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| Osaka |
出張中のホテルの部屋で俺はブログを書いている。
今日は単に打合せだけだったから、夕方にはホテルに戻り、やることもこれと言ってない。しかも、明日は日曜なので、現場も休みだ。何をして暮らしたらいいんだ。
不要な散財をしないように、まわりに写真のような楽しげな界隈の無い良い子の住んでる良い街を選んだのさ。賢明な俺だ!なんといってもここはちびまるこの舞台となった清水だからな。そんな青少年によろしくないようなお店は、見当たらない。それどころか土曜日だというのに、夕方5時過ぎには商店街の人通りもまばらだ。退屈しのぎにカメラを持ってぶらついてみたが、何も撮ることなく、早々に西友によって弁当を買い込み、ホテルに戻ってがつがつと食うと、やることはもうなくなってしまった。味気ないとはこういうことだ。
これが大阪だの東京だと、思わずカメラを持って夜の繁華街をぶらつき、こんなおねーさんなんかを写真におさめ、ついでに一杯やって独りでどんちゃん騒ぎということにもなりかねんのだが、それで残るのは後悔と写真だけだ。
去年は赤字だったので、そんなことになったらダメージが大きすぎる。だからこそ、この街に宿を撮ることにしたのだ。おかげで、初日から夕食は西友の“満足洋食弁当、タイムサービス10%値引きします”だ。味気ないとはこういうことだ。
だから、夜は長い。TVをつけることもなく、ネットでニュースなんかを見ながら暮らしている。
本当は、やるべきことは山ほどなんだが、この旅先の部屋では何ともしようがない。
そんなものさ。
いつも、出張でみしらぬ街に泊まると、この街には一人の知己もいないことを思い知らされて、やるせないような寂しいような気分になる。そういうところは俺も人並みだ。俺がブログをはじめたのが、出張先のウィークリーマンションだったのもうなずけるというものだ。
ふと、すっかり暗くなった交差点を渡るとき、いったいぜんたい、俺はどうしてこんなところで、こんなことをしているのかって、悲しくなるような疑問が胸の奥から突き上げてくる。
いやぁ、それは仕事だからでしょ、とかいうことじゃなくって、その、なんだ、もっとこう根本的にですね、自分の人生に数々あったであろう分岐点をですねぇ、その都度その都度、成り行きと目先の利益に釣られて選んで、その挙句として、こんなところで侘しくあてどなく街をぶらつくようなおっさんに成り下がってしまったのかという、悔恨痛恨の思いがふつふつと胸の奥から湧いて出てくるのであるよ。
あぁ、高校生の頃は、自分はなんにでもなれると思っていた。世の中と人生を舐めていたんだ。
けれど、今思えばとんだ中二病だったと思えてくるぜ。なんてったって、バビル2世くらいは楽勝だと思っていたからな。未来は無限の可能性に満ちていたし、自分には何か才能があると楽観的に思い込んでいた。バブル景気真っ最中で、将来はバラ色や桃色に輝いているように感じていたぜ。
もっとも、当時からあんたはサラリーマンには向いてないねって言われていたけれど、まさかここまで向いていないとは思ってもみなかった。
その挙句が、これか・・・。
まぁ、今更やり直せるようなもんでもないけど、もうちょっと何とかしたいねぇ。忙しくっても儲からないしね。とはいえ、誰かの手下になってへいこらしてるわけじゃないからまだイイと言えばイイんだけどね。
うむ、この出張中、少しばかり自分がどこで道を誤ったのか、思い出してみるのもいいかもしれないな。とはいえ、後悔すれども反省せずの俺だから、単なる暇潰しになるのは目に見えているぜ。
読者諸君、失礼する。