腹くくったってのに‼

最悪の展開だ。大山鳴動ネズミ一匹だ。
とはいえ、ケツからは血が出ているのに変わりはないんだが。

そういえば、ここ一年くらい、時折ケツの奥のほうで、疼くような圧迫感というか痛みが走ることがあったな。あれは痔だったってこと?
そういえば、ここ最近、残便感を感じることがよくあったな。あれは糞じゃなくて、痔だったってことかよ!
けっ、俺はちっとも嬉しくないぜ!
正直に言って、痔って格好悪いぜ。若ハゲや水虫並に格好悪いぜ。

俺は、座薬を処方されて仕事に向かったんだ。看護婦さんが、その場で座薬入れようかって訊いてきたけど、さすがに丁重にお断りしたよ。そんなプレーはお断りだからな。
現場につくと、俺がケツから血が出ている話を、全員が知っていやがった。
俺が連絡した仲間が、朝礼で俺の勝から血が出てるんで、病院によってからくると、ご丁寧に発表してくれていたんだ。お気遣いありがとう、心配かけてすまなかったな!畜生!
みんなにゲラゲラ大笑いされちまったよ!

カミさんは、俺がほんとにヤバい病気になったもんだと思っていたんだが、俺が痔だと聞いて、大喜びしやがった。俺は大切にされているんだぜ、これでも。

しかし、痔だからって喜ばれるって、何なのさ?
昔々、大昔の中国じゃ、痔の人間は河の神の生贄にするために、生きながら黄河に放り込まれるという名誉?にあずかることができなかったそうだ。痔の人間は神様が喜ばないってこった。荘子にそう書いてある。生贄にされるくらいなら、痔になったほうがよっぽどイイって話だったな。

読者諸君、どうやら、俺はまだまだ死にそうにないようだ。心配かけてすまなかった。っけど、ケツから血の塊は出てるし、ケツを拭くとピンク色ってのは、結構焦るもんだぜ。君も痔になってみれば、きっとわかるさ。

読者諸君、失礼する。まったく、穴があったら入りたいぜ。きっとその穴の中には、痔があるんだろうけどな。生きるってのは、恥ずかしいもんだな。

2015/04/06

Post #1461

Helsinki
急に飛び込んできた夜の仕事は、30分で終わった。
3メートルの脚立にのぼって、蛍光灯を何本か交換するだけ。

ちょろいもんだ。

楽勝だぜ。いくら請求しようかな?
最低でも25,000円は貰っておきたいもんだぜ。

ふふふ、こんなおいしい仕事ばかりなら、世の中の風俗嬢にも負けることはない。
俺は常々、男業のなかの男業たる現場の男が、女業の中の女業たる風俗嬢に、単位時間あたりの単価でまったく勝負にならないという過酷な現実に対して、悲しくてやり切れない思いを抱いていたのだ。
仕方ない。神様は女性にだけ乙な商売道具をお与えになっっておいでなのだ。

しかし、今夜は違うぜ。笑いがこみ上げてくる。
30分で25,000円なら、並の風俗嬢には負けはしないってもんだ!

たまにはこういう濡れ手に泡の仕事もなけりゃな、やってられないぜ。
しかし、こんなのばかりだと税務署さんに目をつけられちまう。
なんとか理由をでっち上げて、いろいろと経費名目で使わないと、税務署さんにごっそり持ってかれちまうぜ。
所詮日本は親の総取り、親方日の丸だ。

これでも、お客や施主に感謝されるんだ。俺はいつだって、金を払ってくれる皆様には、自分のできる限りのことをするように心がけてるんだ。
その辺の惰性で仕事をしているような連中とは違うのさ。
うまくいけばみんなのおかげ、失敗すれば自分の責任と思って仕事をしているんだ。ちょっとうまくいくとうぬぼれるような間抜けじゃないんだ。
そう、俺は自由人だが、仕事もできる。
自由人であるために、下らない会社組織に見切りをつけて独立し、一人で傭兵のようにして仕事をしているんだ。求められる以上のレベルの仕事をこなすこと。これが自由に生きる第一歩だ。やることやってりゃ、文句は言わせないのさ。
だからこそ、俺は自分の仕事にプライドを持ってるんだ。
何と言っても、俺の心の中に住んでいる大切な女たちに、恥ずかしくて顔向けできないような仕事はしたくないのさ。
イヒヒ・・・。

読者諸君、失礼する。俺はなにかと金のかかる男なんだ。なにしろ道楽者だからな。じゃんじゃん仕事をこなしていくぜ!

