2011/03/21

Post #127 春の雨が降る

昨日の夜の仕事はすっかり当てが外れた。朝までみっちりかかると思っていたんだが、あっさりと3時ゴロに終わってしまった。まいったな。今日に限って朝までコースを確信して電車で来ていたのに。始発まで3時間近くあるじゃないか。しかも外は雨。これが大阪なんかだと朝の5時までやってるガールズバーとかに行ってしまい、二度と逢わない女の子と、どーでもいいような話をして、せっかく稼いだ金をどぶに捨ててしまうことになるんだがな…。幸いだ。どっちにしても雨に打たれた作業服姿でそんな店には行けやしないな。そういや腹が減ってきたぜ。吉野家にでも行って並とみそ汁でも胃袋にぶち込もう。うう、満足だ。胃袋はサティスファクションだ。出来ればもう少しだけツユが多いほうが良かったが。何事もおつゆが多いのが好みなのさ。しかし、吉野家じゃ朝まで暇はつぶせないな。マンガ喫茶でも行ってみるか。
この雨の中、俺は2件のマンガ喫茶で満席を理由に断られ、三件目でやっと腰を落ち着けることができた。ナルトの50巻から先を読まねば。始発までにね。そんなことしてないで、眠ったほうがイイんじゃないのって言われそうだが、ひとたび寝ちまったら目覚めることはムツカシー俺なのさ。

2時間ほどかけナルトの最新刊まで読み倒した。そういえば、何年か前にも、夜勤が早く終わって電車が動くまでの間、マンガ喫茶でナルトを一巻から読んだことがあった。その時は気が付いたら10時を回ってしまっていたんだ。恐るべしナルト。俺の好みは、ナルトの師匠・自来也センセーだ。あんなオヤジになりたいんだがな。しかし今回は、長年の蓄積の結果ノルマは四冊だ。楽ショーだ。ちょーどイイぜ。
俺はナルトが死んだ母に会うくだりで、ちょいとジーンと来てしまった。不覚だぜ。

俺は、始発電車で家路を急いだ。図面や資料の入ったカバン、高価なので現場に置きっぱなしにできない道具なんかを肩から下げて、最寄りの駅から歩いて帰ったんだ。細かい雨の中。あたりはまだ薄暗い。天気が悪いからだ。白い木蓮の鼻が咲いていた。
あんな大災害があっても、自分の身に何が起こっても、季節はそ知らぬ顔で巡ってくるもんだな。当たり前か。
Osaka
ここ10年くらい、春や秋にはなんだか憂鬱になる。過ごしやすくて、世間の皆様が好む季節にも関わらず、心楽しまないのさ。その春がまた巡ってくる。
何が憂鬱ってわけじゃないけど、なにかサビシー気分になるんだ。
やはり俺には、極端な季節が、汗まみれで太陽にじりじり照らされる真夏や、キーンと音の聴こえてきそうに空気の張り詰める真冬が向いている。
もう少しすると、桜の下で、花見と称して花も見ないで、酒を飲んで大騒ぎってのがどこでも見られるようになるだろう。あれがまた、ユーウツだ。普段真面目くさった野郎が、酒に飲まれて大騒ぎってのが気にいらねぇ。
俺は素面でも酔っ払ってんじゃないのってくらいテンションが高いって、周囲から煙たがられるが、こう見えて心の中には大小さまざまなブルースが渦巻いているのさ。それに今年はこの有様だ。羽目を外さないようにしなければな。

それでは失礼するぜ。今日もこれから男の仕事だ。今日は仕方ない、車で行くとするか。読みたいマンガもそれほどないしな。明日か明後日、また君が遊びに来てくれるのを待っているぜ。

