2011/07/09

Post #238 Atmosphere

あんたの写真は、よく意味が解らないと言われるんだ。
俺ははなっから写真に意味なんて求めていないし、それを通じて伝えたいメッセージもないし、何か特定のモチーフを題材にしてるわけでもない。
だから、なんだかよくわからないと言われると、それでイイのさ、それがイイのさ、それでサイコーなのっさ!とニンマリする。
HomeTown
例えば、こういうのは、なにがなんだかよくわかんないと特にいわれがちだ。
ふふふ…、全日写連的には、ダメな写真の見本のような写真だろうか。それをいったら、俺の写真なんてダメ写真のオンパレードだ。
しかし、俺はこういうの、自分ではかなり好きなんだぜ。流れるライト、手振れによりのたうつような光、激しいコントラスト、光に溶け込むように熔解するシルエット。最近のデジカメではこうは(つまり、いわゆる下手糞には)撮らせてもらえない。感度がいいからな。しかし、俺はこういう写真がかなり好きで、ネガを見てこんなのがあると、必ずプリントする。
揺らぐ世界。人はすでに人ではなく、夜の精霊のようにも見えてくる。
目に見える世界の向こう側に広がる、見えない世界が一瞬のぞいたような気すらする。
OK、それは俺の想像力過剰だろう。しかし、想像力の欠落した奴に、創造は出来ないんだぜ。
じゃ、こういうのはどうかな?
HomeTown
車の窓から撮ったのかなぁ、これ。流れる背景。写り込む反射光。そして真昼の暗黒のように焼きこまれた画面。これも、フツーに言えば、酷い写真だろう。けどイイんだ。なんてったって、この俺がいい写真だと思っているんだからね。けど、それで落ちを付けてしまえば、単なる独りよがりで終わってしまうのさ。だから、たまには何がイイと感じてるのか、おさわりだけでもいってみようか?どうだい、皆の衆。何がいいたいの?何が写ってるの?って言いたくなるんじゃないのかな?
イイだろう、お答えしよう。
そう、ATOMOSPHEREさ。
あえて日本語に訳せば、雰囲気、空気感。これらの写真にはあの時、この場に漂っていた、そして俺が感じたATMOSPHEREが写っているのさ。
そう、もう一度言おう。アトモスフィアだ。もっとも、これは森山大道が大昔に言っていたことなんだけどね。パクらせていただくぜ。あくまでパクリだろう、っていうんなら、他の言葉で置き換えてみるかな。
そう、においが写っているのさ。画面に鼻を近づけてクンクンしてみたって、何かがにおう訳じゃないが、そう、あの時、その場に漂っていたにおいが写っているのさ。

さて、今日はこんなところで失礼するぜ。なんせ土曜の夜だ。寛いで過ごしたってイイだろう?それに今日はアマゾンでオーダーした森山大道の写真集『狩人 A HUNTER』が届いてたからな、それを見ながらダラダラしたって、イイだろう?俺にだって、健康で文化的な生活を享受する時間が必要なのさ。なんせ、世界に誇る我が国の憲法によって、健康で文化的な生活を送る権利は保障されてるんだからな。この写真集に関しては、例によってまた後日。
では、失礼する。読者諸姉諸兄が、よい日曜日をお過ごしくださるよう、俺は写真の神様とロックンロールの神様にお祈りしてるぜ。

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