2015/02/27

Post #1423

Helsinki,Finland
俺はカミサン(いつも出てくるが、籍は入れずにもう20年も一緒に暮らしている。忍耐強い女性だと思う)に、毎日のように働き過ぎだと叱られている。
現に、毎日夜勤で働いてるので、生活はすれ違いだ。カミサンの顔を見るのは朝の5分、10分というありさまだ。
だからこそ、長いこと続いてるのかもしれないな。たいていの奴は、俺と三日も一緒にいれば疲れ切るかうんざりするだろうというんだ。俺のテンションが高すぎるんだとさ。

冗談じゃないぜ。疲れ切ってうんざりしきってるのは俺の方だってのに。
坂道を上るのにアクセルを踏むように、テンションを上げていかなけりゃ、人生の坂道は登っていけないだろう。力を抜いたら、まっさかさまに没落するのが自分でよくわかってるんだ。何しろ俺はダメ人間だからな。意志の力で乗り切っていかねばならぬのさ。

しかし、寄る年波だ。悲しいが肉体にはどんよりした疲労が残ってるぜ。整体に行くと、単なる筋肉痛だって言われるがな。
俺がそんな思いをして稼いだ金は、いったいどこに蒸発しちまってるんだ?
不思議ったらないぜ。

で、かみさんが言うには今度の4月、ヨーロッパに海外出張に行くんで、その行程に合わせて合わせて俺もヨーロッパを旅行するとイイっていうんだ。

働き過ぎだから、仕事から離れてゆっくりした方がイイっていうんだ。

そいつは結構だ。人生が仕事だけで終っちまったら、虚しすぎる。大賛成だ。今すぐにでもとんずらしたい。しかし、仕事を放り出していくわけにはいかないだろう。
その頃には、円安が落ち着いてるとありがたいけれどな。

スペイン、スウェーデン、デンマーク・・・。そのあたりを仕事で回るらしい。
日程的にスペインは難しいかもしれないけど、スウェーデンやデンマークなら何とかなるかもしれないな。
あそこらあたりは世界でもっとも福祉が行き届いており、高い幸福度を達成しているとされる地域だ。
しかし、それはそれでいろんな問題があるだろう。
当たり前だ。人間の生きるところ、問題はいつだって山積みなんだからな。
とりわけいまヨーロッパで問題になってるのは、やはり移民として取り込んだイスラム教徒を、どうやって社会に取り込んでいくかってことだろう。
不穏な事件も続いていることだしな。
で、カミサンが向うでじゃんじゃんバリバリバリ仕事してるあいだ、カメラを持って街をうろついて、その空気だけでも感じ取ってきたいものだ。

感じることが、世界を理解するためには必要なんだぜ。
そう考えれば、今回の話はいいタイミングだと俺には思える。

単なる思い込みだって?なぁにかまうもんか。

そう、いつだって意味を見出すのは、自分自身なのさ。
偶然を必然として受け取るのも、自分自身なのさ。
そうして、人生は転がり出すんだ。


読者諸君、失礼する。
春のヨーロッパか・・・。そいつぁいいな。マロニエは咲いているだろか?

2014/12/01

Post #1335

Helsinki,Finland
健康診断に行ってきた。
毎年俺は12月の頭に健康診断することにしてるんだ。たいてい仕事がへヴィーな時期なので、身長が縮んでいたりする。今回もそうだった。なんせ11月は、ほとんど毎日働いていた。
最後の数日は、夜勤だ昼勤だ、車中泊だとか言って、ほとんど横になって眠っていないので、椎間板が圧縮されていたんだろう、数ミリ身長が縮んでいやがったぜ、チクショウ!
血液検査も心配だぜ。なにしろ、不規則に豚のえさみたいなものを詰め込んで、ひいひい言いながら働いてるんだ。健康的な数値が出るわけないだろう。
尿酸値がどれくらい上がってるか、楽しみなこった。

その一方で、目は良くなってやがった。
去年までは、0.5だか0.6だった視力が、今年は両目とも0.9だ。
ブルーベリーなんかモリモリ食ったり、遠くを見たりとか、目にいいことなんかこれぽっちもしちゃいないってのに、不思議だな。

考えられることは、やはり暗室作業によって闇の視力が身についてきたんだろう。そら、先日言ってた心の目で見るって奴だ。目ん玉で見るんじゃない。心で見るのさ。この能力があれば、近眼も老眼も乱視も、恐れるに足らずだ。どんとこいだ!

