2014/09/09

Post #1252

Istanbul,Turk
今日から出張だというのに、朝っぱらから何件も仕事の引き合いの電話が入ってくる。
業界は深刻な人手不足だという。海にでも行って、ヒトデでも捕ってくるこった。特に、俺のようなフリーランスの監督は引手あまただが、残念ながら、どこも金額的には今一つだったりする。しかし、慢心油断は禁物だ。いつ、干されるか分かったもんじゃないぜ。カラカラの干物になっちまうのは、正直御免こうむる。今が絶好調なら、下り坂が待ってると考えたほうがイイぜ。俺は慎重な男なのさ。
とはいえ、金額的に今一つだったりするので、みな将来に絶望し、この業界に見切りをつけて去っていったのだが、人件費に対する圧縮傾向は未だに続いている。
需要と供給を考えてみれば、もう少し値上がりしてくれてもよさそうなもんだけれど、なかなか世の中そうはいかない。
まぁ、イイだろう。
俺は目の前の仕事を、一つ一つ手を抜かずにこなしていくだけだ。

読者諸君、失礼する。俺には義理も恩もない。ただ一番高く評価してくれる相手と組みたいだけさ。

2014/09/08

Post #1251

Istanbul,Turk
本日、特に言うほどのことも無し。
明日から新しい現場に乗り込みだ。どんなに小さな現場でも、乗り込む前には不安とおののきがある。まぁ、それはそれで悪い事じゃないけどな。

読者諸君、失礼する。この胸の内に去来する、わびしさは何なんだろう?

2014/09/07

Post #1250

Denpasar,Bali,Indonesia
不本意なことに、今日も雑事に忙殺されて、プリントすることができなかった。
来週から新しい現場が始まってしまうというのに。
痛恨だ。

雑事とは、父親に関する様々な問題だ。
実は昨日の朝も、当の親父と話し合っていたのだ。

俺の親父は、どうしようもないダニのような男で、そのくせ安物のメッキのようなプライドだけが高く、周囲の人間を拝み倒しては金を借り、まったく返す気もないという困った男だ。
そのくせ、自分が他人に何か貸しを作ると、自分の借りは棚に上げて、いつまでもあの時こうしてやっただろうと、恩着せがましく言い続ける。

血のつながりがなければ、とっくに殴り飛ばしていることだろう。

とにかく俺とは全く気性が違うのだ。
俺はさしずめ、トンビが鷹を生んだ類の男だろう。

俺は何度か煮え湯を飲まされたので、ここ20年ほどほとんど関わることなくやり過ごしてきた。
そして、そのツケが回ってきたのだ。
俺は今日一日、債権者の方と話し合っていたのだ。

俺も債権者の方も、俺の親父については、可能な限り資産を整理して、自己破産するしかないという共通認識を持っているのだが、いかんせん、当の本人が世の中を舐めているので、どうなることやらだ。

俺は、今日一日を、空費してしまったという悔恨の思いで、自らの写真を見つめる。

あぁ、バリ島の照りつける太陽が懐かしい。

むんと鼻にくる蒸せるようなにおいが懐かしい。

暗室の暗がりをほのかに照らす赤いライトが懐かしい。

つんと鼻にくる酢酸の臭いが懐かしい。

読者諸君、失礼する。俺は、俺の大切な時間を奪う奴が、大嫌いだ。