2011/11/21

Post #373 金ならないぜ

うむ、なかなかに困ったことになった。
あんまり出張ばかりしていたもんだから、金が無くなってしまった。出張貧乏という奴だ。幸い、今日は仕事が早く終わったので、昼飯も食わずに帰ってきたんだが、帰りがけにラボに出していたフィルムを引き取りに行ってきた。
しかし、金は無い。我ながら、いい年してそんな金にも事欠くようじゃ情けなくなってくるんだが・・・、仕方ないカードを使うか。マリー・アントワネットも『パンがなければ、ケーキを食べればいいじゃないの』って言っていたしな。お金がなければ、カードを使えばイイじゃないのって訳だ。
Bruxelles
俺は金が無くなると、どうにも元気がなくなるんだ。
まったくげんきんなものだ。
塩をかけられたナメクジの気分だ。
今日もなんだか無性に眠たくなってきた。疲労が溜まっているのか?金は貯まらず、疲労だけが溜まっていくなんて、なかなかに生きにくい世の中じゃないだろうか?洒落にもならないぜ。
仕方なく、今日は午後から眠って暮らした。眠っていれば、下らないことに金を使っちまうこともないしな。とはいえまぁ、使いたくても肝心な金がないんだけどね。短いようで長い人生だ、そんな日もたまにはあってもいいんじゃないか?
25日には、自分の口座に給料を振り込むんだ。出張手当もつけておこう。決算だからな、出来ることなら、決算賞与もつけたいもんだぜ。それまでの辛抱だ。どうせロクに仕事の予定もないんだ。帳簿をつけたり、写真をプリントしたりして、金は無いなりに有意義な生活をさせていただくとするか。なかなかそれも楽しみだ。
では、そんな情けない中年の悲哀漂う日常を暴露したところで、失礼させて頂くぜ。寒くなってきたからな、風邪なんかひかないように、お互い気を付けていきたいもんだ。なんてったって、病院じゃカードは使えないからね。
失礼する、御機嫌よう。

2011/11/20

Post #372 I Can't Standing

俺がホームタウン名古屋に帰ってきたら、中日、負けよった。
ボロ負けだ。元祖オレ流落合監督の最後の試合だというのに、あっさり負けよった。昔から、投手王国とか言って、それが実は貧打の裏返しという傾向にあったが、ここでそれかよ。ヒットの一つも打てない野手なんて、意味ないぜ。泣けてくるぜ。落合解任を狙っていた中日球団のお偉いさんも、今頃ガッツポーズしていることだろうよ。中日ファンだった俺の死んだおじさんも、こんな試合を見たら、墓場からゾンビの様に起き上がってくるに違いない。あの世にTVがないことを祈ってるぜ。
こんなことを書いても、名古屋人以外には殆ど共感してはもらえないだろう。所詮ローカル球団だ。しかし、仕方ない。いつだって、親会社の勢いのあるところがやはり勝つのだ。飛ぶ鳥も落とす勢いのソフトバンクと、20世紀の遺物たる新聞、それも名古屋の地方新聞では、勝負が見えている。むしろ、それを勘案すれば、よくやったというべきだろう。
俺は、もう立ち上がることもできないぜ。セバスチャン・サルガドの写真に出てくる難民の様に、毛布にくるまって、力なく転がっていることしかできないぜ。
HomeTown/Nagoya
それはさておき、今日帰ってくる電車の中で、胸を締め付けられっるほどに心ゆすぶられ、写真に撮りたい風景を見た。
二人掛けのシートの窓側には、やたら仕立ての良いスーツ(おそらくはオーダーだろう。)を着た、12歳くらいの少年が座っていた。少年は羽海野チカのマンガ『3月のライオン』2出てくる二階堂君のようだ。デブではないが、丸々としている。あどけなさの残る血色の好い顔は、疲れているのか、少し眠たそうだ。隣には、その母親と思しき女性が座っていたが、息子とは好対照に、年齢相応にやつれ、骨格が見て取れる。俺は人の顔を見ると、どんな頭蓋骨をしているのか、想像するようにしているんだが、実に骨格をイメージしやすい顔立ちだった。肌も年齢相応に荒れていて、これまた息子とは好対照だ。そしてまた、母親もずいぶんと疲れているようだった。息子の方に顔をあずけて、そこか険しい表情で眠っていた。
母親は、ショールを羽織っていたが、それを息子の肩にもかけてやると、二人はちいさな鳥のように身を寄せ合って、眠っていた。
どこにでもある光景だろう。しかし、俺は人間のいとおしさに、胸が締め付けられるようだった。
カメラはもちろん持っていた。しかし、日曜日の夕刻、家路をたどる多くの乗客の目の前で、この親子の写真を撮ることははばかられたんだ。もし、この親子の姿を写真に撮ったことを、周囲の乗客に見咎められたとしたら、どう説明するよ?とても美しく、いとおしい姿に、胸を打たれたから写真に撮らせて頂きましたって言って、みんな納得してくれるだろうか?無理でしょうよ。自分を特別な人間だとは思わないけれど、そう思うためには、それなりの感受性が必要だからな。
仕方ない、肉眼レフで心に焼き付けておこう。
この親子の姿を、俺は忘れないようにしたいもんだ。そして、この親子の姿に、美しさを見ることのできる心持こそを手放したくないもんだ。
読者諸君、失礼する。明日も仕事だ。なに、大した仕事じゃない。ほんの消化試合のような仕事だ。せいぜい仲間と気楽にやっつけてくるぜ。

2011/11/19

Post #371 場末に流れ着いて

思わぬトラブルで、仕事は一日伸びてしまった。宿は、今朝引き払ったばかりだ。
仕方なくネットで探した安宿に、土砂降りのなか、荷物を引いてたどり着いてみると、そこは品のない風俗やガールズバーがひしめく、背徳の街の連れ込み宿だった。ホテルの名前はご立派なんですがね。
冗談じゃない。
心なしか、バスタオルも精液のような嫌な臭いがする。ベッドのスプリングときたら、中山式快癒器かと思うような違和感だ。窓を開けて澱んだ空気を入れ換えようとすれば、焼き肉のようなムカつくような臭いがどっと流れ混んでくる。
Paris
あぁ、俺の人生、良くできてるぜ。思わず笑えてくるぜ。
とっとと眠るか、中日もソフトバンク相手になんとか踏ん張った事だしな。それに明日も朝早いんだよ。読者諸君、御機嫌よう。