2012/05/21

Post #540 プリントをすると心が落ち着くんだ

Marrakech,Morocco
今日は仕事の予定もなかったんで、久々にみっちり腰を落ち着けてプリントに取り組んだ。モロッコの写真がネガ一本分、そして長いこと放置されていた大阪の写真をネガ一本分合わせて35枚。
そういえば、この大阪の写真を撮影したころに、俺はこのブログをはじめたんだった。感慨深いな。いや、自分の無精を反省すべきか。
プリントをするのは、いつも始めるまではおっくうだ。なにしろ貧乏所帯なんで専用の暗室なんかがあるわけでもない。とにかく準備に手間がかかるんだ。掃除だってしておかないとな。ホコリは大敵なんだ。やってみればわかるさ。ホコリが舞って、ネガに付着するとだねぇ、ホコリも引伸ばされてしまうんだ。どうなると思う?そう、せっかくのプリントに陰毛が乗っかってるような筋が入るんだ。これにはいつもとうんざりだ。それに、部屋の片づけもしておかないと、水洗した印画紙を乾かすスペースも無い。とにかく手間がかかるんだ。
しかし、始めるといろんな心の中のモヤモヤも忘れて没頭できる。暗くて狭いあの環境が良いのか。確かにそれもあるだろう。しかし、俺はいつも焦燥感を感じているんだ。仕事をしていても、ホントーに自分がやるべきことはこれじゃないと感じている。そう、本当にやるべき事、それはプリントだ。
何より、今までに撮影したネガの中には、まだまったくプリントしていないものがゴマンとある。こんなことじゃ、死ぬに死ねないってもんだ。
ぶっちゃけて言えば、これをすべて片付けようと思うと、時間も金もべらぼうに必要なんだ。金は稼げばいいだろう。しかし、時間は?俺の人生、何時唐突に終わるかどうか分かったもんじゃないんだぜ。もちろんそれは、俺だけに限ったことじゃないがね。だから、いつも焦ってる。暇を見つけてプリントすればいいだけの話しなんだが、なかなかその暇がねぇ・・・、大きな問題なんだよ。そんなことだから、何時だって心穏やかでいられないんだ。
だから今日は、充実した時間を過ごすことが出来て、非常に満足だ。
出来のほうはまぁまぁだ。しかし、俺はプロじゃないから、つまりコレで飯を食ってるわけじゃないから、出来不出来なんて、自分が良ければ何でもイイんだ。それでこそ、芸術家っぽいというもんだろう?そもそも、写真の良し悪しなんか、見る人間が決めることで、俺がプリントする時には、何ら関わりないだろう。
まぁ、要はあれだ、俺はプリントをすると心の中のわだかまりも忘れて、充実した時間を過ごすことができるってことがいいたいんだ。まったく以て結構なことだ。君も試してみるがいい。何かを自分でつくりだすこと、それが大切なんだ。本当に生きてるって思えてくるぜ。

読者諸君、失礼する。例によって今日の写真はまた明日以降お届けしよう。なにしろ乾燥中だからな。

2012/05/20

Post #539 ちょっと見ないと無くなるぜ

On the Road,Nagoya
仕事の下見で、隣県の鄙びた町に出かけたついでに、連れ合いと一緒に付近のダムにまで足を延ばしたんだ。まさに仕事と称して暇潰しだ。
ココはよく自殺した人の死体が浮いているようなダム湖で、すぐ近くには町長襲撃事件で有名になった産業廃棄物処分場予定地なんかもある。初めて俺が行った頃は、もう10年以上前だが如何にも廃村という味わい深い場所だったが、今では立ち入り禁止となり、更地になっているようだ。そう、木曽川の上流のすぐそばなんで、水質汚染を危惧して産廃処分場の計画は頓挫したのだ。水が汚染されると厄介なことになるのは、最近の利根川水系のホルムアルデヒトの濃度問題でも分かるように、死活問題だ。
さて、どうしてこのダム湖に足を延ばしたかというと、このダムのほとりに骨材プラント跡地という産業遺跡があって、時折見に行っては、毎回同じような写真を撮るってのが、お気に入りのドライブメニューだったからだ。
骨材プラントというのは、ダムを作るときに使用されたプラントで、セメントに混ぜる石つまり骨材を、サイズごとに分別するための施設だ。現在では、高さ20メートルくらいの塔が五本ほど残っており、宮崎アニメに出てくるような不思議な風景を作っていた。なにせ戦争中からダムの建設が始まり、昭和20年代に使用されたと思われる産業施設だ。周囲は緑豊かな山そのものだ。忘れられたようにひっそりと佇み、味わい深いッたらなかった。
しかし、何年かぶりに訪れると、それらの塔は一本残らず無くなっていた。ご丁寧に、とうの立っていたところには、土台だけ真新しいコンクリートで補修してあった。ある意味シュールだ。コンクリートの土俵のようだ。
近所の関電の事務所のおじさんに聞いたところ、今年の3月に老朽化を理由に取り壊されたんだそうだ。まったく、ちょっと見ないと無くなるもんだ。これだから、写真を撮っておかないといけないと、再認識したってもんだ。
その写真は・・・、どっかにあったはずなんだが、見つからないんで、そのうちまた見つかったらお届けしよう。結構イイ雰囲気あったのに。残念だ。

読者諸君、失礼する。明日は日食を見ないといけないから、とっとと眠ることにするぜ。

2012/05/19

Post #538


Paris
夜勤明け、今日も一日眠って暮らした。外ではカエルが鳴いている。いったい何匹いるのやら。