とはいえ、視力がよくなったって言っても、しょせんは視力4.0とかのブッシュマンに比べると、全く大したことないんだけどね。

そうして、帰ってきてからはぐったり眠っていたよ。

読者諸君、失礼する。明日から寒いらしいからな。家に引きこもってプリントでもするぜ。もう働いてなんかいられないぜ。

2014/11/30

Post #1334

Helsinki,Finland
今日は疲れ果てているんだ。この写真の男みたいに、その辺でひっくり返って眠ってしまいたいくらいだ。何しろ俺は、おとといの夜明け方まで仕事し、昨日は昨日で朝イチから夜中の4時まで働き、今日も今日とて朝の8時から、夕方5時まで働きづめだった。過労死しちまうぜ。しかも家までの高速道路は、激混みで、いつもなら20分で抜けられる距離が、渋滞18キロ、通り抜けに50分とかいう、ほとんどマンガみたいなことになっていやがったからな。命の危機を感じていたぜ。
幸い俺は、なんとか車を転がして家に帰ってきた。そして今は布団にくるまっている。快適だ。しかし、眠ってしまうのは時間の問題だ。
この男は、スゲーんだ。
俺がヘルシンキの裏通りをカメラ片手にぶらついていた時に見かけた奴なんだが、突然、建物の入り口から転がり落ちてきやがったんだ。
それも荷物が転がるみたいに、ドサって感じでだ!大丈夫かって感じだ。

何故だ?いったい全体、何があったんだっていうんだ

そしてよく見ると、ズボンは膝まで下がっていて、ボクサーショーツが丸出しだ。
チン丸出しじゃなかったのは、ありがたかったよ。とはいえ、野郎のパンツなんか見ても、なんにも面白くないんだがね。
したたか酒に酔っているようだったが、昼間っから意識が飛ぶほど酒を飲んで、往来の真ん中で、パンツ丸出しで寝てるなんて、ありえないだろう?

しかし、俺は以前、TVでみたか、何かで読んだ話を思い出した。一昔前まで、フィンランドの成人男性の趣味は、酒と喧嘩だったそうだ・・・。

酒と喧嘩が趣味だと・・・?
趣味って、プラモデル作ったり、サボテン育てたりするのが趣味だろう?
酒はともかく喧嘩が趣味ってどういう意味だよ?
豪快すぎるだろう?
原哲夫の漫画に出てきそうだ。

理解不能だ。しかし、目の前の現実を直視すると、それがあながちウソではないのでないかと思える。

眠くて限界を突破しており、この男のように惨めな醜態をさらすのは時間の問題の俺だが、フィンランド男性の趣味について、うだうだと書き散らしてしまった。

もう限界だ。風呂入って寝るよ。

読者諸君、失礼する。因みに現在のフィンランド人男性の趣味ベスト1は、ヘビメタだそうだ。
これはこれで、かなりおもしろいな。

2014/10/13

Post #1286

Helsinki
本日も写真のみお送りするよ。
俺は今日もカトマンズかどっかその辺を、雪駄を履いてぶらついていることだろう。
読者諸君、失礼する。

2014/10/12

Post #1285

Helsinki
本日も旅行中につき、写真のみお送りしよう。あんまり足が長すぎて、頭が身切れてしまったが、そんなこと俺はきにしないさ。
読者諸君、失礼する。

2012/06/21

Post #571 TRANSIT #11

俺達がヘルシンキの夕刻のヘルシンキをぶらついたのは、ほんの2、3時間だろう。
けれど、その2、3時間は素敵な時間だった。何があったという訳でもないけれど。
堅実なヨーロッパ人、ヘルシンキの人々は俺が見たところ、それほど夜遊びしているわけでもなさそうだ。少なくとも、東京や大阪と比べるとね。すっかり陽も落ち、人々はバスや電車に乗り家路を辿る。
Helsinki
俺も、バスに乗り込みホテルへ戻った。原野の真っただ中のような幹線道路を辿り、ひっそりと静まり返った住宅街を抜けて、ホテルへと戻ったのさ。
Helsinki
その時、旅はまだ始まったばかりだったんだ。しかし、それも今は遠い。遠いったら遠い。また、次の旅を始めなけりゃな。とりあえず明日から、2週間ほど出張さ。
読者諸君、失礼する。

2012/06/20

Post #570 TRANSIT #10

激しい雨と風が打ち付けている。そんな中、俺は遠い北欧の冷たい夜を思い出す。
Helsinki
俺が暮らすこの日本のはるか彼方、ヘルシンキでも人々は今日も営みを続けているだろう。当然のことだ。けれど、その当然のことに思いを馳せるとき、俺はいつでも眩暈のような感覚を覚える。
Helsinki
もちろん、俺が引き籠るよううにして暮らす2DKのすぐ外側にも、多くの人々が、喜怒哀楽を抱えながら、生きている。それはまた、緩やかに死に向かって歩んでいると言い換えることもできるだろう。俺も、君も、みんなそうさ。
俺の撮った名も知らぬ人々は、俺の知らぬ間に年老いて、いつか死んでいく。もし、運よく俺の写真を残すことができるのなら、いずれそれはどれも無名の人々の遺影となるわけだ。しめしめ。

