2011/05/08

Post #177 Fragment Of Fragments #16

本日、これといって、事も無し。
VietNam
次の旅行はインドにするのか?インド旅行は危険ではないのか?それともベトナムにした方がいいんではないのか?と家庭内で会議。呑気なものといえば呑気なものだ。しかし、これは俺と連れ合いにとっては、ヒジョーに重要な議題なんだ。ここ何日も、それに関して討議されているんだ。今夜の食事は近所のインド料理屋に行って、カレーとナンを食ってみて、もし印度旅行に行ってたとして、約1週間、朝昼晩カレーでも大丈夫かどーか検証してみたりしたんだ。何しろ俺はこう見えて、辛いものが苦手なんだ。俺の住んでる街には、カレーチェーン店ココ壱番屋の本社があるんだが、ココ壱に行けば、必ず甘口を注文する。とにかく汗がドバドバ出てきて大変なのさ。

HongKong
それはそうと、昨日の夜、闇の中車を飛ばして帰ってきたら、フロントガラスが虫の死骸だらけになっちまった。仕方がない、スタンドに行って洗車するかってんで、洗車機に車を突っ込み、連日の黄砂ですっかり薄汚れた車を小奇麗にした。車がキレーになると気分がイイってことに、自分が日本人だなぁと実感するぜ。俺の見た限り、日本人ほど車をピカピカにしたがる民族はいない。水も豊富だしな。世界には車をキレーにしたくても、おいそれとはできないところがたくさんある。車なんて単に道具だから、汚くっても気にしないってところもあるだろう。それ以前に、車そのものを以てない国のほうが、実は圧倒的に多い。
俺達日本人は、なんだかんだ言って世界で最もゼータクな暮らしをしているのさ。アメリカほどじゃないかもしれないけどね。世界中が車を持ちたがり、毎週車を洗車しようもんなら、地球の資源も水も、あっという間に底をついちまうぜ。とはいえ、車なしじゃ、今更商売できないしな。困ったもんだ。
読者諸君、また会おう。いずれにせよ俺の中では、次はアジア方面に行ってみようという流れが出来ているんだ。どこか君たちがお勧めの場所があったら、俺に教えてくれないか?

2011/05/07

Post #176 Tales from Riverside Of Mekong

総理が浜岡原発の停止を要請し、俺の住む中部地方の連中は戸惑っている。俺は賛成だが、中には景気に影響するとか心配する声もある。首都圏はとっくに計画停電を経験し、すっかり薄暗いというのに、自分たちさえよけりゃいいのか?少し暗くなったくらいで、財布のひもが固くなるなんて、まるで家畜や電照菊みたいだな。光合成でもしてんのかい?そろそろ俺たちのライフスタイルを見直す時期が来たってのが、分かってないなぁ。だいたい真夏にネクタイをするなんて、正気の沙汰とも思えないぜ。昔は開襟シャツとかあったんだけどな。パリッと糊のきいた開襟シャツに、扇子ってのも、粋なもんだぜ。
そもそも、世界中の人々が日本やアメリカの生活レベルを求めだしたなら、どうやってもエネルギーは資源は、喰いもんは足らないんだ。地球が5つはいるくらいだって言われてる。

俺は、何年も前に行ったベトナムを思い出す。
Mekong River,VietNam
ホーチミンの街の真ん中を流れるメコン川。
その西岸には、結構な都市化が進んでおり、高層ビルも立ち並び、かつてフランスによって植民地にされていた頃に、ヨーロッパのような都市計画がされていたこともあり、異国情緒が漂う。
しかし、メコン川の川端では、子供がフルチンで泳いでいたりする。カメラを向けるとにっこり笑って、飛び込んでくれたりしたっけ。
VietNam
船着き場で、フェリーに乗って、東岸にわたってみるとイイ。一回5円ほどで乗れるフェリーには、エンジンをかけたままのカブやスクーターが満載だ。排気ガスとアイドリングの音で、むせ返っている。
これが船の上だなんて、信じられないくらいだ。
徒歩の俺たちは、細い階段を上って、2階席に乗るんだ。バイクを見下ろして、川面を渡る風に、暑さを忘れるんだ。
俺は、のんびりと時間が過ぎていく感じがして、船は好きなんだ。特に渡し船ってのはいいもんだ。

