2013/08/03

Post #895 労働と賃金に関する呟き

Dubrovnik,Croatia
最近、がばがば儲かって、なおかつ世間からブラックと呼ばれているような企業の経営者から、『世界同一賃金』という、面白い構想を聞かされることが多い。
しかし、この日本の国では、そんな構想は10年いや、100年早い。
何故ならば、正社員と非正規雇用者が、同じ仕事をしても、賃金には大きな格差がある。
まずは、『同一労働同一賃金』という、理念を実現し、その上で、『世界同一賃金』というクソみたいな理想に取り組んでもらいたいもんだ。
『世界同一賃金』なんて、俺には最貧国の労働者の賃金を基準に、人件費の高い国の労働者の賃金をすり合わせ、会社の利益を最大化するという姑息な目的のためにでっち上げられた与太話にしか思えないんだがな。
俺の考えは悲観的に過ぎるだろうか?けど、労働者の賃金だけは発展途上国に合わせて、役員や経営者の報酬だけは欧米企業に合わせるとか、そんな『世界同一賃金』はイカサマだと思うぜ。

読者諸君、失礼する。人生の意味を知っているのは、貧乏人だけだ。金持ちはそれを想像することしかできない。ブコウスキーはそういっていたぜ。

2013/08/02

Post #894 気楽な商売

Budapest,Hungary
調子にのっていらん事を言って、批判されるとすぐ撤回。
それで何事もなかったことにしようとは、まったくもって気楽なことだ。
そんなことが許されるんだったら、俺の人生、もっと楽に運んだことだろう。向かうところ敵なしだ。
しかし、真っ当な社会人ならば、自分の発言に責任を負わねばならないし、不用意な発言の結果は、自分自身が引き受けねばならないってこともよく分かっているはずだ。そうだろう?違うかい?
俺は目を閉じ、居眠りしてるような風情で、自分の人生の様々な局面に思いを馳せる。
無かったことにしたい、しかしできない、そんな場面の連続だと言ってもイイ。庶民の人生に、撤回なんて調子のいい話はない。
俺はかつて、当時働いていた会社の社長と、俺がもう何もかも馬鹿らしいから会社を辞めたいという話しをしていた時に、社長から『殴ってやろうか?』と言われた。バイオレンスな社風だ。しかし、俺も永年の現場暮らしで、十二分にバイオレンスな青年(当時)になっていた。
売り言葉には買い言葉さ。『殴ったっていいけれど、その瞬間から男と男の戦いだからな、どっちが強いか分かってんだろうな』なんて言い返して、退職が決定的になったことがある。
そこでもし、社長が『いやいや、今の無し、撤回撤回』なんて言っても、絶対に認めなかっただろう。
現実社会では、不用意な言葉を吐くと、ロクでもないことになる。俺は次に入った会社では、会議や上司との面談には、必ずヴォイスレコーダーを持参するようにした。
現実社会では、虎視眈々、自分を護るためにも、そういった涙ぐましい努力が必要だ。
その点、政治家ってのは気楽なもんだ。少なくとも、日本の国内的にはね。日本人は、誤ればすぐに許す。いつからだろうか?織田信長なんかは、自分に敵対した奴は徹底的に叩き潰したんだけどな。なんだか日本には、ミソギはすんだとか、水に流すという変な習慣がある。おかげさんで、いつだって責任の所在はあいまいなままだ。
大陸のニンゲンには、水に流すってことはないんだぜ。
フランツ・カフカの育ったプラハのユダヤ人街にあるシナゴーグ(ユダヤ人の礼拝所)の一つには、ナチスのホロコーストによって殺された何万人もの人々の名前と生年月日が、壁一面に記されている。まるで耳なし芳一のように、壁一面に、家畜のように屠殺されたニンゲンの名前が記されている。ナチスは、その死骸の髪を潜水艦の断熱材に使い、死体から抽出した脂肪から石鹸を作った。異常なまでの合理精神だ。
アウシュビッツなどの収容所で、名前すら剥奪され、機械的に処分されていった人々のことを、決して忘れないと決意しているニンゲンが、そしてナチスによってなされた仕打ちを決して許さないことを誓っているニンゲンが、この世界には確かに存在するのだ。
もちろん、そういったシナゴーグの再建や維持費を拠出してるのは、例の金持ちのユダヤ人だってことを忘れちゃなるめーぜ。
ユダヤ人の皆さんは、撤回したって、絶対に今回のことを忘れてくれはしないだろう。なにしろ、何千年も前に、バビロニア人だのエジプト人だのローマ人だのから痛めつけられたことを、未だにしっかりと記憶しているんだからな。撤回なんか通用するわけがないぜ。
調子にのって、適当なことを垂れ流し、非難されるとすぐ撤回。けれど非は認めずに自分の真意とは違うとられ方をしたと、しどろもどろの釈明弁明。子供じゃないんだから、しっかりしてくれよって思うぜ。
彼らは『覆水盆に返らず』という言葉を、知らないんだろうか?
論語には『自分の過ちはしっかりと反省し、他人の過ちには寛大であれ。そうすれば、信頼される』といったことが記されている。今から2500年も前の言葉だ。これは本当に有益な本で、下らねぇビジネス書なんかが束になっても敵わないのは言うまでもない。
俺達日本人は、全体的に自分の過ちをしっかり反省しない傾向になるんじゃないかって思えるぜ。そして、他人の過ちには過剰に反応する。そんな手合いが増えてきているように思う。
あぁ、今日も下らねぇ話をしちまった。人生の無駄使いさ。夕方仕事に出かけるまで、プリントでもしようかとも思ってたんだけど、うんざりするほど暑いんで、犬のようにだらけて暮らすとするか。

読者諸君、失礼する。政治家ってのは、本当に気楽な商売だな。

2013/08/01

Post #893 バカなんじゃない?