読者諸君、失礼する。気圧がさがると、ナーバスになる。メランコリックになる。独りの夜はなおさらだ。

2012/06/19

Post #569 TRANSIT #9

Helsinki


Helsinki



Helsinki
本日、ヒマに任せてプリント。27カット。ふと、目に留まった柴田錬三郎の『御家人斬九郎』を、休憩の合間に読みふけりながらプリントしていたら、思ったほど進まなかったのは、困ったもんだ。要は俺の写真が柴錬に負けたってことか・・・。なんか悔しいなぁ。
うちの連れ合いも出張でいない。仕事もない。こんなんでええんかなぁって、ちょいと不安になるが、今週の末から俺も出張だ。そうなると、当分の間、仕事漬けで廃人一歩手前の日々が始まるんだから、まぁ良しとしておこうか。じたばたしたって、始まらないのさ。
読者諸君、失礼いたす。

2012/06/18

Post #568 TRANSIT #8

Helsinki
Helsinki
Helsinki
読者諸君、世の中下らない話ばかりだ。
写真とはカンケーないが、少しぼやかせてもらおう。
茶番劇のような政治の世界の話しは言うに及ばず、それを覆い隠すかのようなタイミングで、オウム事件の容疑者の逮捕劇。既にどんな犯罪も起こす能力の無い一人の中年男を追い詰めるのに、マスコミは大騒ぎだった。まるで、国民の目をそちらに向けておきたいかのように。
財界はかつての軍部のように露骨な圧力を政治に加えている。大多数の国民の声を、政治家は聞き入れることもしないか、自らの空疎なパフォーマンスに利用するだけだ。そんな政治家共には正直うんざりだ。逆境こそ、新しいイノベーションを興す契機となるはずなのに。
何も改革は決まらないのに、増税だけは粛々と決まっていく。民主党も自民党も、まるで兄弟のように同じようなことしか言っていない。しかも、彼らには将来を見据えた理念もなければ、政治を通じて正義を実現する意志のかけらもない。しかも、民主主義の名のもとにこのぼんくら連中を選んだのは、俺たち自身だというお粗末さだ。
もう14年もの間、毎年3万人以上の人々が、自ら命を絶っている。こんな世の中じゃ、希望が持てなくても仕方がないのかもしれない。挙句の果てには、死刑になりたいと言う理由で、縁もゆかりもない人を殺すバカまで出る始末。
世界に目を向ければ、シリアでは国民を守るべき軍隊が、自国民を虐殺し続けている。
世の中が悪くなっていく。悪無限だ。だが、俺は自分のことで手一杯だ。誰だって、そうだろう?一体どうすりゃいいんだ?

読者諸君、失礼する。希望は、いったいどこにあるんだ?

2012/06/17

Post #567 TRANSIT #7

Helsinki
寒さに震えていても仕方ないんで、まずはヘルシンキの駅の周りをぶらついてみる。
Helsinki
なにしろ、こちとら意図せずたまたまこの国にやってきたんだから、何の予備知識もない。出たとこ勝負って奴だ。
Helsinki
この駅舎ってのがこれまた、時代が懸った大げさな建物だった。石造りで、堅牢にして重厚って奴だ。我が国のALCで作ったような安出来とは違うぜ。19世紀的な物々しさだ。大したもんだぜ。
Helsinki
このシリーズ、いったいどこまで続くのか。続くったら続く。失礼する。

2012/06/16

Post #566 TRANSIT #6

Helsinki
バスを降りると、そこはイカにもヨーロッパの都市といった趣だった。重厚で浮ついたところの無い、カッチリとした街並み。しかし、既に4月だというのに、道行く人々の装いときたら、俺に言わせればまるっきり真冬だった。よれた革ジャンでどこまで俺は耐えられるのかと、ふと不安になってきたってもんだ。
Helsinki

