2011/09/21

Post #312 俺が居眠りしている間に…

夜の仕事に備えて俺が居眠りしてる間に、台風はどっかに行ってしまったようだ。
いつも不思議に思うんだが、台風がこようが電車が止まろうが、何としても会社に行こうとする日本人。まぁ、かく言う俺も午前中は吹き荒れる嵐の中、銀行に行ったりホームセンターに行ったりと何やらごそごそ動き回ってはいたんだがね。
TVを見ているとずぶぬれになってサラリーマンやOLが歩いている。ご苦労様なこった。
HomeTown
子供の頃は、台風が来ると学校が休みになるんでかなり嬉しかったんだけどね。どんなに頑張ってみたって、人間の力では吹き付ける風を、降り注ぐ雨を止めることなんてできないんだ。家族と一緒に、静かに家の中で小さくなって自然の脅威をやり過ごしていたって、イイじゃないかな?
まぁ、大人にはそうはいかない事情があるのは充分に承知してるけれど、そんな事情なんて、所詮はせせこましい人間の都合であって、一日くらいサボったって、命まではとられないと思うんだけれどね。むしろ、嵐の中いそいそ出かけていって、命を落とすことだってあり得るんだ。どっちが得かよく考えてみたいぜ。
とまぁ、今日はこんなところで失礼するぜ。やっておきたいことがいくつもあるんだ。俺の人生、ヒマでどうしよーもないなんてことは全くなかった。ゲームに没頭したり、パチンコに行ったりするような暇はありゃしないのさ。金を稼いで、稼いだ金で好きな事をやるだけだぜ。
読者諸君、また会おう。明日は明日の風が吹くのさ。

2011/09/20

Post #311 またもや台風か、まいったなぁ…

今年は台風の当たり年だ。またまた台風だ。直撃もしていないうちから、名古屋じゃ河川の氾濫だ。愛知県内で100万人もの避難勧告だ。一体全体、100万人もどこに避難すりゃいいんだ?
俺は10年ほど前の東海豪雨を思い出す。あのときも大変だったっけ。名古屋水没って海外でも報道されたほどだった。まぁ、今年東北地方を襲った地震に比べれば、大した規模じゃないかもしれないが、当事者にとっては、災害の規模など関係ない。
誰にとっても、自分自身が大事なものさ。まぁ、俺はあんときもこれといった被害も蒙らず、のほほんとしていたがね。今回も仕事に行くことも無く、のんべんだらりと日を送っていたのさ。電車はJRも私鉄も止まっていたが、うちのつれあいは同僚に送ってもらって何とか帰ってきた。今は雨も小康状態で、鈴虫が鳴いている。いつもより静かな夜だぜ。
しかし、天災ばっかりは、望むと望まないとに関わらず、また、無事だったことを負い目に思うことがあったとしても、被害に遭うかどうかは、ちっぽけな人間の力ではいかんともしがたい。たまたまだ。この偶然に感謝することしかできないんだぜ。
出来ることなら、被害が最小限にとどまってくれることを祈らずにはいられないぜ。俺の友人もそのあたりにはそこそこ住んでいるんだからね。これ以上は勘弁してほしいぜ。鎌倉幕府3代将軍、源実朝も詠っていたよな。『時により 過ぐれば 民の嘆きなり 八大竜王 雨止めたまえ』って奴だ。 
Paris
サラリーマンNEOのサラリーマン体操に出てくる近藤良平を見るたびに、俺はこの人へんな髪型だなぁって言ってるんだけど、うちのつれあいには『あんたも似たようなもんだよ!』って一喝されてます。そういえば、近藤良平さんとは同じ学年にあたるようで・・・。人相があまり良くないところも、似たようなものかな。いや、俺の方がほんの少し愛嬌があると・・・、思いたいねぇ。
以前にオカマバーに行ったときには、葉加瀬太郎かとおもったってオカマのおじさんに言われちゃったんだけどね。まぁ、まいったなぁ・・・。
Paris
俺のよく行く美容院の女の子は、俺のことを自転車関係の仕事をしてると勘違いしてるらしいんだ。今日、のどの具合が悪くて行った病院の受付のおばちゃんから聞いた話しなんだけれどね。俺は町のおばちゃんや美容院のおねーさんたちの話題の的なのさ。病院の受付のオバちゃんはともかく、美容院のおねーさん方なら、いつでも喜んでご飯でも食べさせてあげるんだけど、若い人はシャイでいけないぜ。
で、俺の仕事なんだが、自転車関係の仕事・・・?そんなわけあるかよ!今時さっぱり儲かりそうにないぜ。
たまたま、俺がその美容院で『俺の仕事は自転車操業さ』って話をしたらだ、自転車操業の意味を知らない彼女は、自転車関係の会社だと思ったんだろう。で、それから数日後に、俺が自分の自転車(ちなみに名古屋弁ではケッタという)のパンクの修理に近所の自転車屋にだねぇ、赴いたところ、たまたま俺の家の近所に一人暮らしをしている彼女が通りがかって、ちょいと立ち話したって訳だ。なんて言うことのないことなんだが、彼女は、まさに俺が自転車操業の営業でもしていると思ったんだろう。あぁ、若いって素敵なことだぜ。世の中に知らないことがたくさんあると、おかしな誤解を連発で、人生面白く過ごせるってもんだ。羨ましいぜ!けど、そん時俺、自転車操業の意味を説明したはずだけどなぁ。あまりに巧みな話術で、話の内容も流れるように聞き流されてしまったのか?ふふふ・・・、もっとこれからは重々しく語るようにしようかな?
読者諸君、世間は台風で大騒ぎだというのに、超自然的じゃなくて、超私的な与太話の連打で、スマン。しかし、誰の人生もそんな小話の集積でできているのさ。え、俺だけかよ?まいったなぁ・・・。

