2015/01/26

Post #1391

Sauraha,Nepal

Nepal
Nepal
心鬱々として、愉しまないときには、いつも旅の風景を想い出す。

日本の田舎とよく似た稲作。

ハイウェイ沿いの集落には、人々が押し合い圧し合い。

人も通わぬような谷間に、集合住宅がつくられてゆく。

どの風景も、長距離バスの車窓から、ほんの一瞬垣間見たものばかり。目を凝らすまでもなく、流れるように消えて行ってしまったものばかり。

旅をしているときにこそ、確かな人生の手ごたえがする。

一瞬先には、予想も及ばぬ風景が待っている。

読者諸君、失礼する。人生、いつだってそうありたいものさ。
生涯年収まで計算出来ちまうようじゃ、つまらないったらないぜ。

2015/01/25

Post #1390

Istanbul,Turk
どんな宗教でも、神の持つ超越性ってのは、人間には望んでも得られないものだから、痺れまくるのはよくわかります。痺れるような演出も、たくさん用意されていますしね。
痺れまくるのはそれぞれのお計らいなんで、俺如きがとやかく申すべきことでもござらぬが、実はそれには秘密があることを忘れちゃならないって思います。
というのは、どんな神も本当は、人間によって生み出されてきたという、秘密です。

大きな声で言うと、世界中から袋叩きにあいますので、ささやかに言っておきますが、ニンゲンの思考によって神は生み出されました。

これは間違いない。

もしこの宇宙に神仏が存在するとしても、俺たちにはその存在を感知することなんて、絶対に出来やしないだろう。だから、百歩譲っても、俺たちが神仏と呼ぶものは、そういった存在があるであろう方向を、何となく指し示す指のようなものにしか過ぎないんだと思う。

ニンゲンによって生み出された神の栄光のために、人間を損なう、殺すってのは、本末転倒なことなのではないでしょうか?


イスラム国に囚われていた湯川さんが、どうやら殺されたようだ。
かつてミリタリーショップを営んでいた男が、何がどう間違って、分不相応な考えに取りつかれ、場違いなところに赴き、挙句命を落とすことになったのか?

確かに、彼のその行い自体は、理解しがたいものがある。
しかし、俺自身の心の中をのぞいてみれば、自分の日々の暮らしに、心のどこかで『ここじゃない、これじゃない』という違和感を抱えていることがわかる。

それから類推すれば、もし何らかの契機・機縁があったならば、そこで囚われ殺されていたのは湯川氏ではなく、俺自身だったかもしれないのだ。

また、ほぼ同年代の後藤氏に関しても、俺自身が、人生のもう少し早い時期のどこかで、写真に出会い、これを生涯の仕事として一歩を踏み出していたら、生命の緊迫を強いられるような状況で写真を撮り、取材するという稼業に身を置いていたかもしれないと思うと、他人事とも思えない。

なんとも複雑な気分の日曜日の朝だ。
誰もかれも安全なところで、持論を垂れ流している。朝から胸がムカムカしてくる。プリキュアでも見ていた方がなんぼもましだぜ。

読者諸君、失礼する。俺は神様も国家も御免蒙る。ズバリ!素敵な女性の夢でも見ていたいのさ。不謹慎?望むところだ!

2015/01/24

Post #1389

On The Prithivi High Way,Nepal
今日は仕事を休んだ。
ちょうどキリも良かったのと、前にも書いた通り、あまりに痩せすぎて、体力がもたなくなってきたんだ。脂肪細胞はとっくに使われてしまっているのさ。
体力がなくなると、気力も続かない。
俺の商売は、言うたら人工(にんく)商売なんで、出たら出た分請求できるんだが、いかんせん、こんなふらふらの欠食児童のような有様じゃ、話にならないぜ。
いや、もちろん仕事してるときは、身体が軽くていくらでも動くんだぜ。3メートルの脚立だってスイスイ登れるんだ。
けど、それ以外の時がいけない。すぐにスリープモードになってしまう。それにもともと血圧が低いので、こんな有様じゃ、ふとした時にちょいちょい立ち眩んでしまうのだ。
3メートルの脚立の上とかで立ち眩んだら、命に関わるんだ。解かるだろう?

第一、何となく憂鬱な気分で、愉しくないのだ。
ちょうど、フランスのテロからイスラム国のすったもんだまで一連、あったしな。
それに伴う無力感ちゅうのもあったろう。

喩えるなら、誰にも言えない恋の悩みを抱え込んでるような面白くなさが胸にわだかまってる。
胸の奥に、毎月恒例の赤黒いマグマの塊のようなのが出現しているんだが、そいつに押しつぶされそうなんだ。腹の底から大きな声を出して、気分を変えてしまいたいけれど、どうもその気力が足りてないんだ。ガッツがないとはこのことだ。腑抜けって奴だ。
それでも世間一般の同年代の男性よりかは、よっぽどパワーはあるつもりだけどな。

まったくもって身体が弱ると、心も連動してテンションが下がるものだ。
俺は贅肉がまったくなくなってしまった腰回りに手を置きながら、思ったよ。

そんなわけで、今日は一日まったく仕事を考えないようにしていたんだ。
どうせ、明日からはフル稼働なんだからな。

で、何していたかというとカミサンと美術館なんかいってみたりしたんだ。
その帰りに、ふらりとのぞいた靴屋で、クラークスのデザートブーツを一足ゲットしてみた。
あれは歩きやすいからな。いずれ近い将来に、旅先で大活躍だろう。

読者諸君、失礼する。うちのカミサンが、自分が海外出張してるとき、俺がちゃんと食事をとるか、ずいぶん心配してるようだ。帰ってきたら、ミイラみたいになって死んでたら、たまらないって言うのさ。そんなときだけでも、この手のかかる歳食ったイタチ野郎のお世話をしてくれる奇特な人は、どこかにいないもんかねぇ・・・。