2011/03/20

Post #126 イイ顔してる男たち

朝の4時過ぎまで働いて、家に帰って目覚めると11時だった。うかうかしてはいられない。今日も夜には男の仕事が待っているし、13時にはお客さんのところに行って打ち合わせなんだ。
3連休だろうが、日曜日だろうが、俺にはカンケーねぇってカンジだ。被災地の皆さんにはモーシワケ無いが、人生とはこんなもんだ。俺も生きてくのに精いっぱいなのさ。
コーヒーを飲みながらさっさと新聞に目を通し、TVをつける。やはり気になるのは震災関連だ。原発関連だ。
東京消防庁のハイパーレスキュー隊のおやっさんたちが記者会見していたぜ。とても疲れ切った顔をしているが、やりきった感のあるイイ顔だ。仕事は違うが、現場の人間は違うぜ、やはり。
同じ記者会見でも、なにが起こっているのかさっぱりわからない東京電力の記者会見とは大違いだ。しっかりと地に足がついている。俺達なんかよりもはるかに詳しく放射線の危険を知ったうえで、その恐怖を抑え込んで困難な仕事をぶちかましてきたぜっていう男の誇りが、そのシブい顔に顕れている。まったくイイ顔してるぜ。
現場の男ってのはいいもんだなって、改めて思ったぜ。今、一番やりたいことはって訊かれて『ぐっすり寝たい』なんて言ってたけれど、そこがまたイイね。キョーカンするぜ。
ありがとう、東京消防庁のおやっさん。お宅の知事は日本で最も暴言を吐きまくり、人々をげんなりさせるクソ野郎だけど、あんたたちはサイコーだぜ。
やっぱり、消防士ってのは凄いもんだな。アメリカの作家カート・ヴォネガットも傑作小説『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』の中で、消防士ほど、危険を顧みず献身的に振る舞える人間はいないって絶賛していたぜ。主人公のローズウォーター氏も有志消防団の副団長だって設定だった。ありゃホントだったってことだ。そういえば、9.11の時も、大活躍し、そして犠牲になった消防士がたくさんいたっけな。
最近、イイ顔してるおやっさんを見る機会がめっきり少なくなったんで、今日は少し嬉しかったぜ。
今日はこんなところで。写真はグランバザールの男たち第2弾ってカンジでいこうか。
Istanbul,Turk
では諸君、失礼する。ふふふ‥・、俺はこう見えて結構イソガシー男なんだ。俺もぐっすり眠りたいぜ。
明日か明後日、また会おうぜ。

2011/03/19

Post #125 女たちへのエレジー

今日は朝の9時から翌朝の6時まで仕事なんだ。
俺の仕事はきついときはキツイ。それが男の仕事だ。しかし、俺の経験では、どんな先の見えない仕事でも終わらない仕事はない。俺はいつもそうやって自分に言い聞かせている。
どんな困難な状況も、何時までも続くことはないってことだ。今困難な状況に置かれている人たちに、一日も早く『あんときゃ、ホント大変だったなぁ』って、微笑みながら言えるような日が来ることを祈らずにはいられない。まったくだ。もう一度言おう。今、困難に直面している人たちに、笑顔が戻る日を俺は心から待っている。時間がかかるのは当然だろう。しかし、そんな日が来ることを信じていこう。信じるってことは、スゲー力があるんだぜ。

Osaka
女をモノのように扱う男がいる。俺はそういう手合いは好きではない。友人になりたいとも思わない。女を自らの快楽の道具としてとらえている奴なんて、好きになれないし、一緒に飲みに行ったりしたくない。絶対にね。

しかし、モノの女の場合は、どうなんだろうな?

俺は、やっぱりいくらモノでも、女の形をしたものは、邪険には扱えないな。不幸な女の魂が宿っているかもしれないじゃないか。
俺はキューブリックの映画『時計仕掛けのオレンジ』に出てきた、ミルクバーの店内を思い出したぜ。その店ではミルクは店に置かれた女のマネキンの胸から飛び出し、机の代わりに、四つん這いになった女のマネキンみたいなのが使われていたように記憶している。

女をモノとして扱ってはいけないぜ。ましてや、暴力だなんて。もし、そんなふうに君のまわりの女性に憤ることがあっても、そこはぐっとこらえていこう。それが男だ。せめて、モノにあたっておくぐらいにしておこうぜ。それでも女性は充分怖がっちまうんだけどな。

別に、俺の生活に何か事件が起こった訳じゃない。ただ、この写真を見てて、なんとなくそう思っただけさ。
ああ、そうそう3月8日は国際女性デーだったんだって。そんな結構な日があるなんて、俺は知らなかったぜ。
諸君、また会おう。暑さ寒さも彼岸までだ。良い連休を過ごしてくれ。俺は仕事だ。そして、被災地で大変な思いをしてる人たちの事を想って、あまり羽目を外し過ぎないようにしてくれないか。そうだ、梅の花でも見に行くといいだろう。今頃、パリではミモザの花も咲いているだろう。なんてね。