そうして、風に吹かれていると、人間は、きっと温かいところで生まれたに違いないぜって思えてくる。ダラダラ汗をかきながらも、リラックスして生きていけそうだ。大昔の人間はその辺になっている果物でも食いながら、結構楽しくやっていたんだろうなんて、想像してしまうぜ。
実際に、ヨーロッパ人が、大航海時代にカリブ海だかで見つけた現地人たちには、労働という概念がなかった。
あこぎな文明人たちがそんな彼らに規律を教え、労働を仕込んで、奴隷にしようとたくらんだところ、その人々はうんざりして、子供を作るのをやめちまったり、原因不明の病気になったりして、一人残らず死に絶えてしまってて話を聞いたことがあったな。

フェリーが東岸につくや否や、エンジンをかけたままのバイクやスクーターは、一斉に飛び出してゆく。ほとんど舗装もされていないような道を、砂埃を巻き上げながら、爆走していくんだ。まるで、オートレースのスタートのフラッグが振り下ろされた瞬間のようだ。
うろうろ歩いていると轢かれてしまうぜ。
Leftbank of Mekong,VietNam
そこは、本当にタイムスリップしたんじゃないかって疑いたくなるような、素敵な村だった。
未舗装の道の両側に、粗末なバラック建てのような商店や住宅が並び、そのすぐ裏手には、緑豊かな森が横たわっている。ところどころに、南国特有のとぷんとした小川が流れている。川面には棕櫚のような木々の葉が影を落とし、その隙間から差し込んだ光が、きらきらと反射している。
時折、極彩色に彩られた小さな寺院が目に入る。
道端では、よれたランニングシャツを着たおじさんが、椅子を出して座っている。俺達の姿を見ると、何故だか軍隊式の敬礼してくれたっけ。ひょっとしたらこのおじさんはベトナム戦争の時の戦士だったのかもしれない。

子供たちの歓声が聞こえてくるので、ふと目をやると、何もないような空き地で、小学生くらいの子供たちがバトミントンをしている。
幸せそうだ。俺達からしたらとんでもなく貧乏なんだろうけど、スゲー幸せそうだ。こんなに幸せそうに遊ぶ子供を、日本ではすっかり見なくなったような気がするぜ。
俺は、なんだか涙が出てくるほどに感動してしまったのさ。その、幸せな風景に。何もないけれど、ここには幸せに暮らしている人がたくさんいるってね。
俺達は、なんでも欲しがる。1億2千万人の日本人が、飯を食っていくために、あくせく働き、必要ないものも必要だと思い込み、稼いだ金でそのガラクタを買うために、必死になって働いてる。真面目なふりを装うために、真夏でもネクタイを締めてみたりする。そして、そのために電気をガンガン使って、冷房をガンガンに効かせるんだ。OK、原発は必要なんだろう?そうやって俺たちが暮らしていくためには。けれど、そうして、死ぬほど働いて手に入れた快適な暮らし、その先にあるのは幸せなのかい?それとも、さらに何かを求める欠乏感なのかい?人間の欲望には、まったく限りがないんだぜ。バラックに住めとは言わないが、もう少し俺たちは自分自身のライフスタイルを見直してもいいんじゃないのかい?
おっと、もうこんな時間だ。さっさと飯を食って、仕事に出かけなけりゃな。そんなことほざいてる俺自身が、風邪気味の体に鞭打って働かなきゃならないとは、まったく因果なもんだぜ。
それでは読者諸君、また会おう。君たちがこれを目にする頃、俺は真っ暗な道で、車を飛ばしているだろうか?

