2013/07/15

Post #876


Fes,Morocco
暑い日が続いている。おかげでやる気になれやしない。
だから、今日はこれだけにする。街に出れば、暑いし、何より言葉の定義もあいまいな選挙の候補者たちの下手糞な演説を耳にしたりして、吐き気を催すので、御免蒙る。
原理原則をないがしろにしたところで、何を論じても、論議が噛み合うはずもない。
自分たちの主張することを、まず第一に自分たちが率先して出来るか否か。原理原則も無ければ、本気の覚悟もあるんだかどうだか。
世間虚仮とはこのことさ。

読者諸君、失礼する。俺達日本人に本当に必要なのは、堕落と絶望と苦しみなんじゃなかろうかとも、思えてくるぜ。

2013/07/14

Post #875

Istanbul,Turk
ジタンのハコに描いてあるジプシーの踊り子のようなスカートをはいたロマの少年が、友人のパーカッションに合わせて踊っていた。
カメラを向けると、自分の足元のハコに金を入れろとでもいうように、叫びをあげた。
写真とは、撮るものと撮られるものの絶え間ない緊張と、断絶、そしてその上での理解というものが、あるように思える。
遠い夏の旅だった。
読者諸君、失礼する。

2013/07/13

Post #874 皆様に好かれそうな写真

Dubrovnik,Croatia
ヘルシンキでトランジットのついでに一泊し、クロアチアのドブロブニクとザグレブ、ハンガリーのブダペスト、チェコのプラハと遊び歩いてきた。我ながら、呑気なものだ。
その内容は、おいおいお話しするだろう。いつものモノクロ写真と言ったら、いったい何時になることやら。
帰ってきてからのあまりの暑さと湿気に、とてもプリントなんてできっこないと断念したのだ。まとめて届けてもらった新聞には、連日熱中症で搬送とか書いてある。
まったく命懸けでプリントなんかできるもんじゃねえっての。

こういう写真を載せると、きっと皆様カワイイと悶絶してくれるんだろうな。

俺自身は退屈だけど。

ネコ⇒カワイイっていう思考のショートカットを辿ってしまうことで、抜け落ちてしまうものは多々ある。と俺には思える。
別に、ネコだけに限った話ではない。
俺達には、目に見えるモノに対して、文化的なコードが後天的に備わっているので、何を見ても大抵の場合、思考のショートカットが起きる。
そして、思考のショートカットが起こるとき、そこに写っている写真の内容は、単なる記号と化して、意識の流れの中に埋没してしまうんだと思う。
それは、ぶっちゃけて言っちまえば、まぁ風呂屋の書き割りと同じだ。

けれど、出来ることならば、一本の木が写っている写真を見て、これはいったい何だ?と思えるような写真が撮ってみたい。いや、決してそれは網膜的な刺激のデカい写真であってほしくない。当たり前の物事が、当たり前に写っているだけでいながら、なおかつ、俺達が普段目にしていながら、見えていない現実を、写真にしてみたい。
俺達の思考を揺さぶるような、いったいこれは何が写っているのだと、何故、この人はこれを撮ったのだ?と、混乱させ、考え込ませるような写真を夢想する。
一枚の写真を通じて、既成概念ではなく、その写真を見るニンゲン自身の思考が、既知の文化的なコードを離れて動き出すような写真を撮ってみたいものだ。そして、君たちに届けたいものだ。

そんな下らないことを考えながら、旅行していたわけさ。

読者諸君、失礼する。