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| Bruxelles |
サンボが虎から逃げるために上った木の根元で、三匹の虎が相争ってグルグル回るうちに、溶け合ってバターになっちまうって奴だよ。
覚えてるかい?
俺はいつも思うんだけど、この人生ですっげー性的な女性に出会うことが出来たとして、それでもう、ベッドの上にウサギが20匹くらい跳ねまわってるくらいに、もうこれ以上は限界ってくらい頑張ったとするじゃないか?
その過程で、自分と相手の汗も血も、内臓も骨も、過去の嬉しかったことや悲しかったことも、すべてベッドの上にぶちまけて、意識も飛ぶようなスゲーのかますして交わることが出来たらなぁと、思い続けてるわけなんだ。
不謹慎だって?
この世の中でそれ以上に心躍ることなんて、そうそうないだろう?
ランボーの詩じゃないけれど、永遠と溶け合うような瞬間たぁ、自分の殻がはじけたときにやってくるんじゃないの?今のこの瞬間を、すなわちたちまち『永遠』にするわけよ。
とはいえ、そういうのまたすぐやりたくなっちまうんだろうけどな。
夢を見るくらい、イイじゃないかよ。
で、その挙句に相手の女性と、『ちびくろサンボ』の虎バターみたいに溶け合ったような意識になれたら、互いの存在がお互いのなかに繰り込まれて、楔のように抜きがたいつながりが出来たなら、
そりゃもう死んでも悔いはないって思えるよ。
離れていても、お互いのことを身近に感じることが出来るくらいにね。
そうなりゃ、真っ暗な夜道も、独りきりで戦うことも、きっと怖くはないのさ。
読者諸君、失礼する。そんなの一生に一回と言わず、せめて月に一回くらいはあるとしあわせだよなぁ・・・。男冥利に尽きるぜ。
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