HomeTown
麻生太郎のびっくり発言には、さすがの俺も思わず腰が抜けた。
自民党の目指す憲法改正という名の改悪に関して、「ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わった。あの手口に学んだらどうかね。」と述べたという。

俺も憲法を変えようという動きに対して、当時ヨーロッパで最も先進的な憲法を持っていたワイマール共和国(ドイツのことね)が結果的にナチスを生み出してしまった事に鑑みて、昨今の日本の政治状況を憂慮したことはあったが、その火事場泥棒みたいな方法に学ぶべきだとは、言葉も出ないぜ。
さすが、かつて自民党重鎮だった野中広務に対して、『あいつは部落出身者だから、あんなやつを総理にするわけにはいかない』と陰口をたたき、野中広務から激しく非難された、非常識な男だけある。
差別主義者でファシストってことか。なかなかやるな。何があっても友達にはしたくないぜ。
ガミラス帝国とかにいそうなタイプだ。マンガの読み過ぎで頭がおかしくなってるとしか思えないぜ。

ちなみに、ドイツではこの2013年に至っても、ナチスによるホロコーストの戦争犯罪人に関する情報提供を呼びかけるキャンペーンが行われている。戦争終結から70年近く経ったこの2013年にだ。そのドイツでは、ナチスを賛美したりすることは、明確に犯罪行為だと定められている。
どこかの旧枢軸同盟国とはえらい違いだ。
我が国のネット民の皆様が、心底嫌悪する中国や韓国のメディアだけでなく、世界中の人びとが非難の声を上げている。この波紋がどこまで広がっていくのか、見ものだぜ。
当たり前だ。こんなことだから、いつまでたっても我が国は歴史認識、歴史認識とかネチネチ言われ続けるんだ。心底反省が足らないんだ。
格調の高い我が国の憲法の精神を、もっと学んでほしーもんだぜ。
かつて、そのナチスによってヨーロッパはほぼ全域にわたって戦場となり、辛酸をなめた。ナチスに占領されなかったのは、親ナチスのフランコ政権のスペインと、ムッソリーニのイタリア、永世中立のスイスかスェーデン、海をはさんだイギリスやアイルランドくらいのものだ。東ヨーロッパが戦後軒並み共産主義国となったのも、このナチスの占領の反動もしくは余波とみてもイイだろうと思う。
そして、同じころ東アジアから東南アジア、そして東太平洋沿岸諸国は、日本によって戦火にさらされた。思えば、凄まじい時代だ。
その反省から生まれたのは、国家の交戦権を認めない今日の日本国憲法だ。
誰が作ったものにせよ、当時の日本人はこの憲法を歓迎した。みんな戦争には心底うんざりしていたんだ。そして、戦争終結後、国家の意志によって一発の銃弾も放つことなく、今日の日本へと歩んできたわけだ。

政権のナンバー2を担う男にして、この歴史感覚の欠如はなんなんだ?
歴史というものは、そんなに軽いモノなのか?
そんなことだから、韓国や中国に言いたい放題言われるんだと、いい加減に気が付くべきだ。
韓国や中国の言いがかり的な物言いや、その行動には、俺でもうんざりするときがあるが、政権の中枢にいる人間のこの発言を聴けば、日本の行く末に危惧を抱かない者はいないだろう。
ナチスの手法に学んで、どさくさに紛れて憲法をすり替えて、奴らは俺達国民をどこに連れて行こうとしているのか?
戦争の出来る普通の国がそんなに素晴らしいのか?
彼らを支持している国民の皆さんは、自分自身が銃を担ぎ、戦場で人を殺す覚悟があって支持しているのか?俺はゴメンだ。
今回の参院選で、俺達国民はとんでもない選択をしちまったんじゃないかって、ほとほといやになってきたぜ。
かつてキヨシローは、

♪人の心はお金では買えないというけど
 不景気が長引くと人の心はすさんでしまう
 何度も今まで繰り返されてきたこと 
 そうしてすぐに 戦争がはじまるんだね♪

と歌っていた。俺達はその道を歩んでいないだろうか。俺は時折自問する。
キヨシローはこう続けていた。

♪バカなんじゃない人類って 誰も仲良くできない
 変なんじゃない人類って いつも傷つけあってる
 愛が欲しいなんてただの口癖♪

本当に、バカなんじゃない?って思えてくるぜ。
けど、奴らを選び、権力を与えたのは、他ならぬ俺達国民なのさ。バカなんじゃない?
かつて麻生太郎は、『金持ちのユダヤ人が住みたくなるような国が良い国』だといったことがある。
今回の件で、金持ちのユダヤ人は日本に住みたいとは絶対に思わないだろうな。このまんまじゃ、この俺だって、この国から逃げ出したくなる日が来ないとも限らないぜ。

読者諸君、失礼する。まったく冗談じゃない。悪無限だ。