2011/09/19

Post #310 Gypsy Queen

ありがたい事に今日も仕事はOFFだった。しかし、遊んでいたわけじゃない。忙しさにかまけてサボっていた帳簿をみっちり時間をかけてシコシコとやっていたのさ。自分のこととはいえ、こいつはたまらないぜ。お金もたまらないぜ。まぁ、金がないのは悪い事でもないけどね。金子光晴の詩にも『剽軽者の俺の人生だったが 金がないのでまだ助かった』なんて文句があったしな。
で、朝TVを見ながらコーヒーを飲んだりしていると、モデルの道端ジェシカがトルコを旅して、トルコの街を走るっていう番組をやっていたんだ。イスタンブルにエフェス、そしていつかは行ってみたいカッパドキア・・・。俺は連れ合いと一緒に旅した去年の夏のトルコを思い出したぜ。実際、道端ジェシカが走っていた界隈を、俺はカメラを持って歩き回っていたんだ。また行きたいもんだぜ。

で、今日はまた思い出したように、イスタンブルの写真をお送りしよう。先日の慕情海峡ボスポラスの続きだ。慕情海峡ボスポラス#4で、アジア側のカドキョイに着いて、花を売るジプシーの女性を目にしながら、信号待ちをしているふりをして、そっと写真を撮ったとこまで書いたと思うけど、今日はその目抜き通りの信号を渡ったところの話しだ。
横断歩道を渡って、右に曲がって歩き出した俺の目に、一人の異様な女性の姿が映った。広い石畳みの歩道で、異国情緒あふれる音楽に合わせて踊っている。
Istanbul,Turk
これが生演奏だったらばっちりだったんだろうけれど、生憎小さなラジカセからその旋律は流れていた。ちょいと残念だ。道行く人々は、そんな彼女が目に入らないかのように足早に過ぎていく。しかし、彼女はそんなことにはお構いなしといった風情で、いささか疲れのにじんだ足取りでステップを踏み、何かに憑かれたように踊り続けていた。
よく見れば、彼女の足は裸足だ。手の甲にも、足の甲にも、血管が浮き出しているのが見て取れる。髪の艶も無く、肌は日にさらされてなめしたようになっていた。それでも、俺は思ったのさ。彼女はきっと誇り高いジプシークイーンなのさ。おっと、むかしの中森明菜の歌じゃないぜ。そんなこと言ったら、俺の感じてた旅情が、一挙に安っぽくなっちまうだろう?
Istanbul,Turk
他のジプシーの女性たちが、トルコ人や観光客に花を売って稼いでいるのを横目に見ながらも、それを良しとしないような矜持が、そう、かつて歌舞音曲で人々を魅了していた頃の暮らしを頑なに変えようとはしない厳しい意志が、その深いしわが刻まれた顔に読み取れるような気がした。
彼女が踊ることを、誰も気に留めようともせず、足早に通り過ぎ、彼女にお金を与える者がいなくても、彼女はそんなことは微塵も気にしていないような風情だった。ひたむきに、夕陽を浴びて踊り続ける姿は、何か価値が逆転し、途轍もなく高貴な姿にすら見えてきた。
Istanbul,Turk
俺は写真を撮る。彼女は踊る。そこに何も理由などなく、ただ、踊るべく生まれたものが踊るのだと言わんばかりに。その姿は、ボスポラス海峡に沈みゆく夕陽に照らし出され、気高さすら漂っていたのさ。俺は確信したんだ。『彼女こそ、落ちぶれてしまったけれど、生まれながらのジプシークイーンなんだ』ってね。
読者諸君、こんばんはこれで失礼させてもらうぜ。ちなみに、日本じゃ最近、ジプシーってのは差別用語の放送禁止用語なんだそうだ。日本じゃ、言葉がどんどん狩られていく。事なかれ主義の上っ面の平等主義者たちの手によって、血の通った言葉が刈り取られていく。馴染のない、持って回った言葉が、イメージの手垢のついてないピカピカの言葉がかわりに与えられる。
冗談じゃないぜ。そんな言葉の上っ面だけ取り繕っても、世の中は何も変わりはしないし、1ミリだってよくはなりはしないのさ。むしろ、物事の本質は覆い隠され、世の中はどんどん悪くなっていくんだ。ふざけるんじゃないぜ。その言葉が背負う歴史を、自ら背負って使う覚悟が無いだけの話しさ。
おっと、いけないぜ。思わぬところで、本音が出ちまった。読者諸君、おやすみなさい。君たちに会う夢を、俺は今夜も見ていることだろう。