2013/07/18

Post #879

Little India,Singapore
明日から(日付の上では今日からか)毎日夜勤だ。家庭崩壊の予感すら漂うってもんだ。
資産家ではない俺は、生きていくためには、働かねばならぬのが道理だが、どうにも本末転倒な気がしないでもない。しかし、しっかり稼がねぇとな、フィルムの現像代だってバカにならんし、印画紙だってタダじゃないんだ。
仕方ない。
丁度いま、かみさんは東京に出張しているし、今夜はさほど暑くもない。ここは一丁、朝までプリントでもしてみるかな?そう、この間の旅行の写真だ。
現地でフィルムが足らなくなって、仕方なく買ったKodakのCN400BWが2本だけ、現像が上がってきてるんだ。このフィルムは、カラーネガと同様にC-41処理ができるので、街の写真屋さんですぐに現像できる。Tmaxにしようか迷ったんだけれど、Tmaxは現像料金がバカ高いので、仕方なくプラハのお土産屋兼写真屋で、こいつを買ったわけだ。
連日の暑さに俺は疲れている、ような気がする。けど、道楽の道はいばらの道なのだ。ほとんどマゾじゃねぇかってくらいだ。
マゾ体質じゃなけりゃ、モノクロ写真なんて今時やっちゃいられねぇよ。
さてと、そうと決まればこうしちゃいられない。読者諸君、失礼いたす。

2013/07/17

Post #878

Singapore
ファインダーも見ずに撮った写真が、ズバリと決まっていた時の手応え感ちゅうのは、どうにもたまらないものがある。
ただ、自分がズバリと決まってるぜと思っても、世間の皆さんがそれを見てキマッテルと思うかどうかは別のことだ。これが職業写真家だと、死活問題となるんだろうが、こちとら道楽でやってるだけの遊び人なんで、自分が良ければ何でもイイという訳さ。
このばあい、左側のおっさんの横顔がイイと思うんだけどな。

昨日の帰り、近所の行きつけの中華料理屋で油淋鶏定食780円を喰っていたら、向かいの席に座っていたおじいさんが、喰いさしのどんぶりを持ったまま、フラフラ外に出て行ってしまった。
俺は食い逃げか痴呆老人かと思い、店の人に『おじいさん、どんぶりもったままフラフラ出て言っちゃったけど、イイの?』と訊くと、おじいさんはお店のすぐ近所に一人で住んでいて、一人前のご飯が食べきれないんで、自分の飼ってる犬のえさにするために、いつもああして食事しながら出ていくんだそうだ。
しばらくするとじいさん、どんぶりを持って帰ってきて、時折せき込みながら食事を続けていた。

人生には、面白いことが結構あるものだなぁと思ったぜ。俺が自分の写真に感じる手応えなんてのも、しょせんはその程度の面白さみたいなものかもしれないな。

まぁ、どうでもイイと言えばどうでもイイことなんだけどね。
読者諸君、失礼する。働いて、飯を食い、年老いて、死んでいく。大方の人生はそんなもんさ。

2013/07/16

Post #877

Kuta,Bali,Indonesia
出来ることならば、自分の写真からカメラというものを消してしまいたい。
旅行に行ってみると、さすがにどこも観光地だけあって、世界中から集まった連中が、同じように半ズボンにTシャツ姿で、キャノンやニコンのデカいデジカメを下げている。
おれもそんな風に見えているとしたら、かなりいやだ。
第一、一日中あんなデカいの下げて歩いてたら、疲れちゃうってもんさ。

肉眼レフという言葉をテーマに、以前書いたことがあったけれど、出来ることなら、カメラなんて無粋なモノなしに、裸眼で世界に対峙出来たらと思う。
せめて、手のひらをかざすと、写真が撮れるくらいがイイとも思う。
(あっ、手かざしとか言っても、俺は真光の信者さんなんかじゃないんで誤解の無いように。昔は公園でのんびりしてたりすると、『あなたの健康の為に祈らせてください』とかって、よく来たもんだけど、最近めっきりみないな。)

もちろん、そんな便利な機能が搭載された身体ではないので、カメラが無ければ写真はとれない。

そこで、手のひらにすっぽり収まるような、20世紀末に流行った高級コンパクトカメラを使い続けているという訳です。35ミリf2.8のゾナーとTRY-Xがあれば、俺の写真には充分だってことさ。

久しぶりに仕事をして、何だかとてもくたびれた。職業=旅行家なんてのがあったら、喜んで転職したいもんだが、なかなかそうそうおいしい商売は、ないよな。

読者諸君、失礼する。