すでに随分と遅い時間だったはずなのに、まだ日は沈み切っていない。さすがは北欧だ。時間の感覚がおかしくなってくるってもんだ。
Helsinki
読者諸君、先日、写真家深瀬昌久が死んだ。もう20年以上前、新宿ゴールデン街の飲み屋の階段から落ちて以来、深刻な後遺障害を患っていたので、若い読者諸君は、ご存じないかもしれない。斯く言う俺も、森山大道をはじめ、さまざまな書き手によって記された深瀬昌久を知るばかりだ。そこには、男っぽい風貌のうちに、さまざまな苦悩を抱え込んだ不器用な愛すべき男の姿があった。写真を撮る理由を訊ねられ、『暇で退屈だからさ』とことも無く言ってのけるような無頼な男の姿があった。カッコいいなぁ。

俺の手元には、深瀬昌久の写真集が一冊だけある。
『鴉』だ。この写真集を作るため、深瀬昌久は屠畜場に通い詰めたという。

『鴉』は凄まじいほどイイ写真集だ。

機会があったら、あなたも君も、御覧になる事をお勧めするよ。ただ、今時の写真とは異なる、情念の重さがズシリと伝わってくるような写真集だから、覚悟してみたほうがイイかもね。決して、『この写真ステキ♥』とかで済ませられるような写真集じゃないんだなぁ。最近は、そんな写真集って多くないかもしれない。『暇で退屈だから』なんて言う軽い写真ではなく、ズシリと重たい写真だったなぁ。
写真家が死んでも、写真は遺る。それが、写真のおそろしさでもあり、素晴らしさでもあり、あざとさでもあるかと思う。
あらためて、『鴉』をじっくり見ることが、深瀬昌久への供養になるように思うんだが、どうだろうか?
読者諸君、失礼する。深瀬さんのご冥福を心からお祈りする。

2012/06/14

Post #564 TRANSIT #4

いやぁ、まいった。昨日は1時間30分しか寝てなかったのに、次の現場の下見と打ち合わせに朝早くから箱根まで片道300キロ、ブッ飛ばしてしまった。もちろん、日帰りだ。往復600キロだ。高速バスの運転手みたいだ。我ながら、よく事故を起こさないもんだ。寝なくていい薬とかあったら欲しくなってくるぜ。
Helsinki郊外
ヘルシンキ郊外のヴァンターから、地元の路線バスに乗ってヘルシンキに向かう。窓の外は、まだ雪が残っている。北国の春だ。バスは幹線道路をそれて脇道に入り、どこか荒涼とした雰囲気の漂う大地に、忽然と現れた住宅地の中を進んでいく。
美しい少女がバスを降りて、家路を辿る。まるで、ロードムービーのワンシーンのようだ。しかし、俺達のほうこそ、彼らの日常の一コマに闖入した、見慣れぬアジア人だ。
Helsinki
バスは走り続けていた。空気は、凛と澄み渡っていた。

2012/06/13

Post #563 TRANSIT #3

航空会社の用意してくれたホテルは、空港にほど近いホテル・ランタシピというホテルだった。バスに乗って、ホテルに向かう。春とはいえ、ココはフィンランド。ヒジョーに寒い。ムーミンが一年の半分冬眠しているのも納得だ。ちなみに、ムーミン一家は冬眠から覚めると、虫眼鏡で写真のフィルムに火を点ける。きっとその火を神聖な火として考えて、竈に移して絶やさぬようにするのだろう。
Helsinki イカにもタコにも北欧のおっさん
ホテルの部屋はまぁまぁだ。中庭には子供たちが作ったのだろうか、不細工だけど可愛らしいイースターバニーが満面の笑顔で佇んでいる。特大のサーモンのソテーを早めの夕食として食べてしまうと、やることは無くなった。そこで、ホテルの脇を走る幹線道路に設けられたアンダーパスをくぐり、バス停に向かった。バスに乗ってヘルシンキの街に行ってみることにした。足元は雪どけでぬかるんでいる。白樺の木々を渡る風は、冷たい。俺達はコートを持ってこなかったことを悔やんだ。
Helsinki

2012/06/12

Post #562 TRANSIT #2


Helsinki
この時、同行者つまり連れ合いは、EUの入管でパスポートが無いことに気が付き、大慌てだった。
もう一度、全ての乗客が降りた飛行機の中を、空港職員のおばさんに探してもらったりして大騒ぎだったんだが、俺はと言えば、どっかに必ずあるだろうってタカをくくってのんびりこんな写真を撮ったりしていたんだ。
ぼんやりと、万が一出てこなかったら、あいつ、強制送還だなぁ・・・、うむ、そうなるとこの先の旅行は俺一人か・・・、厄介なことになるなぁ・・・、などと考えながら写真を撮っていたんだ。
まぁ、シートとシートの間からポロリと出てきたから、何の問題もなかったんだけどね。