2011/05/06

Post #175 Fragment Of Amsterdam #4

今日は俺、夜勤から帰ってきたらプリントしようと思っていたんだけどね…。どうにも体調が悪い。睡眠不足と身体的な疲労困憊かとも思ったけれど、鼻水は止まらないし、なんだか熱っぽい。体温を計ってみると、平熱より1℃以上高いじゃないか。ちなみに俺は平熱が35℃台。心は熱いが、身体はクールな奴なんだ。36.5℃を超えると、もう体調がおかしくなるんだ。厄介な身体なんだ。
かかりつけの医者に行って、診察してもらってきたぜ。俺はこの病院の受付のおばちゃんたちに大人気なんだ。まぁ、若い女の子に人気のあった例は、記憶の及ぶ限り滅多にないがね。悲しいぜ…。
そんなわけで、本日もプリントも出来ず、ブログもあっさりだ。毎度まいど、言い訳じみててもーし訳無いが、体調不良だけはねぇ、俺もその、なんだ、身体が資本なんで、無理はしたくないんだよ。明日の夜も仕事が待っているしね。
Amsterdam
OK、そうはいっても、一枚だけじゃ物足りないぜ、もう一発行くぜ!
Amsterdam
しかし、ただ怠いとか言って眠っていたばかりじゃないんだぜ。聴いてくれ、俺は病院に行く前に、ちゃっかりと、今は亡き渡辺克巳の写真集『新宿 インド 新宿』を買ってきて、病院の待合室で見ていたのさ。昨日のインドの熱が冷めないうちに見ておきたかったのさ。渡辺克巳は好きな写真家の一人なんで、写真集があるのを見つけると、つい買ってしますぜ。俺の街の本屋に3冊おいてあったのを先日見つけたんだ。一週間ほどたった今日、俺が買った時にもまだ3冊あったぜ。ということは俺の街でこの写真集を買ったのは、今のところ、俺だけってことか?なに?渡辺克巳をご存じない?じぁ、今からネットで調べてごらん。夜の新宿に集まる老若男女を、若者を、オカマを、ヤクザを、浮浪者を、そして何より人間を撮り続けた素敵な写真家だ。
俺は、気の合う仲間と同じ写真を見て、いろいろ語り合ってみたいといつも思っているんだがね。残念なことに、この街でこの写真集を買って持っているのは俺一人なのさ。もし、君たちが俺の紹介した本や写真集を見てくれたり、持っていたりしたなら、コメントを入れてくれないか?写真の楽しみは、写真を見ながら、あーでもあろうか、こーでもなかろーかと盛り上がることにもあるんだぜ。彼の天才アラーキー事、荒木経惟も『東京は秋』という名作写真集のあとがきで、そんなことを書いていたように記憶してるぜ。

そんな俺の家には、写真集がてんこ盛りだ。最近は新しい写真集を買うと、連れ合いから『そのうち床が抜けるわ!』って遠まわしに嫌味を言われるような有様なんだ。まいったなぁ…。これについては明日か明後日、ごく近いうちに紹介させてもらうぜ。楽しみに待っててくれ、頼むぜ!
しまった、結局またダラダラと書き綴ってしまった。もう駄目だ、限界だ。臨界点を突破してしまう。俺の脳がメルトダウンする前に、今夜はとっとと休ませてもらうぜ。そう、今の俺には休息が必要なんだ。何といっても昼間眠っていると、仕事の電話でたたき起こされるしな。こう見えて俺は、意外と暇人じゃないんだ。フリーランスみたいな生き方をしているからこそ、身体には人一倍気を使ってるのさ。
それでは読者諸君、また会おう。くれぐれも連休の疲れで、体調を崩したりしないようにしてくれ。俺は、自分の事ももちろん大切だけど、君たちの事も同じように大切なんだ。ふふふ…、ちょっと偽善者っぽかったかな。まぁ、イイさ。俺からのせめてものサービスだ。では、よい週末を過ごしておくれ。