2014/01/13

Post #1018

Marrakech,Morocco
マラケシュの路地の奥、三角形の広場に面したモスクの壁に、スプレーで描かれたゴール。
子供たちは、いつも夜更けまで、かすかな明かりを頼りにしながら、サッカーに打ち興じていた。
ゴールの中にはBARÇA(バルサ)と記されている。
マラケシュを去る朝に、ふと気になって撮ったのだ。子供たちは学校に行っているので、子供たちがボールを追う声は響いてはいない。ひっそりとスーパーカブが停まっているだけだ。

2年ほど前に撮った写真を、先日プリントしてみた。このタイムラグはいつものことだが、その記憶が鮮明によみがえり、なんだかたいそう愛おしく感じる。愛おしさのあまり、泣けてきそうだ。

アフリカ大陸の西の果てマラケシュでは、今日も子供たちが、真っ暗な夜の中、かすかな明かりに照らされたボロボロのサッカーボールを、白い息を吐きながら追っているだろうか。

読者諸君、失礼する。

2014/01/12

Post #1017

Budapest,Hungary
本日、いろいろあってこれだけ。
男はつらいよって風情がにじみ出ているおじさんの写真だ。八の字になった眉毛と眉間のしわが、人生のほろ苦さそのものを顕わしている。

今日はひょっこり休みが取れたのだが、眠って、散歩して、日が暮れた。
で、カミさんが会社からインセンティブもらったってんで、鰻を食いに連れて行ってくれるってんで、近所の鰻屋に行って、うな重カッ喰らって、満足してダラダラしてるってわけです。
森山大道の件は、また明日。
読者諸君、失礼する。人生は、ダラダラするためにある。断言する!

2014/01/11

Post #1016

HomeTown/Nagoya
恥ずかしながら45歳になってしまった。
中年も中年だ。格好悪いぜ。昔は壮年という、もう少しピリッとした呼称があったはずなのに。
中年なんて言うと「ちゅう」の語感に締りがなくなってたるんだ腹を思わせる響きがある。
壮年っていうと、なんか人生の袋小路を抜けて、ようやく平原に出たような響きを感じるんだが。

この年になると、誰も祝ってはくれない。祝ってもらっても、小恥ずかしい。
仕方なく、自分で自分にプレゼントを用意することにした。
アマゾンから届くようにしたのだ。さすがにギフト包装は止めておいたがね。
俺が自分に贈った祝いの品は以下の三点。

①ジェームス・ブラウンの“In the Jungle Groove”。
ノリノリあげあげな70年代初期のファンクチューンばかりを集めたコンピレーションCDだ。
もう、歴史的名盤!方々でサンプリングされまくってるので、どれもどこかで耳にしたようなフレーズで満載だ。とても40年以上前の演奏とは思えないぜ。シンプル、かつパワフルだ。黒汁全開だ!
俺にとっていい音楽とは、自然と腰が動いちゃうものだ。牛の乳の出がよくなる音楽じゃない。

②マイルス・デイビスの傑作アルバム“On The Corner”
これもファンク!もうこれはジャズっていうよりファンクだよ!
当時のマイルスは、ジミヘンとセッションしようと思ってるうちに、ジミヘン死んじまったり、スライ&ファミリーストーンをギンギンに意識してたりして、もうすでにいわゆるジャズからはるか何マイルも先行していたの。名盤なんでLPでも持っていたけど、気軽に聞きたくてCDを買ったわけ。

③森山大道『沖縄』
74年に森山大道が沖縄を訪れ、ハーフサイズカメラで撮った写真を、およそ40年の時を経て一冊の写真集にまとめたもの。これについてはまた明日。

読者諸君、そろそろ夜の仕事に出撃せにゃならぬ。誕生日が特別なのは子供のうちだけだ。百歩譲って、水商売の女だけだ。とはいえ、この俺も君たちのプレゼントならいつでも喜んで受け付けてるけどね。