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| 士林夜市、台北、台湾 |
今日は今日とて、実に清々しい一日だった。
暑くなく寒くもなく、プリントするにはもってこいだ。
抱えていた仕事もほとんど片付いた。最高だ。
プリントでもしようと思っていたのだが、かねてから懸念事項があった。
風呂場の換気扇が壊れているのだ。
こういったものは、使わなくても壊れるし、さりとて、使い続けていても壊れる。つまり、形あるものは必ず壊れる!という宇宙の法則を体現したような存在なのだ。
スイッチを入れると、すごい音がする。
隣近所にも響き渡るほどだ。もちろん、夜眠るのにも差し障りがある。
俺は既にアパートの管理会社に修理の依頼をしていたのだが、今日直しに来た業者のおじさんは、自分が持っている換気扇と、仕様が違うので今日は修理できないと、恐縮して帰ってしまったのだ。
換気扇がなくっても、プリントはできるだろうとお考えのあなた。
それは実際にケミカルプリントをしたことのない方の発想だ。
強烈な臭いをプンプンツンツンと発する酢酸や、地味に嫌なにおいを発する定着液や現像液。
日常生活では、なかなかお世話にならない強烈な薬品と一緒に、暗くて狭くて密閉された空間に閉じこもるのだ。
換気扇がお達者でも、衣服はもちろん、髪の毛や手指に臭いが染み付くほどだ。
換気扇がなけりゃ、出来ないってのがわかってもらえただろう?
仕方ない。今日は溜まっている領収書の整理をしたり、請求書を作ったりして過ごしたんだ。薬品だって調合しておいたし、掃除だってしっかりやったというのに、この空振り感は何だろう?
人生は思った通りには運ばないものだな。
読者諸君、失礼する。落胆していても始まらないぜ。人生はいつだってそんなものさ。