2011/07/13

Post #242 夏のプリントは命懸け!

なんだか仕事がぱたりと止まった。久々だ。これが続くとまずいんだが…、じたばたしても仕方ない。無いもんは無いんだ。こんな時、じたばたすると、ロクなことはないぜ。俺は言うなればフリーランスみたいなもんだからな。こんな時は、自由時間を満喫して、潮目が変わり風が吹いてくるのを待つのが一番だ。がっついても仕方ないんだ。
Paris
そんなことで、今日は久々にプリントしたんだ。25カット。およそ、フィルム一本分だ。4月のヨーロッパ旅行の写真だ。また、アムステルダムかよって思うだろう?しかし、違うんだな。アムステルダム、まだ残っているけれど、パリだよ、パリ。マロニエの花咲くパリだよ、諸君。
しかし、俺の事だ、ガイドブックに載っているような写真を撮るわけもない。市井のオッチャンオバちゃん、坊ちゃん嬢ちゃん、あんちゃん姉ちゃんが写されている。どこに行ったって、そうそう写真が変わるようなもんでもないのさ。どこに行ったって、俺は俺流なんだ。これを随所に主となるというのだよ。諸君、覚えておくがいいさ。臨済録に書いてあったような気がするが、どうだったかな?まぁ、ぶっちゃけるとマンネリってことだが、いつも言うようにマンネリでも飽きなきゃいいのさ。俺はちっとも、これっぽっちも飽きちゃいないさ。どうせ死ぬまでこの調子だ。やったるでぇ!

今年のパリは暑かった。4月というのに、まるで夏模様だった。サンマルタン運河のほとりではパリ市民たちが日光浴したりしていたものさ。しかし、しかしですよ、日本の夏の暑さの前ではパリの暑さなど屁でもない。ましてや、俺の住む濃尾平野(岐阜県の美濃~愛知県の終りにまたがるこの平野を濃尾平野というんだよ。遠い地方の皆様のために、あえてご説明しよう)は赤道直下のアフリカ人も、熱帯ど真ん中のフィリピン人も暑さでうんざりするほど暑い、蒸し暑い地域だ。パリの暑さなど、まったくもって屁の河童だ。
しかし、この時期に暗室、それも俺の洗面所+ユニットバス暗室に篭ってプリントするのは、まったく命懸けだぜ。閉め切った暗室の中は、凄い湿度と温度だ。すぐ鼻先じゃ、引伸機の150W電球がガンガン発熱し、暗室電球が赤々と照りつけている。酢酸や現像液のにおいもムンムン立ち込めている。
汗が止まらないぜ。俺は髪をしばり、首からかけたタオルで汗をぬぐいながらやっているんだ。100秒とか覆い焼きをして手を動かしていると、肘から汗が垂れそうになる。しかし、露光も手も止める訳にもいかないし、出来ることといえば、ひたすら耐えることだけだ。
まさに難行苦行だ。
Paris
熱中症になるんじゃないかって不安になるぜ。4、5枚プリントしちゃ、暗室から出てクーラーもかけずに窓を開けただけの部屋で、水を飲んで休憩して、呼吸を整えるんだ。マジで息があがるんだ。嘘だと思うんなら、君もやってみればいい。冷房の入っていない部屋ですら、涼しく感じるぜ。暑さとは相対的なもんだと感じるほどだ。節電にもなってちょうどいいんじゃないかな。とはいえ、昨日作っておいたカレーが、朝火を入れたにもかかわらず、痛んでしまって、食えなくなってしまう程に、部屋の中も暑かったんだが。うむ、二日目のコクのあるカレーを楽しみにしていたというのに…。
しかし、これはまずい。カレーじゃない、プリントだ。身体には、汗と薬品の入り混じった何とも言えないにおいが染みつく。冬は寒く、夏は暑い暗室なんだ。おかげで現像液の反応も、迅速だ。一方で、薬品の劣化もガンガン進んでいくぜ。
本当はもう少しプリントしていたかったんだが、限界だ。避難勧告だ。もう、こんな暑い暗室の中なんかに篭っちゃいられない。いや、そうはいってももう1カット焼いてから休憩するかな。
そんなカンジでプリントしてるから、枚数はなかなか伸びない。けどイイのさ、今日もなかなかの出来栄え、ショウジョウバエだ。しかし、本当に今日プリントしたかったところまでは辿り着かなかったんだ。これは凄いんだぜ。君たちのパリに対するイメージを揺るがせるような写真蛾、俺にプリントされるのを今か今かと待ちわびているんだ。OK、そいつらは明日だ明日。憶えてやがれ!ってカンジさ。
明日もきっと暑いだろう。しかし、プリントするんだ。皆の衆、楽しみにしていてくれよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