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| Praha,Czech |
なんとなく、写真を大きくしてみた。写真のブログっぽくていいだろう。もっと早くこうしておけばよかったよ。
今日は真冬の歩け歩け大会だった。
先日来、うちの内縁のカミさんとは冷戦状態が続いており、二晩続けて俺は居間のホットカーペットの上に、毛布にくるまって眠る羽目になっていた。
そして今日、外に煙草を吸いに行く態で外に出て、近所の川に向かうと、川の上流に向かってひたすら歩いて行った。
何しろ、ここんとこ二日くらいロクに食事もしてなかったんで、すきっ腹に空っ風、寒さが身に凍みないわけにはいかない。
しかし、俺は何時間も歩き続けた。
俺を導いてくれた川は、何時の間にやらちょろちょろとした小さな流れになり、暗渠になり、さかのぼることはできなくなってしまった。
そこで俺は、自分の家の墓参りに行くことにしたんだ。そのまま歩いて行っても、ほんの数キロだ。
墓参りは久々だ。
そのうち俺もここに詰め込まれることになるんだろうから、せいぜいうまいことやっとかないとな。死んでからも居場所がないってのは辛い。
で、そっから昔の実家の近所の知人でも訪ねてみようかと思ったんだが、やめた。
こんな、震え上がってすきっ腹な俺が行っても、迷惑だろうよ。
疲れたからと言って、都合よく喫茶店があるわけでもない。
ふと、かつて住んでいた家の傍の道、40年も前の出来事を思い出したよ。
通っていた幼稚園から、何故かその日俺は一人でとぼとぼと家路を目指して歩いていたんだ。
知れた距離なんだが、4歳だか5歳だかの小僧には、それは不安な道のりだったろう。
俺は泣きべそをかいていたよ。
そこに、俺のおふくろが自転車に乗って現れて、俺を家まで連れて行ってくれたというだけの話だ。
今日まで、ずっと忘れていた。
しばしば、居づらくなると、俺はふっと歩いてどこかに行ってしまうんだ。
冬の冷たい空気が清々しい限りだ。このままどこまでも歩いていけたらいいのにといつも思う。
そういえば、カメラを持ってくるのを忘れていた。
しかしあれだな、田舎道を歩くと、どうにもこうにも自民党支持者がそこらじゅうに住んでいるらしく、曲がり角ごとに、例の『日本をとりもどす!』といった我らがビッグブラザー安倍首相のポスターが貼られていて、胸糞悪くなる。田舎者は自民党は大好きなのさ。もし、黒のマジックを持っていたら、見つけるたびに、ポスターの中で自信満々な安倍首相の顔に、ヒットラーみたいなちょび髭を書き足してやりたいところだったぜ。
俺は、全体主義者、国家主義者は嫌いなんだ。
ロックンロールの対極にある存在だからな。
ついでに言うと、警察も空港の入管の職員も嫌いだぜ。
まぁ、それはいい。結局俺はすきっ腹のまま、5時間ほど歩いて家に戻った。すっかり日も暮れていたし、蛇革の革靴でカツカツ言わせながら20キロくらい歩いたんで、足の裏もすっかり冷え切り、痺れしか感じなくなっていた。次からはもっとあったかい靴で出かけよう。
読者諸君、失礼する。俺の貴重な一日が、こうしてつまらない感じで過ぎて行ったのさ。途中球形で立ち寄った神社で聞いていたヒヨドリの鳴き声は、なかなか心に染みたよ。